全日本女子プロレス:WWWAチャンピオンズレジェンド 4/29/91の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | オール・パシフィック王座戦:みなみ鈴香(ch)vs.北斗晶 |
2枚、約3時間です。
SlamBamJam製。
@斉藤和枝、伊藤薫、山元真由美vs.渡辺智子、ビラスィニー&パンティップ・ソンティタム
ソンティタム姉妹は相手に迷惑をかけすぎですし、
渡辺含め引っ張る側も(といってもたいしたことはないが)技をミスする体たらく。
フィニッシュをソンティタムに任せたのも意味不明。
ひどすぎる試合。
A高橋美華、神谷美織vs.三田英津子、下田美馬
高橋が考えて技を出し工夫できるようになっていますね。
他3人はまだまだ考える前に動く、という段階。
自身の魅力をほんのりと醸し出してはいる。
悪くない試合。
B格闘技王座戦:バット吉永(ch)vs.鳥巣朱美
ずんぐりの殴り合い。
鳥巣が鼻血を撒き散らしながら必死に粘ったものの醜い戦いだったと言わざるを得ない。
ひどい試合。
C堀田祐美子、デビー・マレンコ、シンティア・モレノvs.山田敏代、吉田万里子、長谷川咲恵
山田は地に足をつけて安定しています。
長谷川は立ち振る舞いが絵になりますね。
そしてシンティアの巻き込むルチャは華麗です。
吉田もオールラウンドに対応し、デビーは見劣りするもそれなりに自分を分かっている。
どれかの組み合わせが目玉に位置づけられる見せ場を生めると良かったけれど
ひとまず合格点を上げて良い6人タッグでした。
平均より少し上。
D全日本王座戦:井上京子(ch)vs.井上貴子
貴子が気持ちを前面に出すも、攻めが雑。
京子の痛めている脚を攻めたりしますが技術ポイントをまったく稼げていません。
京子は足の痛みと技のアピールのバランスを取っているが、
貴子の中途半端な印象が伝染している所がある。
フィニッシュもやや唐突でしたね。
ある程度特別で印象的だが中身は乏しい。
平均レベル。
Eオール・パシフィック王座戦:みなみ鈴香(ch)vs.北斗晶
マリーン・ウルヴス対決。
最初から一気に飛ばしていきますが、
タッグ・パートナーならではのタイミングでカウンターしていきますね。
落ち着いても2人の間に流れる緊張感は素晴らしく、ナックル・ロックさえ見事な絵となっている。
中盤は感情を体で表現出来ているみなみが
姑と表現したくなる程の嫌らしく堅実な攻めで追い込んでいきます。
特に脚攻めは目の前の北斗を冷酷に観察して行っている。
特別な雰囲気をベースに抑えた上で、ドラマを作り出し印象的にフィニッシュしました。
今回のみなみの仕事っぷりを見ればやや北斗押しすぎるものでしたけどね。
みなみのキャリア・ベスト。
心技体が高いレベルで一致しているプロレスです。
文句なしに好勝負。
Fタッグ王座戦、3本勝負:アジャ・コング、バイソン木村(ch)vs.豊田真奈美、エステル・モレノ
1本目。
ドミネイトX立体殺法で両チーム相性の良い見せ方ですね。
ジャングルジャックは対応を通して当時の格の差をしっかりと設定に反映している。
アジャ缶誤爆から豊田、エステルの連続押しでのフィニッシュも3本勝負を見据えると非常に良い選択でしょう。
2本目。
エステルが更にクイックに動き、素晴らしい攻防を繰り広げます。
流血し顔を真っ赤に染めるし、完全に2本目はエステルのものでした。
攻守切り替えが良いバイソンでしたが2本目のフィニッシュ等に自己アピールの不足を露呈していますね。
3本目。
エステルに疲労が見えてきます。
それは悪い事ではありませんが、問題はそれを利用できるかどうかと言うことです。
基本的にエステルと豊田の方向性が被っている中で差別化に苦しんでいて後半の同時業はそれを助長させている。
この流血や疲労で役割を分けていきたかったですね。
それぞれのチームが同時ダイブを見せたり、フィニッシュに迫力があるので基本的には好印象で終わりましたが改善点はあった。
好勝負に届かずも中々良い試合。
GWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.モンスター・リッパー
(試合開始時が少し切れています)
お互いでかいために魅力を打ち消しあっている。
一方が攻めて1点得れば、受ける方は1点失っていて
試合時間が経ってもほとんど点数を稼ぐ事ができていない。
双方が流血したという事実により悪い試合を免れ、少し悪い試合になっている状況です。
総評
リッパーをメインに起用したために最後にひどい落ち込みを見せている。
しかし北斗vs.みなみはこの2人が好きなら見て損しない。
(執筆日:9/10/10)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
