全日本女子プロレス:Classics #1 & #2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | WWWA王座戦、ヘア・マッチ:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(5/7/83) |
1枚、約1時間50分です。
SlamBamJam製。
#1
#1は初期AJWの歴史を説明にも時間を割いているので試合はダイジェスト。
@WWWA王座戦:ジャンボ宮本(ch)vs.マッハ文朱(3/19/75)
失礼ながらジャンボの体型がひどい。
小さくてドミネイト・タイプでもないし、動きも雑。
重いという事もただ相手の足を引っ張っているだけ。
3分だけの収録で十分。
AWWWA王座戦:マキ上田(ch)vs.ジャンボ宮本(11/1/76)
ジャンボはまるでコントロールの出来ていない暴れっぷりでコメディーにしか見えない。
見る気もうせる。
5分収録。
Bタッグ王座戦:ビューティ・ペア(ch)vs.ブラック・ペア(12/8/76)
ビューティ・ペアは人気先行ですね。
一方でブラック・ペアはヒールとして試合をコントロール、作り上げようという意識がある。
実力に裏打ちされた良いタッグですよ。
6分収録。
CWWWA王座戦:ジャッキー佐藤(ch)vs.モンスター・リッパー(3/15/80)
リッパーは欠点をなくしたジャンボのような印象ですね。
つまり特に優れてもいないという意味だけど。
ジャッキーは力強い技を見せており王者の風格がありますね。
試合はブラック軍団が佐藤をリングに戻らせずリングアウトになるという微妙な結末。
しかもWWWA王座はリングアウトでも移動するようで・・・。
5分収録。
#2
DWWWA王座戦、ヘア・マッチ:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(5/7/83)
全女がプロレスとして一級品のレベルに到達したのはこの横田時代からでしょうね。
横田はその強烈な目力が示している通り、
真摯にハードな行動でプロレスと向かい合っている。
この横田の相手を務めるのがギャラクティカ。
ルチャ・ベースで要所ではリズムにのった動きを見せますが、
試合が進むにつれラフ・ファイトが前面に出てきます。
セコンドについているモンスター・リッパーも平然とリングに入ってきて会場をヒート・アップさせていきます。
男子プロレスの視点から言えば、レフェリーの目を逸らす工夫もせずに
こういう行動を繰り返して反則、追放処分にならないのはおかしいというしかないですね。
しかも最後は直接何回か攻撃を加えて横田敗北という予期せぬ結果に導くし、
この試合の売りが逆に受け入れにくいポイントになっている事は確かです。
ただこの理不尽な結果を受け入れられるのは演者が他ならぬ横田という事です。
試合後横田は勿論抵抗しますが「負けは負け、しかしリマッチを認める」と言われると潔く髪切りに応じる。
女子プロをプロレスにした、異常なまでの純粋性、真剣味、意志力を持つ横田だからこそ不条理をドラマにできる。
そしてそれは女子プロにしかできない事です。
ぎりぎり好勝負。
総評
全女の初期を確認できると共に80年代の全所を代表する試合の1つが見られます。
ただ全女(対抗戦前の)に興味が無ければそこまで薦めれない内容でもある。
(執筆日:8/7/10)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
DWWWA王座戦、ヘア・マッチ:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(5/7/83)ギャラクティカにはリッパーがセコンドについている。
ギャラクティカが腕を取る。
横田が前転から跳ね起き腕を取り返す。
ギャラクティカが前転からは寝起きアーム・ドラッグ。
ギャラクティカがフルネルソン。
横田がアーム・ドラッグで前に投げる。
ギャラクティカが押し倒しロープに走る。
横田が巴投げ。
ギャラクティカが押し飛ばしロープに走る。
横田がアーム・ドラッグ。
横田がバックを取る。
ギャラクティカがロープに逃げる。
ギャラクティカが髪をつかんで投げる。
殴りつける。
横田が殴り返す。
ナックル・ロック。
ギャラクティカが脚をかけて倒し上にかぶさろうとする。
横田がボディ・シザースで捕らえる。
ギャラクティカが起き上がると髪をつかんで起こす。
横田がドロップ・トー・ホールドで倒す。
レッグ・ロック。
ギャラクティカは反転すると髪をつかんで逃れマウントを取る。
