全日本女子プロレス:Wrestle Mapinepiad 11/14/90 の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野 |
2枚、約3時間5分です。
SlamBamJam製。
入場式。山田は試合できないという事で豊田のパートナーに井上が選ばれる。
山田、豊田が抗議するも認められず。
@全日本タッグ王座戦:高橋美華、前田薫(ch)vs.三田英津子、下田美馬
三田、前田は良い真剣味でこの2人の攻防は良かったですね。
しかし下田は見れるというレベルで、下田、三田というタッグもまだ物になってはいません。
そして高橋はグラウンドにリアリティーがなく足を引っ張っています。
少し悪い試合。
A格闘技戦:伊藤薫vs.バット吉永
吉永がタフでハードなパンチを打ち込むのはおっ、と思いますが
毎度の如く何分も見せれるような内容ではありません。
悪い試合。
Bエリミネーション・マッチ:立野記代、ソチ浜田、エステル・モレノ、井上貴子vs.神谷美織、山元真由美、ハイパー・キャット、ラ・ディアボリカ
基本的にルチャ・タッチのスピード・ファイト。
すぐ忘れてしまうようなそこそこの動きが多かったものの
1人エステルはキレキレで輝いていましたね。
この状態なら12分しかないのは特にマイナスではなく、むしろ丁度良い時間といえるでしょう。
連携を使って展開もつけていたし、まあまあ良い試合。
C堀田祐美子、吉田万里子vs.バイソン木村、メデューサ
どのレスラーも試合を大きく引っ張る事はないですがアピールは出来ていますね。
吉田は自分を大きく見せる動きが出来ていたし、
メデューサはオーバー・アクションだが意図を持って試合を運べるようになっています。
可もなく不可もなくで平均レベル。
Dグラン浜田、浅井喜浩、ケンドーvs.ブラゾ・デ・オロ、エル・ブラゾ、ブラゾ・デ・プラタ
ユニバーサル提供試合。
浜田らも身体能力を披露して良い動きをしていましたが、
この試合においてはロス・ブラゾスにより感心しましたね。
不細工ながらその技は味があるし、
控えが入って試合を上手くコントロール、
随所に挟まれるコメディーも優れた技術に裏打ちされてアピールされています。
良いトリオです。
最後は5連続ダイブから〆。
中々良い試合です。
EWWWAタッグ王座戦、3本勝負(レフェリー:山田敏代):マリーン・ウルヴス(ch)vs.豊田真奈美、井上京子
豊田、井上はライバル同士なのでまったく連携を取る気がありません。
ウルヴスvs.豊田vs.井上の4コーナー・マッチといった感じです。
ウルヴスは南がシングルでも戦える程成長しており、
欠点の無い完成度の高いタッグになりましたね。
どの絡みになっても見応えのある攻防が提供されます。
豊田は絶対的な華が前に見えてきているし、
京子もまだ体が追いついていないものの怪物性の片鱗を見せています。
ただこの2人を組ませた事を活かして描くフィニッシュ・シーンがいまいち面白くないですね。
タッグ力なくしてウルヴスとぶつかるのは辛く3本目はちょっと飽き気味でした。
中々良い試合。
Fケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野
序盤はいまいち。
アジャの裏拳30連発は馬鹿げているし、
ブルの攻撃もハイ・フライングが武器である事を示すだけで攻めとしては機能していません。
しかしセコンドがケージの中に凶器を差し入れる、という独創的なアイディアで改善されていきます。
基本凶器使いはダラダラしていて本当のラフ・ファイトにはなっていませんが、
凶器の種類が頻繁に切り替わるので問題はクリアしています。
またその場だけの理ですが一極狙いや、
セコンドがケージ外から補助した面白い凶器スポット、
セコンド同士で争うなどの雰囲気作りが見られます。
そんなこんなを経て迎えた終盤ではようやく
2人の本領、肉体から繰り出される強烈な技と脱出狙いの攻防。
そして最後に伝説となる、日本人初となるケージ上からの攻撃、
ダイビング・レッグ・ドロップを決めて歴史に名を刻みました。
名勝負というのは言いすぎですが、好勝負と呼ぶには十分な内容。
必見ですね。
ぎりぎり好勝負。
