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全日本女子プロレス:Dream Slam 4/2/93 V.1 & V.2の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

3枚、約4時間25分です。
SlamBamJam製。

@長谷川咲恵、伊藤薫vs.プラム麻理子、福岡晶(JWP)
 伊藤はそれ自体では劣るものの連携でその場の流れを上手く引き継いでいますね。
 長谷川は対抗戦で一気に魅力が爆発しました。
 対抗戦というストーリーに対する感受性が見事です。
 JWP側は良いテンポを維持し広範な技を使えるというぐらいで余り目立った働きは見せませんでした。
 しかし終盤の連携の勝負になると独創的なスポットで競い合って盛り上げてくれました。
 中々良い試合。
 
Aテリー・パワー、沼田三絵美vs.土屋恵理子、前泊よしか(FMW)
 使えないFMW勢に、沼田と右腕を痛めているテリーという売れ残りを当てる、という見事な捨てカード。
 見所0と完璧です。
 ひどすぎる試合。

B下田美馬、渡辺智香vs.KAORU、ウルティマ・ティグリータ(EMLL)
 ルチャの割りにテンポは普通ですね。
 火花の散らし合いもEMLLという事でライト・タッチ。
 特別良い訳ではないが長くても問題ない程度の内容。
 下田が活き活きとしていたのが印象的でした。
 平均レベル。
  
Cみなみ鈴香、三田英津子vs.風間ルミ、半田美希(LLPW)
 三田は相手にぶつける性質の物ではありませんが
 アピールとして気持ちを発露しながら見事なキャリーを見せています。
 ここまで安心して見ていられるとは思いませんでした。
 体重があって技でマイナスになる事はないLLPW勢とみなみも良い安定感を誇っています。
 余りスピード、切り返しはないので女子プロの魅力には乏しく、基本的にはベーシックなプロレスですけどね。
 終盤は多彩な連携とカットで物量押し。
 最後風間に少しミスがありましたが問題なく22分のロング・マッチをやりぬきました。
 まあまあ良い試合。

D世界格闘技王座戦:バット吉永(ch)vs.スーザン・ハワード
 スーザンはキック・ボクサー。
 たいしてコンビネーションもないし一線を越える強い攻撃もないのでダラダラ続く事になり5R時間切れ。
 退屈です。
 悪い試合。

 過去のスターがリングに終結した同窓会。

E10分エキシビション・マッチ:長与千種vs.デビル雅美
 役者が違いますねぇ。
 長与は4年ぶりの復帰、デビルも一線から退いているので下手な攻防もありましたが
 最初から表情、ポーズ、見得、そういう絵の部分でぐいぐいと観客をひきつけます。
 技1つ1つもそのストーリーにしっかり乗っているので集めた視線が逸れる事もないですね。
 ダイブ、場外投げまで繰り出して作り上げた終盤の長与のやられっぷりは往年の姿を思い起こさせました。
 途中で決着がつくまで延長するという裁定が下ったけどそれは凄く自然な事に思えましたね。
 エキシビションならではの構築ではあったものの現役も大いに学ぶ所があった素晴らしい試合です。
 中々良い試合。

総評
 対抗戦という事で特別なカードでなくても
 試合に興味を抱かせるし、クオリティも普段よりは高いですね。
 好勝負はありませんが大会時間が非常に長いのでこんな所が適当でしょう。
 (執筆日:9/13/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@長谷川咲恵、伊藤薫vs.プラム麻理子、福岡晶(JWP)
Aテリー・パワー、沼田三絵美vs.土屋恵理子、前泊よしか(FMW)
B下田美馬、渡辺智香vs.KAORU、ウルティマ・ティグリータ(EMLL)
Cみなみ鈴香、三田英津子vs.風間ルミ、半田美希(LLPW)
D世界格闘技王座戦:バット吉永(ch)vs.スーザン・ハワード(判定)
E10分エキシビション・マッチ:長与千種vs.デビル雅美