全日本女子プロレス:Classics #9 & #10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
1枚、約1時間50分です。
SlamBamJam製。
#9
@ジュニア王座戦:小倉由美(ch)vs.永友香奈子(6/14/85)
スポットと落としはあるもののそれの意図的な配置が出来ていません。
小倉は終盤に突如スイッチが入ってキレたのは良いものの使いこなせていません。
永友はドロップ・キックを11連発なんて馬鹿みたいに打つ前にその当たりの弱さを改善しましょう。
そうすれば3連発ぐらいで十分です。
悪い試合。
Aヘア・マッチ:長与千種vs.ダンプ松本(8/28/85)
長与のヘア・マッチという事で異常な熱気に包まれています。
しかし試合はというと只のスカッシュ・モード。
松本がフォークから始まり凶器を変えながら雰囲気を維持しているだけに過ぎません。
最初の影武者を立てる作戦もやり方が悪く、意味がないですしね。
一方の長与、流血もするしその表情は神がかっているけれど、
中身のある反撃をせずにKO負けしてこちらも評価しがたい。
もし長与が勝ったならこんな内容でも意味が出てくるとは思いますが・・・。
悲劇的名場面ではあるが名勝負とは程遠い内容です。
平均レベル。
#10
BUWA王座戦:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(1/5/85)
ヘア・マッチよりも充実したミックスが見られます。
より細かく刻んだリズムで、より力の入ったムーブを披露。
ラフ・ファイトで荒れながらも両者一歩も引かず、
横田が場外ツームストンを打てば、ギャラクティカもチェーン攻撃で横田を流血させます。
もう1度場外を挟むのは冗長な行為でしたが、
リングに戻ってからはどちらも大技の返しあい、一発一発で魅せ終幕です。
男子プロレスともひけを取らない内容。
好勝負に少し届かず。
CUWA王座戦:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(2/27/85)
横田がマスクを引き裂き、場外に投げ捨てる、という荒れたスタートでしたが、
意外にもレスリング色の強い内容となっています。
相反する要素を抱える事で前半は軽くもつれましたが見応えはあります。
後半、ギャラクティカがラフ・ファイトを強めると気持ちと残虐性が前面に出た勝負に。
トペからのリングアウト勝利は非常にドラマチックな物に仕上がっています。
中々良い試合。
総評
Aが雰囲気美人だったのにはがっかりしたが、#10の本格派2試合でカバー。
ヘア・マッチ含め3種3様なのが面白いし、後ろの2試合は男子プロレス・ファンも納得の出来ですよ。
(執筆日:8/13/10)
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジュニア王座戦:小倉由美(ch)vs.永友香奈子(6/14/85)Aヘア・マッチ:長与千種vs.ダンプ松本(8/28/85)
BUWA王座戦:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(1/5/85)
CUWA王座戦:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(リングアウト)(2/27/85)