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全日本女子プロレス:Wrestle Marinepiad 10/9/93の分析


名勝負 なし
好勝負 山田敏代vs.ダイナマイト関西(JWP)

3枚、約4時間25分です。
SlamBamJam製。

@三田英津子、渡辺智子、ぬまっちvs.二上美紀子、キャロル白鳥、遠藤美月(LLPW)
 この面子に三田を入れるのはかわしそうというしかない。
 決めないor決めれない理由を見出すのに苦心するし、
 受けるに値する攻撃も中々出てこない訳で・・・。
 悪い試合。

Aキャプテン・フォール・マッチ下田美馬(c)、伊藤薫、白鳥智香子、チャパリータASARI vs.キューティ鈴木(c)、プラム麻里子、福岡晶、コマンド・ボリショイ(JWP)
 4人同時技など女子版みちのくプロレスとでも呼ぶべき連携技重視で魅せてきます。
 華やかな裏では重い打撃なども織り込まれていますね。
 ただやっている事の精度は余り褒められたものではありません。
 4対2から2対2と変則で脱落を見せた後は、
 伊藤、キューティ、下田、プラムと安定した面子での戦い。
 大技にしっかりと盛り上がりもついてきてこの形式の理想的な盛り上がりを実現できたかと。
 中々良い試合。

B井上貴子、長谷川咲恵vs.神取忍、紅夜叉(LLPW)
 紅は手数のあるラフ・ファイト。
 ハイ・スポットが作れない欠点もあるけど
 パートナーが神取であれば全て持っていってくれますから問題なしですね。
 その神取と貴子はサブミッションに関する意識が一致していて良い攻防を生み出しています。
 長谷川も技が物になってきて良い働きをします。
 ボリューミーに積み重ねる事は出来なかったものの
 全員で貢献していて間違いなく良い試合です。
 まあまあ良い試合。

Cブル中野、レジー・ベネットvs.堀田祐美子、みなみ鈴香
 レジーは巨体の割りにオーソドックスな働きですね。
 それでいて投げは迫力がありバリエーションもある。
 堀田が蹴りスタイルで万能に押し引き。
 みなみ、ブルのベテランがサイドを固める形です。
 息抜き程度の位置づけか、ライト・テイストでしたね。
 平均より少し上。

D井上京子vs.デビル雅美(JWP)
 デビルが静で魅せますね。
 観客の目をひきつけパワー・ムーブを一発一発見せます。
 京子も応じて重く、広く土台を作ります。
 同技を要所でやり返してステップを上げる構築手法です。
 最後のフィニッシュまで行うべき方法論を徹底しましたね。
 デビルがごり押しで沸かせていた部分もありましたが、
 これはデビルの全盛期を知らないファンも結構いたせいでしょうか。
 好勝負に少し届かず。

E豊田真奈美vs.尾崎まゆみ(JWP)
 序盤のグラウンド。
 サブミッションをかけながら打撃を挟み火花を散らします。
 ただ2人の組み合わせ方は改善の余地あり。
 尾崎がシングルで構築するにはそこを突き詰めていく必要がある。
 場外でジャーマンなんかやってる場合じゃないですね。
 無茶をする前に工夫を凝らすべきです。
 悪い意味で対等になっている部分がありましたが
 クライマックスに入る前に上手く尾崎コールを起こしましたね。
 これで観客は一気に集中してジャパニーズ・オーシャン・サイクロンの攻防を迎える事になりました。
 しかし上記のようにこの2人の構築の可能性を考えると
 ここに詰め込むのではなく技の切り返し合いを要所に散らして積み上げていくべきでした。
 素晴しい試合ですがタッグでの激突に比べると見劣りする。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

F山田敏代vs.ダイナマイト関西(JWP)
 山田の本領発揮ですね。
 脚攻め、蹴り、通常の攻め、
 この3様のミックスが上手くいった時山田は非常に輝く。
 関西の容赦ない蹴りに対して感情をひきつける受けで対応し、
 WIN-WINの関係を気付きました。
 関西の方も大味に見えてこの試合では繊細な調節を行っている。
 終盤の攻防も適切に繋がって正統に必殺技の切り返し合いへと結びついている。
 ぎりぎり好勝負。

Gアジャ・コングvs.北斗晶
 手術したばかりの北斗にメインを張らせるなんて無茶がありすぎる。
 アジャが変化をつけてはいるが前半はただ一方的な脚攻めですし、
 裏拳の攻防シーンを挟んで、北斗の腕攻めと引き伸ばしたのも上手さが光る分
 戦える状況ではない北斗のコンディションが露呈される。
 どちらも相手の気持ちを汲んでぶつかっているという面でエモーショナルではあったけれど
 これは試合させてはいけないレベルです。
 北斗がいなければどうしようもならないという状況でもないでしょうに。
 平均レベル。
 