Gオール・パシフィック王座戦:みなみ鈴香(ch)vs.北斗晶北斗が開くしゅるすると同時に引っ張り張り手。
ロープに振りスピン・キック。
ロープに振りスピン・キックへ。
みなみが受け止めバック・ドロップ。
ロープに振りジャンピング・キックへ。
北斗が受け止め倒す。
コーナーに振りクローズライン。
コーナーに振りクローズラインへ。
みなみはショルダー・スルーで落とすとトペ・スイシーダ。
リングに戻る。
北斗は時間を置いてからリングに戻る。
ナックル・ロック。
みなみがロープに振りクローズライン。
カバー。
カウント1で返されるなりヘッド・ロック。
北斗がロープに足をかける。
ナックル・ロック。
北斗が押し込む。
上から背中にヘッド・バッド。
パイル・ドライバー。
カバー。
カウント1で返されるなりドラゴン・スリーパー。
みなみが何とかロープに足をかける。
北斗が起こしてドラゴン・スリーパー。
みなみが反転して持ち上げアバランシュ・スラム。
カウント2で返されるなりチキン・ウィング・クロス・フェイス。
チン・ロック。
北斗が髪をつかみ逃れる。
頭部を蹴りつけていく。
ロープに振りクローズライン。
カバー。
カウント2でみなみがロープを掴む。
北斗がボディ・スラムを狙う。
みなみがインサイド・クレイドル。
北斗がカウント2で返しチン・ロック。
ボディ・シザースも決める。
みなみが反転させサーフボード・ストレッチ。
両脚を掴む。
抵抗する北斗の足をけり、足にレッグ・ドロップ。
セカンド・ロープから足にエルボー・ドロップ。
4の字を決める。
起こした体を蹴り飛ばす。
ロープを掴んだ北斗を引き戻し足を折りたたんで脇に抱えたレッグ・ロック。
弓矢固め。
北斗が跳ね上げ上にかぶさる。
みなみはカウント2で返すと足にストンピング。
ロープにのせるとヒップ・ドロップ。
足にエルボー・ドロップ。
変形アキレス腱固め。
北斗がロープに逃げ場外に転がり出る。
ブーツを締めてからリングに戻る。
蹴りかかってきたみなみを倒しシャープ・シューター。
ロープ・ブレイク。
ロープに振りドロップ・キック。
2発目。
3発目。
ボディ・スラムで後ろに投げる。カウント2。
ロープに振ろうとする。
みなみが振り返しバック・ブリーカー。
ロープに振りバック・ブリーカー。
カバー。カウント2。
ロメロ・スペシャル。
後ろにそらす。カウント2。
オコーナー・ロール。カウント2。
レッグ・ロック。
体勢を直しハーフ・ボストン・クラブ。
シャープ・シューター。
みなみは外すとコーナー上へ。
ダイビング・ニー・ストライク。
コーナーに上る。
ダイビング・ニー・ストライク。
カバー。カウントは2。
ロープに振りクローズラインへ。
北斗がかわしジャーマン。カウント2。
ボディ・スラム。
コーナーに上りダイビング・ヘッド・バッドへ。
みなみはかわすとパワー・ボム。カウント2。
もう1発決める。カウントは2。
フィッシャーマンズ・スープレックス。カウントは2。
達磨式ジャーマン。これまたカウント2。
パワー・ボムを狙う。
北斗が髪をつかんで潰す。カウント2。
ダブル・アームDDT。カウント2。
コーナー上へ。
みなみが捕まえ雪崩式ダブル・アーム・スープレックス。カウントは2。
ダイビング・エルボー・ドロップへ。
北斗がかわしタイガー・スープレックス。カウント2。
ノーザン・ライト・ボムへ。
みなみが丸め込む。カウントは2。
ロープに振ろうとする。
振り返そうとしあう。
北斗がノーザン・ライト・ボムを狙う。
後ろのエプロンに着地したみなみを殴り落とす。
コーナーに上りトペ・アトミコ。
リングに戻る。
カウント15でリングに転がり込んだみなみの後ろコーナーに上る。
頭部へのミサイル・キック。
コーナーに上りミサイル・キック。
ミサイル・キック。
最後のコーナーに上るとダイビング・ウィール・キック。
ノーザン・ライト・ボムで1,2,3!
北斗が新チャンピオンに!
試合結果
@斉藤和枝、伊藤薫、山元真由美vs.渡辺智子、ビラスィニー&パンティップ・ソンティタムA高橋美華、神谷美織vs.三田英津子、下田美馬
B格闘技王座戦:バット吉永(ch)vs.鳥巣朱美(判定)
C堀田祐美子、デビー・マレンコ、シンティア・モレノvs.山田敏代、吉田万里子、長谷川咲恵
D全日本王座戦:井上京子(ch)vs.井上貴子(新チャンピオン!)
Eオール・パシフィック王座戦:みなみ鈴香(ch)vs.北斗晶(新チャンピオン!)
Fタッグ王座戦、3本勝負:アジャ・コング、バイソン木村(ch)vs.豊田真奈美、エステル・モレノ(2−1)
GWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.モンスター・リッパー