TOP女子プロレス全日本女子プロレス その他→全日本女子プロレス:Toyota Manami Volume.2 Disc 3

全日本女子プロレス:Toyota Manami Volume.2 Disc 3の分析


名勝負 なし
好勝負 ブル中野、井上京子vs.アジャ・コング、豊田真奈美(3/3/94)

約2時間25分です。
Highspots製。

@豊田真奈美、山田敏与vs.井上京子、井上貴子(1/4/94)
 いきなり飛ばすもブーストに至る格好がついていません。
 カット、誤爆までやったりと全体的に時間帯を間違えた攻防が目立ちました。
 3分ぐらいで10分経過のアナウンスがあったので何かカットがあった可能性も捨て切れませんが・・・。
 マイナス面も目立たないがどの組み合わせでも特に何も生まれていない試合。
 平均レベル。

Aタッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏与(ch)vs.下田美馬、三田英津子(1/24/94)
 初挑戦となるラスカチョがまず張り手、噛み付きで
 いつもと違う意気込みを持っている事を表現しました。 
 試合運びも狙いがあります。
 ただ相手の豊田が受けっぱなしで折角の気持ちが活きてこない。
 ようやく反撃したかと思えばそれがローリング・クレイドル。
 回りすぎて試合の緊張感を奪ってしまいます。
 山田も不十分ですね。
 格下相手という表現は良いのですが、
 意識して生まれたものではないので試合全体に影響は与えられず。
 ややセルを無視しながら早いテンポで必殺技を頂点とした打ち合いで1本目を〆。

 2本目。
 ダメージの残る下田が敢えてそのまま先発を務め、改めて気持ちを証明しました。
 行動においても出せるものを全て出してぶつかろうという気概が通っていますね。
 孤立させた山田に対して絞首刑や踏みつけたり等個性も一定の完成を見ている。
 ラスカチョを応援しようとする雰囲気と相反していますがこれは仕方ない。
 それに豊田、山田が流れをひっくり返すとやはりラスカチョでは敵わないな、という空気が復活したので問題ありません。
 ラスカチョも単純なカットで対抗する格好です。
 ラスカチョが技と技の間で一息入れてしまう場面もありながらも
 三田がカウンターでDVDを決める形で〆。

 3本目。
 ラスカチョが場外乱戦でペースを掴むスタート。
 ここでもまた最初に立場を表現・印象付けるスポットを入れてきたのは良いですね。
 ただリングに戻ると動きの崩れが目立ち、大きなスポットを生み出す事も出来ません。
 3本目なので疲労していても良いけどコントロールしなくては。
 リアルな疲れをそのまま出すのは素人でも出来る訳ですからね。
 終盤はラスカチョの連続ダイブなど見応えのあるムーブで引き戻しました。

 ラスカチョの健闘が印象付けられる内容。
 ただラスカチョはその程度だろう、という思いがあるからこその部分もある。
 ちょいちょい小さなマイナス面が散見され好勝負には届きませんでした。
 好勝負には届かずも中々良い試合。

Bブル中野、井上京子vs.アジャ・コング、豊田真奈美(3/3/94)
 まずはいきなりの場外乱闘。
 椅子も投げて迫力のある物で観客の注意をひきつけます。
 ブルはもうアジャの相手は出来ない状態ですが、
 豊田が良い受けで対応しているのでまだまだ輝きを保つ事が出来ています。
 細かいリズムで動き回って弾みをつけた後は
 孤立、連携技で中盤を埋めボリューミーに。
 シングルではそこまで凄い攻防はありませんが、
 新鮮なタッグが連携力に力を入れてきた結果、
 30分近い長丁場にも興味が途切れる事はなかったですね。
 個の可能性を考えると不完全燃焼な部分もあろうが素晴らしいタッグでした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/18/10)

C豊田真奈美vs.プラム麻里子
 豊田がいつも通り2倍返し・・・ではないですね。
 プラムの仕掛けは弱く、
 一応個性という事になっているサブミッションも
 決め方がちょっと複雑なだけでテクニカルに見せる技量がある訳でもない。
 豊田が遊んでいると評する程度の戦いです。
 ただリアルに豊田は楽しんでもいて想像力を発揮し贅沢な攻めを見せてくれるので面白い。
 フィニッシャーはジャパニーズ・オーシャン・サイクロンですが
 その前に雪崩式パワー・ボムにダイブ、スプリングボード式ダイブ、場外へのミサイルを見せてくれました。
 まあまあ良い試合。 

