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全日本女子プロレス:Classics #25 & #26の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約1時間50分です。
SlamBamJam製。

#25
@GP公式戦:デビル雅美vs.長与千種(4/5/87)
 デビルがオーソドックスに落ち着いてしまってスケールの大きさがなくなっています。
 これでは唯一無二の長与というスター性が活きません。
 良い技、良いリズムの違いで、確かに良い試合なんだけど
 そこまで個々の動きに意味合いが生まれてないよなぁ、と残念に思えてなりませんね。
 クライマックスはデビルがヒールを開花し凶器攻撃に走り、
 長与が対抗して椅子を持ち出してやりあった所でゴング。
 狙いは分かるが全女の反則に対する甘さではアメプロ的様式美を見る事は出来ませんでした。
 まあまあ良い試合。

AWWWA王座戦:大森ゆかり(ch)vs.ライオネス飛鳥(4/5/87)
 大森が細かい動きにまで自分の体重をしっかりかけて自身の魅力をアピールしています。
 飛鳥も試合を通してテンションが落ちず、引かずには小さな部分でも手を抜かないハード・ファイトです。
 王座戦にふさわしい内容ですが各シーンで細かいマイナス・ポイントが目に付きましたね。
 大森は受けがそのスタイル作りから外れていますし、
 ぶつかり合いから大森優位への移行はやや乖離している。
 雪崩式サモアン・ドロップは迫力がありましたが、
 それで完全にダウンして粘るというのは飛鳥らしくない、むしろ長与的、な所がありました。
 全体的に見れば良くやった内容ですけどね。
 中々良い試合。

#26
BGP公式戦:ダンプ松本vs.クレーン・ユウ(4/25/85)
 極悪同盟対決ですが・・・
 ダンプがセコンドに平然と攻撃させ、凶器で一方的に攻め流血させるだけ。
 極悪同盟って只のギミック・ヒールでプロレス的には何ら評価する所のない連中ですねぇ。
 最後はクレーンを追放する結末がまっていますが、それまでは実に無駄な時間でした。
 ひどい試合。 

C3本勝負:ジャンボ堀、大森ゆかりvs.クラッシュ・ギャルズ(4/25/85)
 まずはクラッシュが気持ちよいまでのラッシュ。
 大森は相手を良く見てその場にぴったりの対応を行い、
 堀は体の大きさを活かしたムーブを繰り出します。
 4人共輝いていますがやはり長与が飛びぬけていますね。
 彼女の演出力、自身にスポットライトを引き寄せる、
 あのリアリティーと演劇性の同居は神がかっています。
 1本目後半やや無駄に時間をかけた所まではありますが
 堀、大森の技の連打は重みがあり、2本目の長与が参加できない状況に説得力を持ってつながります。
 2本目は飛鳥が粘り、ひっくり返すダイナミックな構成ながら
 粘っている時に雪崩式を返している事を考えると技自体は違いますが
 同じ雪崩式で相手を1発で沈めるのはせっかくスケール・アップしてきた相手の力をダウンさせてしまうから勿体無いですね。
 3本目も構えを取ったのでフィニッシュとして絵になるけどムーブ自体は弱かったですよ。
 また3本目で言えば大森、飛鳥の絡みで変に相手への躊躇が散見されたのも目に付きました。
 中々良い試合。
 
総評
 必見レベルではないもののクラッシュのシングル、タッグの見応えのある試合が収録されています。
 (執筆日:8/7/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@GP公式戦:デビル雅美vs.長与千種(DQ)(4/5/87)
AWWWA王座戦:大森ゆかり(ch)vs.ライオネス飛鳥(4/5/87)
BGP公式戦:ダンプ松本vs.クレーン・ユウ(4/25/85)
C3本勝負:ジャンボ堀、大森ゆかりvs.クラッシュ・ギャルズ(2−1)(4/25/85)