横田がロープを掴む。
ギャラクティカが横田を起こそうとする。
横田が脚を取って倒しボストン・クラブ。
ギャラクティカがロープを掴み、場外に転がり出る。
間を置いてからリングに戻る。
握手を求める。
不意を突いて掴みかかり髪をつかんで投げる。
ロープに振り蹴り。
殴りつける。
殴り合い。
ギャラクティカが殴り飛ばしキャメル・クラッチへ。
崩されるもボディ・シザース。
チン・ロックも決める。
横田がロープに押し込む。
ギャラクティカは横田を場外に引きずり出すと鉄柱にぶつける。
椅子に叩きつける。
鉄柱にぶつける。
リングに戻る。
カウント18でエプロンに上がってきた横田につかみかかる。
押し飛ばして鉄柱にぶつける。
リッパーが横田に掴みかかり椅子へ叩きつける。
ギャラクティカはリングで待ち受けている。
リングに戻ってきた横田につかみ掛かり蹴り。
ロープに喉を押し付けマットに叩きつける。
ロープに振りネック・ブリーカー・ドロップ。
エルボー・ドロップ。
チン・ロック。
アーム・ロックを決め噛み付く。
起こすとヒップ・トス。
ロープに振りショルダー・スルー。
カバー。
横田がカウント1でブリッジで起き上がるとドロップ・キック。
場外に落ちたギャラクティカを嘔吐掴みかかって観客席へ投げる。
リングに戻る。
リッパーがギャラクティカを起こす。
ギャラクティカはリングに戻ると握手を求める。
不意を突いて蹴り。
横田が蹴り返して行き倒す。
レッグ・ロック。
リッパーがリングに入り横田に蹴りかかる。
レフェリーが場外に出す。
横田は耐えレッグ・ロックを離さない。
ギャラクティカがロープを掴む。
横田が中央に引っ張り4の字。
リッパーが入り蹴りつけるもレフェリーに出される。
リッパーが入り横田の髪をつかみ蹴りつける。
横田は耐え離さない。
ギャラクティカがロープを掴む。
横田はギャラクティカをロープに振るとヒップ・アタック。
ロープに振りもう1発。
バタフライ・スープレックスを決めブリッジ。カウント2。
リッパーが入り蹴りかかるも場外に出される。
横田はギャラクティカにツームストン。
カバーするも位置が悪くギャラクティカの脚がロープにかかっている。
ギャラクティカが場外に転がり出る。
リングに戻る。
ナックル・ロック。
ギャラクティカが蹴り。
横田が蹴り返しストラングル・ホールド。
腰に膝を当てる。
ゴーリー・スペシャル。
ギャラクティカが丸め込む。カウント2。
横田がバック・ドロップ。
カウント2でリッパーがカット。
リッパーが横田にボディ・スラム。
もう1発。
場外に出すとハサミを取り髪を切る。
ギャラクティカが横田を椅子にぶつけ靴を叩きつける。
リングに戻る。
ギャラクティカが場外に出る。
リッパーが横田を羽交い絞め。
ギャラクティカがハサミで髪を切る。
横田がギャラクティカを殴りつけマスクにハサミを入れる。
マスクを引き裂く。
リングに戻る。
ブレーン・バスターを決めブリッジ。カウント2。
カバー。カウント2。
アブナミドル・ストレッチ。
リッパーが入り椅子を叩きつけようとするも避けられギャラクティカに誤爆。
横田が椅子を奪い取りリッパーに叩きつける。
ギャラクティカに叩きつけようとするもレフェリーに誤爆。
椅子を没収しようとするレフェリーに椅子を叩きつけて行く。
ギャラクティカが横田をロープに振りクローズラインへ。
横田が避けクロス・ボディ。
ドロップ・キックで落とす。
トペへ。
しかしかわされ自爆。
リッパーが横田を連れリングに入る。
ボディ・スラム。
ギャラクティカがダイビング・セントーンを決める。
ボディ・プレス。
リッパーがセカンド・ロープからヒップ・ドロップ。
コーナー上からダイビング・ボディ・プレス。
ギャラクティカがカバーし1,2,3!
ギャラクティカの勝利!
リッパーが横田を押さえつけギャラクティカが髪を切る。
横田が抗議。
しかし横田の負けは負けだと、公式に裁定が下る。
ただしリマッチを認めるという。
横田は潔く諦めて抵抗をやめる。
横田が坊主頭にされる。
試合結果
@WWWA王座戦:ジャンボ宮本(ch)vs.マッハ文朱(新チャンピオン!)(3/19/75)AWWWA王座戦:マキ上田(ch)vs.ジャンボ宮本(11/1/76)
Bタッグ王座戦:ビューティ・ペア(ch)vs.ブラック・ペア(12/8/76)
CWWWA王座戦:ジャッキー佐藤(ch)vs.モンスター・リッパー(新チャンピオン!)(リングアウト)(3/15/80)
DWWWA王座戦、ヘア・マッチ:ジャガー横田(ch)vs.ラ・ギャラクティカ(新チャンピオン!)(5/7/83)