D豊田真奈美、井上京子vs.ブル中野、長谷川咲恵(4/9/94)
 長谷川がいまいちですね。
 ブルと一緒にした事で立場がどうも安定しませんし、
 試合運びを意識しソバットを温存したりするものの使い所はそこまで良くなく
 以前の方法論が限られた長谷川の方が惹きつけ力という強みがあります。
 他は良いですね。
 豊田は素晴らしい受けでブルを再び最強の地位へと引き上げている。
 京子も豊田とは別のベクトルで積極的に試合に貢献していました。
 平均的な良試合。

E豊田真奈美、井上京子vs.山田敏与、井上貴子(5/2/94)
 それぞれのチームが分かれて敵味方で組んだようなカード。
 試合は個別パートが主で、それぞれがスターとして独立して担当しています。
 豊田、京子の連携技はファン・マッチ的で
 貴子、山田側はどちらも主軸にはなりきれない。
 結果、ステージを上げるには雪崩式フロント・スープレックスなど
 過激な技単発に頼っていく事になる。
 個性もハード・ヒットもあり途切れなかったけれど最後まで一本調子にすぎなかった。
 まあまあ良い試合。

 (執筆日:3/12/11)  
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Bブル中野、井上京子対アジャ・コング、豊田真奈美(3/3/94)

