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全日本女子プロレス:後楽園激走! 5/26/91の分析


名勝負 なし
好勝負 アジャ・コングvs.豊田真奈美

3本勝負:北斗晶、長谷川咲恵vs.ブル中野、バット吉永

2枚、約2時間45分です。
SlamBamJam製。

@斉藤和枝vs.伊藤薫
 レベルも低いし若手という事でまだ制限が多い。
 ひどい試合。

A渡辺智子vs.山元真由美
 試合で使うには余りにインパクトの足りない技の数々。
 また女子プロという型がありながらも迷いがあからさまに目立っている。
 また渡辺は工夫が特に成功していない。
 ひどい試合。

B三田英津子、下田美馬vs.ビラスィニー&バンティップ・ソンティタム
 ソンティタム姉妹がまるで使えず無駄な時間が過ぎます。
 長すぎるスカッシュ・マッチ。
 ひどすぎる試合です。 

C井上京子、デビー・マレンコvs.エステル・モレノ、吉田万里子
 まずはエステルを筆頭に素早い身のこなしで魅せます。
 タッグとしてのフット・ワークが冴えているので順調に試合を動かしていますね。
 中盤以降でもう少し精度を高めて爽快感が欲しいとは思うものの
 それぞれ特徴を活かした技でせめぎあいました。
 終盤は連携技にダブル・トペもありましたね。
 中々良い試合。

Dみなみ鈴香、井上貴子、シンシア・モレノvs.バイソン木村、高橋美華、神谷美織
 やはりそれぞれにリーダーがいるといないでは大違いですね。
 みなみは強い意識を持ってリーダーシップを発揮。
 バイソンは間で雰囲気を出しながら良いドミネイトを見せます。
 ブルのパートナーに借り出された時より輝いていますよ。
 他の4人も引けを取らず打撃、サブミッション、受け、連携技、と広範な要素をカバーできています。
 終盤はそれぞれが工夫を凝らして技でのニア・フォール合戦で盛り上がりました。
 好勝負に少し届かず。

E山田敏代vs.堀田祐美子
 気持ちのこもった壮絶な打撃戦です。
 特に堀田は怖さを感じさせる表現を付随した上で顔面に蹴りを打ち込んでいきます。
 中盤のサブミッション、終盤の投げの配置、フィニッシュまで技使いが上手く、優れたUWFスタイルの内容でした。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Fアジャ・コングvs.豊田真奈美
 アジャはパーフェクト・コンディションでしたね。
 レスリングにおいては髪をつかむなどの軽い変化の付け方、タイミングを取った切り込み方で優れた物を見せています。
 アジャの体つきからは信じられないクイックな仕掛け、
 エプロンからドロップ・キックという過激なスポットで驚かしたり、
 受け、避けで攻防を適度に調整しエキサイトさせてくる。
 30分間常に面白い物を提供していましたね。
 凄い上手さです。
 アジャにスティールされた格好の豊田ですが、キャリア絶頂時と同じ最高の立ち姿をこの試合で獲得していましたね。
 アンダードッグでもないのに大きな壁に立ち向かう姿は輝いていて、
 絶対値と対比のスケール・アップが同時に行われている。
 黄金期を導く旗頭の初期傑作といった感じ。
 文句なしに好勝負です。

