TOP女子プロレス全日本女子プロレス:1990年〜1992年 →全日本女子プロレス:エキサイティング・ゾーン 大宮ナイト 9/7/91

全日本女子プロレス:エキサイティング・ゾーン 大宮ナイト 9/7/91の分析


名勝負 なし
好勝負 オール・パシフィック王座戦:北斗晶(ch)vs.堀田祐美子

2枚、約2時間35分です。
SlamBamJam製。

@バット吉永、渡辺智子vs.山元真由美、斉藤和枝
 軽く見えているのにテンプレートにそって連打するから余計ひどくなる。
 バットも動きの乱れが目立ち、試合に興味を抱かせるには不十分な内容です。
 ひどい試合。

A高橋美華、神谷美織、伊藤薫vs.三田英津子、下田美馬、吉田万里子
 テンプレートなスピード・バトルですが、
 技は一定の完成度を満たしていますし、クイックネスもあるのでそこそこ見れます。
 悪くない試合。
 試合後高橋が引退宣言。

Bアジャ・コング、バイソン木村vs.みなみ鈴香、井上貴子
 アジャが靭帯損傷をしているためにまったく受けず。
 せっかくドミネイト・レスラーとして成長したバイソンがその分も受けを担当する事に。
 試合の流れが制限されている事がかなり目立ってしまった内容。
 悪い試合です。

C山田敏代vs.豊田真奈美
 豊田が蹴られる前にグラウンドで脚攻め。
 複雑なサブミッションを行う等意気十分ですが、
 既に認知されているとはいえストーリー的にはその前に山田の蹴りの威力を見せたかったですね。
 その後山田が蹴りで盛り返していきますが、
 変にバランスが良いせいで余りドラマチックではなかったですね。
 重みのあるシーンではあったのだけど。
 後半はハード・ファイト。
 山田が見栄えを気にせずせめて行くので何としても勝利したいという意思が伝わるし、
 豊田は蹴りに対して体の柔らかさを活かせないので良い受けが出来ませんが、
 それが逆にリアルに苦戦しているという印象を与えました。
 クライマックスは中々の物でしたが30分時間切れは見えていたので
 山田はもう少し早く脚狙いを捨てたかったですね。
 まだ最善の効率ではないものの2年前に比べて大きく成長した事を感じさせる内容でした。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Dオール・パシフィック王座戦:北斗晶(ch)vs.堀田祐美子
 挑発合戦でスタート。
 やられたらやり返す気の強さを2人とも見せ、
 北斗が脚攻めをすれば堀田も脚攻めをやり返します。
 単純に気持ちに駆られるだけでなく戦略性で裏打ちされているのが見事です。
 堀田も体重ののった重い攻めと多様な技の織り交ぜに大いに盛り上がりました。
 堀田がトップで通用する完成度にある事を示すと共に、
 北斗が攻防の作り手として素晴らしい資質を発揮した試合。
 ぎりぎり好勝負です。

EWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.井上京子
 アジャの怪我により同じ獄門の京子がメインに抜擢。
 井上が何でも出来る身体能力を最大限に活かして勢いよく攻めていきます。
 技が成功するしないに関わらず挑戦していく度に
 井上がブルと同じレベルに着実に近づいていっているのが分かるので特別な雰囲気に包まれましたね。
 ブルも最後はムーンサルトという形で苦戦する立場を貫きました。
 しかしブルの強さが封殺されたという点では少々物足りないですね。
 好勝負に少し届かず。