  井上が不意を突いていきなりクローズラインを狙う。
  豊田は避けるとその先にいたブルにビッグ・ブーツ。
  2人で井上をロープに振る。
  ブルがアジャを場外に引き摺り下ろす。
  井上は豊田を蹴りつけるとブルと共にロープに振る。
  持ち上げてロープの上に落とす。
  2人でアジャをロープに振る。
  アジャがクロス・ボディを決め井上を場外に連れ出すと観客席に投げ込む。
  椅子も叩きつける。
  リングに戻る。
  豊田が井上をロープに振る。
  井上がセカンド・ロープに飛びのりドロップ・キック。
  交代したブルがロープに振りクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  持ち上げマットに叩きつけるとチン・ロック。
  豊田がロープに脚をかける。
  ネック・ハンギング・ツリー。
  井上が入ってきてクローズラインで合体。
  ブルは豊田をロープの上に座らせる。
  クローズラインを決めては井上が起こす、を繰り返す。
  ブルがパイル・ドライバーを決めカバー。カウント2。
  交代した井上がアルゼンチン・バック・ブリーカーからマットに投げ落とす。
  ロメロ・スペシャル。
  ブルが入ってきて豊田を蹴りつける。
  井上は豊田をロープに振り打ち上げる。
  豊田がドロップ・キックを決める。
  キャメル・クラッチ。
  アジャが入ってきてキャメル・クラッチを食らっている井上を蹴りつける。
  交代したアジャは井上をターン・バックルにぶつけていく。
  クローズラインを決めカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  井上がロープに脚をかける。
  打撃の打ち合い。
  アジャは張り手を連発するとロープに振りボディ・アタック。
  交代した豊田はロープに振るとドロップ・キック。
  バタフライ・スープレックスからインディアン・デス・ロック。
  ムタ・ロックに移行する。
  スリング・ショット+クローズラインを決めカバー。カウント2。
  今度はアジャがスリング・ショットを決め豊田のミサイル・キックと合体。
  カバーするもカウント2。
  2人でロープに振りクローズライン。
  ブレーン・バスターを狙う。
  耐えられたので狙いを変えインサイド・クレイドル。カウント2。
  卍固めに捕らえる。
  丸め込みへ持っていく。カウント2。
  交代したアジャが腰を中心に攻めていく。
  蹴りつけていく。
  カバーするもカウント2。
  交代した豊田がボディ・スラムからダイビング・ボディ・プレスへ。
  井上が脚を立てて迎撃しタッチする。
  2人で豊田にスリング・ショット・スープレックス。 
  ブルが腰と脚へのサブミッションを決める。
  アジャが入って蹴りでカット。
  ブルは豊田をロープと橋渡しになるように持ち上げる。
  井上が飛び越えてヒップ・ドロップ。
  腰と脚へのサブミッション。
  アジャが入って蹴りでカット。
  ブレーン・バスターからカバー。
  カウント2で豊田がブリッジ。
  ブルがロープを使ったブルドッグからカバー。
  カウント2で豊田がブリッジ。
  ボストン・クラブ。
  豊田がロープを掴む。
  交代した井上は豊田をコーナーに振る。
  豊田がセカンド・ロープにのりミサイル・キックへ。
  井上は避けるとジャイアント・スイング。
  インディアン・デス・ロックの形からのサブミッション。
  交代したブルが腰と脚への攻めを引き継ぐ。
  ロープに振る。
  豊田がロープに飛びのりクロス・ボディ。
  交代したアジャがブルにボディ・アタック。
  ブルは耐えるとロープに振りクローズラインへ。
  アジャは避けると裏拳。
  肩に担ぎ上げるとコーナーに叩きつけ逆さ吊りにする。
  豊田がランニング・ドロップ・キック。
  続けてアジャがボディ・アタックを決める。
  アジャがパイル・ドライバーを決めカバー。カウントは2。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  ブルがロープを掴む。
  STFに捕らえる。
  ブルの腰に2人でヘッド・バッド・ドロップを決めていく。
  カバーするもカウント2。
  豊田がダイビング・ヘッド・バッド・アタック。
  ブルは食らいながらも自陣に転がりタッチする。
  井上はアジャをロープに振り打ち上げる。
  豊田がドロップ・キックを決める。
  井上が豊田をコーナーに振る。
  豊田はセカンド・ロープにとびのるとそこからドロップ・キック。
  ロープに振る。
  井上が振り返しベリー・トゥー・ベリー。
  2人でロープに振りクローズラインへ。
  豊田は避けると井上に前方回転からのサンセット・フリップ。カウント2。
  2人で井上をロープに振る。
  井上がセカンド・ロープに飛び乗りバック・エルボー。
  豊田にボディ・スラムを決めるとコーナー上へ。
  アジャが突き飛ばして場外に落とす。
  豊田がコーナー上へ。
  ブルが突き飛ばして場外に落とす。
  ダイブを狙うべくロープに走る。
  アジャが横からクローズラインを決めて阻止。
  場外に連れ出す。
  豊田が井上とブルにムーンサルト。
  井上をリングに戻すとボディ・スラムからムーンサルトへ。
  井上は避けて自爆させるとクローズラインへ。
  豊田は避けるとローリング・クレイドル。カウントは2。
  ボディ・スラムからムーンサルト。
  アジャが押さえにいくもブルはかいくぐってカット。
  豊田が井上にオーシャン・サイクロンを狙う。
  井上は後ろに逃れるとバックを取る。
  ブルが豊田にクローズラインを狙うも避けられ誤爆。
  豊田がブルに攻撃。
  アジャは井上をロープに振るとスープレックス。
  カバーするもカウント2。
  ロープに振る。
  井上がセカンド・ロープにのりバック・エルボー。
  パアワー・ボムを狙う。
  アジャが逃れ裏拳。
  バック・ドロップを決めカバー。
  豊田が押さえにいくもブルははねのけてカット。
  アジャはボディ・スラムを決めるとコーナー上へ。
  ブルが邪魔して動けなくする。
  井上がコーナーに駆け上がり雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウントは2。
  ロープに走りクローズライン。
  交代したブルはアジャをロープに振るとヌンチャク攻撃。
  もう1発。
  ボディ・スラムを決めるとコーナー上へ。
  豊田がビッグ・ブーツを決めて落とす。
  豊田はロープに飛び乗るとボディ・アタックにいくも避けられアジャに誤爆。
  井上はアジャをリングに戻すとボディ・スラムを決め場外の豊田の方へ。
  ブルがアジャにダイビング・レッグ・ドロップを狙う。
  アジャは避けて自爆させるとバック・ドロップでカバー。カウントは2。
  豊田がブルにオーシャン・サイクロンを狙う。
  井上がドロップ・キックでカット。
  ブルがロープに振りクローズラインへ。
  豊田は避けるとジャーマン。カウントは2。
  ロープに走り前方回転からの丸め込みを狙う。
  ブルはその動きを利用して背中に担ぐとドライバー。
  井上が押さえにいくもアジャははねのけカット。
  井上は豊田にフェイス・バスターを決めるとアジャを押さえに行く。
  ブルが豊田にダイビング・レッグ・ドロップを決め1,2,3!
  ブル、井上の勝利!

試合結果

@豊田真奈美、山田敏与vs.井上京子、井上貴子(1/4/94)
Aタッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏与(ch)vs.下田美馬、三田英津子(2-1)(1/24/94)
Bブル中野、井上京子vs.アジャ・コング、豊田真奈美(3/3/94)
C豊田真奈美vs.プラム麻里子
D豊田真奈美、井上京子vs.ブル中野、長谷川咲恵(4/9/94)
E豊田真奈美、井上京子vs.山田敏与、井上貴子(5/2/94)