G3本勝負:北斗晶、長谷川咲恵vs.ブル中野、バット吉永
 1,2本目は北斗、ブルがそれぞれ秒殺をやってのけます。
 素晴らしいムーブに激突への期待が高まります。
 そしてそれは早くもやってくる。
 3本目でいきなりぶつかり合い、大迫力の攻防を見せてくれます。
 長谷川、バットにまったく配慮もあったものじゃありませんね。
 予想通り長谷川、ブルが出ると下落する事になりましたが最低限の働きはしています。
 長谷川は本来メインにふさわしくない程未熟ですが、
 元獄門党という事でブッキングされたのですからね。
 ブル、バットに御礼をしよう、とひたむきさな心を見せただけで良し。
 バットも北斗には敵わずとも長谷川相手に良いドミネイトを見せてしっかりアピール出来ました。
 絡みによって波がありますが北斗が賢く立ち回り、パートナーを上手く使っているので終盤まで良く出来た構成となっていましたね。 
 延長戦に関しては意義を感じず、無い方が大会の終了としてよかったと思いますが素晴らしいタッグ・マッチでした。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 最初の3試合はいらないが4試合目からは素晴らしい高クオリティ。
 屈指の好大会です。
 (執筆日:9/10/10)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Fアジャ・コングvs.豊田真奈美
  組むとアジャがロープに押し込む。
  豊田が顔に張り手。
  張り手を連打。
  ロープに振りドロップ・キックで落とす。
  スライディング・キックで柵にぶつける。
  アジャが間を置いてからリングに戻る。
  アジャがロー・キック。
  張り手を連打。
  ロープに振りボディ・アタック。
  顔からマットに叩きつける。
  ロープに顔をこすりつける。
  起こしてマットに叩きつける。
  カバー。カウント1。
  チン・ロック。
  豊田がハンマー・ロック。
  アジャがリスト・ロックに返し噛みつく。
  脇固め。
  ロープに逃げられる。
  リスト・ロック。
  グラウンドに倒し噛みつく。
  かぶさる。カウント1。
  アーム・ロック。
  髪をつかむ。
  中央に戻しボディ・シザース。
  髪をつかんで引っ張る。
  バック・エルボーを狙った豊田をはたく。
  豊田が逃れストンピング。
  踏みつける。
  中央に引っ張ろうとするもアジャがロープを掴んで抵抗。
  豊田がストンピングするも耐えられる。
  離れる。
  手を掴むと見せかけアジャが体を転がして足を取り倒す。
  髪をつかんでヘッド・バッド連打。
  10カウント・パンチ。
  マットに叩きつける。
  ロープに絡めて髪を引っ張る。
  かきむしりけり落とす。
  5分経過。
  場外に下りると観客席に放る。
  リングに戻る。
  豊田が間を置いてエプロンにあがる。
  近づいてきたアジャに蹴り。
  アジャは耐えて蹴り返すとリングに投げ入れる。
  ロープに振りボディ・アタック。
  ロープに走りボディ・アタック。
  ロープに走りフライング・ショルダー・タックル。
  カバー。カウント2。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2でブリッジ。カウント2。
  アジャがハーフ・ボストン・クラブ。
  顔に腕を回し引っ張る。
  外されるもハーフ・ボストン・クラブを決め続ける。
  中央に引っ張り体重をのせる。
  放すとロメロ・スペシャル。
  後ろにそらす。
  豊田がロープを掴む。
  アジャが背中に蹴りを入れて行く。
  10分経過。
  豊田が何とか起き上がり蹴り。
  アジャは蹴り倒すと腰にヘッド・バッド。
  もう1発。
  キャメル・クラッチ。
  ロープに振り打ち上げようとする。
  豊田がドロップ・キック。
  ロープに走り2発目。
  ロープに走り3発目。
  ロープに走りけり倒す。
  ロープに走りドロップ・キック。
  ロープに走り5発目。
  アジャの動きが止まる。
  豊田がセカンド・ロープからドロップ・キック。
  カバー。カウント2。
  アブナミドル・ストレッチ。
  アジャは振りほどくとバック・ドロップへ。
  豊田が後ろに着地するとローリング・クレイドルを狙う。
