TOP女子プロレス全日本女子プロレス:1990年〜1992年 →全日本女子プロレス:ジャパングランプリ'91 トーナメントファイナル 8/18/91

全日本女子プロレス:ジャパングランプリ'91 トーナメントファイナル 8/18/91の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間40分です。
SlamBamJam製。
(一部画像が止まる事などあり。)

@バット吉永、渡辺智子、ピラスィニー・ソンティタムvs.神谷美織、高橋美華、伊藤薫
 バット、渡辺はスタイルが固まって筋は通っているが試合という全体枠に貢献は出来ず。
 高橋は動き1つ1つは良いものの基本滅茶苦茶。
 〆へと場外、合体技で形をつけたがその必要は無い内容。
 悪い試合。

A堀田祐美子、下田美馬、長谷川咲恵vs.デビー・マレンコ、エステル&シンティア・モレノ
 奇襲から3人同時ヴィクトリー・ロールを見せたものの出落ちでトリオ力はその後特に発揮されず。
 エステルX堀田は良かったものの他は目立ったものはない。
 下田はこの試合に求められている積極性でしたが誰かとの絡みを特別な物にする力に欠けるからねぇ。
 悪くない試合。

B全日本王座戦:井上貴子(ch)vs.吉田万里子
 綺麗な中軸にラフな打撃がタッチで加えられ背反している。
 雑な印象を払拭できないままダイブ自爆や危険な技などで過激化している。
 悪くない試合。

CGP:山田敏代vs.井上京子
 アンダーカードと違って急の前の緩を意識しているが
 やっている事は余り変わらなず適当気味の物量作戦。
 特に山田のスタイルに対し京子が共通項を見出せずクオリティが高まりません。
 必殺技が認知されているからこそ締めれたけど厳しい内容です。
 悪くない試合。

DGP準決勝:アジャ・コングvs.バイソン木村
 バイソンの挑発でスタート。
 表情を見せてから動くし、サブミッションの意味合いを理解しているので表現が生まれていますね。
 中盤はバイソンが脚攻めにいきます。
 ストンピングが良い物があるし、印象付けできているので良いのですが、
 これに拘りすぎてバイソンのスケールがちょっと小さくなってしまった部分もあります。
 この脚攻めに対しアジャは素晴しいセルを見せましたね。
 アジャ缶を叩きつける時も倒れこむように打ったりと上手い。
 終盤はバイソンがSTFをキーにしています。
 ただここでもサブミッションが中軸になった事で決着ポイントが
 同じラインから変わらずギアが上がる事はありませんでした。
 良くも悪くもサイコロジーは素晴しい物がある。
 平均的な良試合。

EGP準決勝:豊田真奈美vs.井上京子
 数え歌。
 早い仕掛けから、戦いの中でお互いの技を披露していきます。
 京子の強烈なサブミッション、
 豊田のハイ・フライングとお互い出すべき物は出していますが
 基本テンプレートを超える物ではありませんでしたね。
 まあまあ良い試合。

Fみなみ鈴香、三田英津子vs.ブル中野、北斗晶
 みなみが受けで調整しながら北斗と激しい攻防を繰り広げます。
 ブルはこのクラスの相手ではドミネイト・モード。
 トップ・クラスと当たるよりも魅力が出ますね。
 三田、ブルで上下を抑えながら北斗Xみなみでじっくり見せてきました。
 終盤はお互いの連携を前に出してきました。
 ブルを倒す方策が見えずカードから安易に予想できる結果ではありましたが、中身は充実していましたね。
 中々良い試合。

GGP決勝:バイソン木村vs.井上京子
 バイソンが奇襲から流血させます。
 良い乱闘でしたが、所々で正統派というか格好良い系の香りが出てしまうのがバイソンの欠点であり個性でもある。
 京子もタイミングよく仕返してステージを上げていきます。
 バイソンのSTFはこの試合も繰り返し過ぎではありましたが、
 前回に比べここぞの一発を重視しておりメインらしい雰囲気が生み出ています。
 平均的な良試合。

総評
 後半は良い試合がそろっているが、活躍しているのがバイ・プレイヤーのバイソンだったりして地味めかな。
 (執筆日:2/11/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@バット吉永、渡辺智子、ピラスィニー・ソンティタムvs.神谷美織、高橋美華、伊藤薫
A堀田祐美子、下田美馬、長谷川咲恵vs.デビー・マレンコ、エステル&シンティア・モレノ
B全日本王座戦:井上貴子(ch)vs.吉田万里子
CGP:山田敏代vs.井上京子
DGP準決勝:アジャ・コングvs.バイソン木村
EGP準決勝:豊田真奈美vs.井上京子
Fみなみ鈴香、三田英津子vs.ブル中野、北斗晶
GGP決勝:バイソン木村(優勝!)vs.井上京子