総評
 メインは外れたものの対抗戦が立派な結果を残している。
 Dreamslam程ではなくても注目の大会です。
執筆日:9/13/10)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

D井上京子vs.デビル雅美(JWP)
  組むと京子が押し込むも後転して離れお辞儀。
  組むと体勢を入れ替えあう。
  デビルが軽く胸を叩いて離れようとする。
  京子がコーナーに振り返し蹴りへ。
  デビルが受け止め押し飛ばしクローズライン。
  ボディ・スラム。
  コーナーに上りスワントーン・ボムへ。
  京子がかわしコーナー上へ。
  デビルが捕まえボディ・リフト。
  持ち上げると場外に投げ捨てる。  
  エプロンからストンピング。
  柵に振ってぶつける。
  リングに戻り待ち受ける。
  エプロンに上がった京子に突進。
  サンセット・フリップにきた京子にストンピング。
  ロープに振りクローズラインへ。
  京子もクローズラインを狙い相打ち。
  京子が先に起き上がりジャイアント・スイング。
  ロメロ・スペシャルを狙うも跳ね飛ばされる。
  デビルが足を払いロメロ・スペシャル。
  ドラゴン・スリーパー。
  ストンピング。
  ヘッド・バッド。
  セカンド・ロープにのるとヘッド・バッド。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
  アーム・ロック。
  ヘッド・バッド。
  ロープに走りヘッド・バッド。
  京子がモンゴリアン・チョップを打っていく。
  デビルがヘッド・バッド。
  京子がクローズライン。
  カンパーナを狙う。
  崩れるも体勢を直し決める。
  ロメロ・スペシャル。
  キャメル・クラッチ。
  デビルを前に持ち上げ締め上げる。
  アルゼンチン・バック・ブリーカー。
  前に投げ捨てる。
  ロープに振ろうとする。
  デビルが振り返しサモアン・ドロップ。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるも裏に回りエレクトリック・チェアー。
  敢えてカバーしない。
  10分経過。
  ロープに振る。
  京子がセカンド・ロープからドロップ・キック。
  コーナー・セカンド・ロープからドロップ・キック。
  コーナー上へ。
  デビルが捕まえに行く。
  殴り飛ばされるも起き上がりクローズライン。
  持ち上げコーナー上にのせるとトップ・ロープからスーパープレックス。
  カバー。カウントは2。
  変形パワー・ボム。
  エプロンに転がり出た京子を起こすとターン・バックルにぶつける。
  ロープに振りクローズライン。
  パワー・ボムへ。
  京子が着地しモンゴリアン・チョップ。
  ロープに走りラリアット。
  ロープに走る。
  デビルがカウンターでラリアット。
  ダブル・アームで締め上げる。
  パイル・ドライバー。
  カバー。カウント2。
  観客に怒鳴る。
  コーナー上から掴んでヒップ・ドロップ。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  京子が防いでニー。
  パワー・ボムを狙う。
  デビルが逃れ蹴り。
  DDT。
  コーナーに振る。
  京子がコーナー上に飛び乗りミサイル・キック。
  ボディ・スラムからコーナーに駆け上がりダイビング・バック・エルボーへ。
  デビルが起き上がり叩きつける。カウント2。
  ロープに振る。
  セカンド・ロープにのった京子を肩車しようとする。
  京子が回転して場外に落とす。
  ダイブを狙おうとコーナーを駆け上がるも逃げられる。
  しかしもう1度狙いダイブを決める。
  柵に振ろうとする。
  デビルは振り返すと柵にのった京子を殴り落とす。
  リングに戻すとパワー・ボム。カウント2。
  もう1発狙う。
  コーナーに押し込んで防がれる。
  コーナーに振ろうとする。
  防がれるもパワー・ボムへ。
  京子がヒップ・ドロップでつぶす。カウント2。
  ボディ・スラム。
  コーナー上に駆け上がりダイビング・バック・エルボー。カウント2。
  ナイアガラ・ドライバーを決める。
  カウントは2。
  意表をついて丸め込む。カウント2。
  ナイアガラ・ドライバーを狙う。
  デビルがエルボー。
  ヘッド・バッド。
  ロープに走りラリアットへ。
  かわしてバックを取った京子にバック・エルボーを狙う。
  かわされたのでエルボー。
  ブレーン・バスターへ。
  京子が背中に飛びつき丸め込んで1,2,3!
  京子の勝利!