  アジャが潰す。カウント2。
  コーナー上へ。
  豊田がドロップ・キックを叩き込み落とす。
  ロープに走りトペ・スイシーダ。
  リングに戻しコーナー上へ。
  トペを決めカバー。カウント2。
  ボディ・スラム。
  コーナー上からダイビング・ボディ・プレスへ。
  アジャが両膝を立てて迎撃。
  バックを取る。
  豊田がバック・エルボーを入れロープに走る。
  アジャはかわして場外に落とす。
  エプロンに出るとそこからドロップ・キック。
  両者ダウン。
  カウント11で両者リングに入る。
  アジャがパイル・ドライバーを決めカバー。カウント2。
  もう1発。
  カバー。カウント2でブリッジ。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  豊田がバック・スライド。
  カウント1で返されるなり4の字。
  裏返るとインディアン・デス・ロックを狙うもフックが出来ない。
  ヒップ・ドロップ。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  レッグ・ロック。
  アジャがロープを掴む。
  豊田が足にフックしムタ・ロック。
  変形インディアン・デス・ロック。
  起こすとロープに振りボディ・アタックへ。
  アジャが受け止め投げる。
  アジャ缶を手にして叩きつける。
  もう1発。
  起き上がった豊田に3発目。
  ブレーン・バスター。
  20分経過。
  豊田が隙をついて丸め込む。カウント2。
  ロープに振りドロップ・キック。
  もう1発狙う。
  アジャがかわしカバー。カウント2でブリッジ。
  アジャがボディ・スラム。
  セカンド・ロープからダイビング・ボディ・プレスへ。
  豊田はかわして自爆させるとジャーマン。カウント2。
  アジャを起こすとクロス・アーム・ジャーマン。
  ブリッジが崩れてしまう。
  クロス・アームで前から投げる。
  アジャがたまらず場外に転がり落ちる。
  豊田が場外に出てアジャを起こすと柵にぶつける。
  壁にぶつけリングに戻る。
  アジャがカウント17でリング・サイドに。
  グローブを外す。
  豊田が待ち受ける。
  アジャは下がらせるとリングに入る。
  ナックル・ロック。
  豊田が蹴りをいれコーナーに駆け上がる。
  アーム・ドラッグ。
  腕にニーをいれアーム・ロック。
  肩にのり一回転して倒しキー・ロック。
  起こすともう1回狙う。
  アジャが突き飛ばす。
  持ち上げコーナー上にのせる。
  雪崩式バック・ドロップを狙う。
  豊田がクロス・ボディで潰す。
  コーナー上へ。
  アジャが起き上がりつき飛ばす。
  コーナー上に上がると雪崩式バック・ドロップ。
  豊田が体重をかけ潰す。
  コーナーに上るとダイビング・クロス・ボディへ。
  アジャがかわしてマットに叩きつける。
  ロープに振りクローズラインへ。
  豊田がかわしてジャーマンを狙う。
  アジャが足をかけて潰す。
  スリングショット・バック・ドロップ。
  両者ダウン。
  アジャがカバー。カウント2でブリッジ。
  アジャがジャーマンを狙う。
  残り3分。
  豊田が丸め込む。カウント2。
  起こそうとする。
  アジャが丸め込む。カウント2。
  豊田をコーナーに振り突進。
  豊田がかわし丸め込む。カウント2。
  ボディ・スラム。
  ダイビング・ボディ・プレス。カウントは2。
  残り2分。
  コーナーに上りダイビング・クロス・ボディへ。
  アジャは受け止めるとスラム。カウント2。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  サンセット・フリップを狙ってきた豊田にヒップ・ドロップ。カウント2。
  残り1分。
  アジャがジャーマン。カウント2。
  豊田が起き上がりアジャにジャーマン。カウント2。
  残り30秒。
  もう1発。カウント2。
  アジャがフィッシャーマンズ・スープレックス。カウント2。
  アジャがインサイド・クレイドル。カウント2。
  豊田がセカンド・ロープからドロップ・キック。
  カバーするもゴングが鳴る。
  30分時間切れ!
  次こそ勝ってやるといいつつお互いを認め握手を交わす。