総評
 前半と後半で著しくクオリティに差がありますが、
 後半3試合は次世代レスラーが物になる事を確信させる内容で良い大会です。
 (執筆日:9/11/10)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Dオール・パシフィック王座戦:北斗晶(ch)vs.堀田祐美子
  堀田が握手すると見せかけ顔に張り手。
  場外に落とし柵にぶつける。リングに戻る。
  北斗がリングに戻り張り手。
  場外に落とし柵にぶつける。リングに戻る。
  堀田もがリングに戻る。
  北斗が蹴りを入れロープに振ろうとする。
  堀田が振り返し蹴りを狙う。
  ロープに掴まって止まった北斗に蹴りを入れる。
  コーナーに振り突進。
  北斗がカウンターで蹴り。
  パイル・ドライバーでカバー。カウント2。
  張り手。
  ロープにぶつけラリアット。
  カバー。カウント2。
  バタフライ・ロック。
  ロープに足をかけた堀田にハーフ・ボストン・クラブ。
  レッグ・ロック。
  堀田がロープを掴む。
  北斗がロープに振る。
  堀田が蹴りを放つ。
  受け止められたので延髄切りへ。
  北斗はかわすとレッグ・ロック。 
  ロープに伸ばした手にもアーム・ロック。
  レッグ・ロックを外しバタフライ・ロック。
  堀田がロープを掴む。
  北斗がコーナーに振りラリアットへ。
  堀田がかわし蹴りへ。
  受け止められるも延髄切り。
  頭部に蹴り。
  蹴りを入れて行く。
  パイル・ドライバー。
  カバー。カウント2でブリッジ。
  ダブル・レッグ・ロック。
  反転しハーフ・ボストン・クラブに持って行く。
  北斗がロープを掴む。
  堀田が中央に戻しレッグ・ロック。
  北斗がロープを掴む。
  堀田がパワー・ボムの体勢から後ろに投げてフェイス・バスター。
  蹴りをいれもう1発。
  カバー。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  北斗が防いでバック・スライド。カウント2。
  堀田が蹴り。
  脚に蹴り。
  蹴り倒す。
  バタフライ・スープレックスでカバー。カウント2でブリッジ。
  堀田がアキレス腱固め。
  10分経過。
  北斗がロープを掴み場外に出る。
  カウント16でリングに戻る。
  北斗が手を掴むと見せかけラリアット。
  ロープに振りスピン・キックへ。
  堀田が受け止めキャプチュード。
  スライディング・キックでエプロンに出す。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  北斗が後ろに着地しジャーマンへ。
  堀田がもがいて潰す。
  蹴り。
  フェイス・バスター。
  カバー。カウント2。
  ロープに振りパンチを狙う。
  下を潜る北斗を殴りつけロープに走る。
  北斗がラリアットへ。
  受け止められるもそれを利用してドラゴン・スープレックス。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  堀田は振り返すとロープを掴んで止まった北斗に突進。
  北斗がカウンターで場外へのショルダー・スルー。
  コーナーに上り場外へのトペ・アトミコ。
  リングに戻る。
  カウント14でエプロンに上がった堀田を捕まえるとスーパープレックスを狙う。
  堀田が防ぎフェイス・バスターで落とす。
  ダイビング・エルボー・ドロップへ。
  北斗がかわしノーザンライト・ボムを狙う。
  堀田がクロス・ボディに切り返す。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  北斗が体重をかけ潰す。カウント2。
  ダブル・アームDDTでカバー。カウント2。
  北斗がコーナーに上りトペ・アトミコへ。
  堀田は避けると踵落とし。
  もう1発。
  タイガー・ドライバー。カウント2。
  コーナーに上りダイビング・ニール・キック。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに上る。
  何とか起き上がった北斗にもう1発狙う。
  北斗はかわすとヴィクトリー・ロールを狙うも崩れて失敗。
  ノーザンライト・ボムで1,2,3!
  北斗の防衛!

試合結果

@バット吉永、渡辺智子vs.山元真由美、斉藤和枝
A高橋美華、神谷美織、伊藤薫vs.三田英津子、下田美馬、吉田万里子
Bアジャ・コング、バイソン木村vs.みなみ鈴香、井上貴子
C山田敏代vs.豊田真奈美(30分時間切れ)
Dオール・パシフィック王座戦:北斗晶(ch)vs.堀田祐美子
EWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.井上京子