F山田敏代vs.ダイナマイト関西(JWP)
  関西がグー・パンチ。
  エルボーの打ち合いは関西が打ち勝つ。
  けりあう。
  投げようとする。
  山田が体重を浴びせる。カウント1。
  関西が腕を取りけり。
  蹴りを浴びせていく。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント1。
  チン・ロック。
  キャメル・クラッチ。
  山田は脚にエルボーを押し当てボディ・シザースから逃れるとレッグ・ロック。
  ロープ・ブレイク。
  ロープに振るとドロップ・キック。
  胸に蹴り。
  後頭部に蹴り。
  DDT。
  レッグ・ロック。
  ロープ・ブレイク。
  山田が脚に蹴りを浴びせる。
  関西は耐えて起き上がると打ち合う。
  パイル・ドライバー。
  カバー。カウント2。
  シャープ・シューター。
  蹴りを浴びせていく。
  後頭部にニー。
  山田が場外に転がり出る。
  関西は場外に出るとマットをはがしそこへブレーン・バスター。
  リングに戻る。
  山田は警戒しながらリングに戻るもそこに関西がけり。
  ボディ・スラムからレッグ・ドロップで締め上げる。
  山田はすり抜けると蹴りを浴びせていく。
  コーナーに振りクローズライン。
  頭部に蹴り。
  スナップ・スープレックス。カウント2。
  サイド・スラム。カウント2。
  バック・ドロップ。
  もう1発狙う。
  関西がヘッド・ロックを決めると同時に腰を落とす。
  山田がすり抜け蹴り。
  ロープに走る。
  関西がサイド・スラム。カウント2。
  STF。
  ロープ・ブレイク。
  振り返されるも山田を蹴り。
  持ち上げてエプロンにダスと蹴りへ。
  山田はかわすと引っかかった関西を落とす。
  コーナー上からボディ・アタック。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきた関西を捕まえリング内に投げようとする。
  落とされるもけりをいれ雪崩式スロイダー。
  吼える。
  延髄切りへ。
  関西はかわすとバック・ドロップ。カウント2。
  ダイビング・ヘッド・バッドへ。
  山田はかわすとロープに振ろうとする。
  振り返されるもジャンピング・キック。
  起き上がると吼えてジャンピング延髄切り。
  2発。
  3発で倒す。
  ジャーマンを狙う。
  バック・エルボーを食らうもクローズライン。
  コーナー上へ。
  近づいてきた関西を蹴り飛ばしていく。
  ダイビング・エルボー・アタックでカバー。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  こらえバック・エルボーにきた関西を丸め込む。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  振り返そうとした関西に蹴り。
  ジャーマン。カウント2。
  コーナー上からダイビング延髄切り。
  カバーするも関西がロープに脚をかける。
  リバース・ゴリー・スペシャルを狙う。
  肩車されるもヴィクトリー・ロール。
  関西はカウント2で返すと水面蹴り。
  スプラッシュ・マウンテンへ。
  持ち上げきれずもパイル・ドライバー。カウント2。
  スプラッシュ・マウンテンへ。
  山田が逃れロープに走るとジャンピング延髄切り。
  リバース・ゴーリー・スペシャルを狙う。
  関西が投げ飛ばす。
  ハイ・キック。
  ボディ・スラム。
  ダイビング・バック・エルボーでカバー。カウント2。
  起こすと山田をコーナー上に載せ雪崩式バック・ドロップへ。
  山田がクロス・ボディに切り返す。
  関西はカウント2で返すと頭部を蹴り飛ばす。
  アピール。
  起こして通天閣ドライバー。
  1,2,3!
  関西の勝利!

試合結果

@三田英津子、渡辺智子、ぬまっちvs.二上美紀子、キャロル白鳥、遠藤美月(LLPW)
Aキャプテン・フォール・マッチ下田美馬(c)、伊藤薫、白鳥智香子、チャパリータASARI vs.キューティ鈴木(c)、プラム麻里子、福岡晶、コマンド・ボリショイ(JWP)
B井上貴子、長谷川咲恵vs.神取忍、紅夜叉
Cブル中野、レジー・ベネットvs.堀田祐美子、みなみ鈴香
D井上京子vs.デビル雅美(JWP)
E豊田真奈美vs.尾崎まゆみ(JWP)
F山田敏代vs.ダイナマイト関西(JWP)
Gアジャ・コングvs.北斗晶