G3本勝負:北斗晶、長谷川咲恵vs.ブル中野、バット吉永
  北斗がいきなりブルに張り手連打。
  長谷川もバットに張り手連打。
  2人でブルをロープに振りクローズラインを狙う。
  ブルが逆にクローズライン。
  長谷川にパワー・ボムを叩き込み1,2,3!
  秒殺!
  
  ゴングが鳴るなりバットが長谷川の頭部に蹴り。
  北斗が入りバットをロープに振りスピン・キック。
  ロープに振りもう1発。
  ブルを殴り落とす。
  コーナーに上りミサイル・キック。
  ノーザンライト・パワー・ボムで1,2,3!
  すぐ取り戻す!

  ゴングが鳴るやブルがラリアットを狙う。
  北斗はかわすと10カウント・パンチ。
  ブルが突き飛ばす。
  ロープに振り担ぐ。
  ボディ・リフト。
  場外に投げ落とす。
  リングに出ると観客席に叩きつける。
  バットが北斗をリングに戻す。
  ブルがボディ・スラム。
  ダイビング・レッグ・ドロップへ。
  北斗はかわすとタイガー・スープレックス。カウントは2。
  コーナーに上りミサイル・キック。
  ブルが耐えて吼える。
  ロープに振りラリアット。
  カバー。カウント2。
  DDT。
  カバー。
  北斗がロープに足をかける。
  ブルが北斗をロープに振る。
  北斗がラリアット。
  ダブル・アームDDT。
  カバー。カウント2。
  ロープに振りラリアットへ。
  ブルはかわすとバック・ドロップ・ホールド。カウント2。
  押さえつけるとバットがダイビング・クロス・ボディを狙う。
  北斗はかわすと掴んで自陣へ。
  交代した長谷川がロープに振ろうとする。
  バットが振り返しハイ・キック。
  頭部に蹴り。
  レッグ・ドロップ。
  起こして張り手を連打。
  蹴りを放つ。
  長谷川は受け止めるとボディ・スラム。
  張り手連打。
  バットが張り手。
  腹にパンチを入れ張り手。
  長谷川が蹴り。
  張り手をいれブレーン・バスター。
  カバー。カウント2。
  バットが喉を掴む。
  ロープに振りハイ・キック。
  カバー。カウント2。
  起こしてハイ・キック。
  ハイ・キックを叩き込んでいき倒す。
  カバーするも長谷川がロープに足をかける。
  バットがボストン・クラブ。
  中央に戻し体重をのせる。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  交代したブルが長谷川をコーナーで逆さ吊りにする。
  バットがブルを馬飛びし長谷川にヒップ・ドロップ。
  ブルは長谷川をロープに振りラリアット。
  カバー。カウント2でブリッジ。
  ブルがパイル・ドライバーを決めカバー。カウントは2。
  5分経過。
  長谷川が北斗にタッチ。
  ブルが掴みかかる。
  北斗がインサイド・クレイドル。
  ブルはカウント1で返すとレッグ・ドロップへ。
  北斗がかわしキャトル・ミューティレーション。
  バットが入りカット。
  交代した長谷川がロープに走りドロップ・キックへ。ブルは軽く耐える。
  長谷川が2発、3発入れるも利かない。
  組み付くも押し飛ばされていく。
  ロープに走りクロス・ボディへ。
  ブルが受け止めスラム。
  ロープに振る。
  北斗がロープ越しにブルを羽交い絞め。
  長谷川がソバット。
  もう1発。
  北斗が入り2人でブレーン・バスターを狙う。
  ブルが逆に投げる。
  2人をロープに振るとラリアットを狙う。
  2人はロープを掴んでかわすとショルダー・スルーでブルを場外に落とす。
  長谷川がバットにドロップ・キックを決め落とす。
  北斗がコーナー上からブルにトペ・アトミコ。
  長谷川がバットにダイビング・ボディ・アタック。
  北斗がバットをリングに戻しボディ・スラム。
  長谷川がダイビング・ボディ・プレスにつなげるもカウント2。
  ロープに振りソバット。
  もう1発。
  3発目。
  カバー。カウント2でブリッジ。
  スリング・ショットを狙う。
  バットが防ぎ胸に張り手連打。
  交代したブルが長谷川を相手陣へ。
  北斗を引き入れジャーマン。カウント2。
  抑えるとバットがミサイル・キック。
  ブルがパワー・ボムを決めるも長谷川がカット。
  ブルが押さえつけバットがミサイル・キック。
  ブルがパワー・ボム。カウントは2。
  コーナーに上る。
  長谷川が邪魔をする。
  北斗が加わり2人でスーパープレックス。
  カバーするもカウント2。
  北斗がバック・ドロップ・ホールド。カウント2。
  っボディ・スラムを狙う。
  ブルが潰す。
  長谷川がカウント2でカット。
  ブルが北斗をコーナー上にのせる。
  バットが北斗にスーパープレックス。
  ボディ・スラム。
  ブルがダイビング・レッグ・ドロップにつなげ1,2,3!
  北斗はブリッジするも間に合わず。
  ブル、バットの勝利!
  
  北斗はカウント3直前に返したといって延長を求める。
  ブルが引き受ける。
  北斗がバットに張り手を入れジャーマン。カウント2。
  交代した長谷川がジャーマン。
  ロープに振る。
  バットが蹴り飛ばす。
  ロープに振りハイ・キック。
  蹴りを叩き込んで行く。
  張り手。
  打ち返してきた長谷川に張り手を入れジャーマンで1,2,3!
  ブル、バットの勝利!
  長谷川がブル、バットにありがとうございました、と言う。
  ブルが頑張れよ、と声をかける。

試合結果

@斉藤和枝vs.伊藤薫
A渡辺智子vs.山元真由美
B三田英津子、下田美馬vs.ビラスィニー&バンティップ・ソンティタム
C井上京子、デビー・マレンコvs.エステル・モレノ、吉田万里子
Dみなみ鈴香、井上貴子、シンシア・モレノvs.バイソン木村、高橋美華、神谷美織
E山田敏代vs.堀田祐美子
Fアジャ・コングvs.豊田真奈美(30分時間切れ)
G3本勝負:北斗晶、長谷川咲恵vs.ブル中野、バット吉永(2−1→延長→3−1)