試合後ブル、京子vs.アジャ、バイソンが決定。
お前ら勝手にタッグNo.1を競ってんじゃねえよ、とウルヴス、豊田&山田が登場し乱闘。
ブルが髪切りタッグ・マッチで勝負だと言い出す。
総評
歴史的なメイン含め後半のクオリティが高いですね。
ただ両音声でDVD化しているのが玉に傷。
(執筆日:9/11/10)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
Fケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野入場中のブルにアジャが襲いかかる。
観客席にぶつけケージに入ろうとする。
ブルはアジャを引きずり出し観客席にぶつける。
ケージに入る。
アジャもすぐに後を追いケージに入る。
ブルがクローズライン。
アジャはヘッド・バッドを決めるとブルをケージにこすりつける。
殴りつけていく。
ターン・バックルにぶつける。
ブルはアジャをロープに振ると蹴りつける。
アジャを捕まえラリアット。
ブレーン・バスターを決める。
フェイス・バスター。
コーナー上にのせ裏拳。
起こして裏拳。
10数発叩き込んでも中野は起き上がってくる。
ブルは裏拳を避けるとラリアット。
アジャが裏拳。
また連続で叩き込んでいく。
アジャがケージを登ろうとする。
ブルが棒で殴りつける。
ロープに振る。
アジャが逆にラリアット。
ロープに振り裏拳を放つ。
ブルは避けると裏拳。
ロープに振りラリアット。
ジャンピング・キックを何発も叩き込む。
フェイス・バスターを決める。
ロープに振るもアジャが逆にボディ・アタック。
アジャのセコンドが缶を投げ入れる。
ブルは横取りするとアジャに缶を叩きつけていく。
耐えていくアジャだが最後はダウン。
ブルのセコンドがヌンチャクを投げ入れる。
ブルがヌンチャクで攻撃していく。
アジャは耐えて吼えるも強烈な一撃にダウン。
ブルはアジャをロープに振りラリアット。
ケージにぶつけラリアットでケージと挟み撃ち。
アジャがヘッド・バッドを連発。
パイル・ドライバーを決める。
10カウント・パンチ。
ブルがアジャにロープを利用してのフェイス・バスター。
ロープ上からダイビング・レッグ・ドロップ。
ロープ上からジャンピング・キック。
コーナー上からニー・ストライク。
ブルがケージを登ろうとする。
アジャは引き摺り下ろすと棒で脚を攻撃。
缶も叩きつける。
ブルがハサミをアジャの腕に叩きつけていく。
何度も叩きつけていく。
アジャのセコンドがケージに入ろうとする。
ブルは殴りつけて戻させる。
セコンドがテープを投げ入れる。
アジャがテープでブルを締め上げる。
ブルのセコンドが入ろうとするもアジャのセコンドに防がれた様子。
ブルは逃れるとアジャの腕にテープを巻きロープとつなぐ。
そしてケージを登っていく。
アジャは普通に腕をすり抜けさせると追いつきブルを落とす。
ブルもアジャを落としコーナーから登っていく。
アジャはブルを力任せに落とす。
ヘッド・バッド。
缶を受け止めると叩きつけていく。
ブルのセコンドがチェインを差し入れる。
ブルがアジャの首にチェインを巻きつけると
セコンドがケージ越しに引っ張り首吊りに。
ブルは更に缶を叩きつけていく。
アジャのセコンドがブルのセコンドに襲いかかりチェーンを離させる。
ブルはチェインをアジャの腕にも巻きつけるとロープに巻きつけ蹴りつける。
ブルがコーナーから登っていく。
アジャが脚に棒を叩きつけていく。
コーナー上からスープレックス。
アジャが登ろうとする。
ブルが棒を叩きつけ落とすとパワー・ボム。
ブルがダイビング・レッグ・ドロップへ。
アジャは避けるとジャーマン。
セコンドからもらった棒を叩きつけていく。
棒を持ってコーナー上へ。
ブルはコングを落とすとフェイス・バスター。
ケージを登っていく。
アジャはまだ起き上がらない。
しかしブルは内に向きかえる。
そしてケージ上からのダイビング・レッグ・ドロップ。
素早くケージを乗り越えてブルの勝利!
試合結果
@全日本タッグ王座戦:高橋美華、前田薫(ch)vs.三田英津子、下田美馬(新チャンピオン!)A格闘技戦:伊藤薫vs.バット吉永(判定)
Bエリミネーション・マッチ:立野記代、ソチ浜田、エステル・モレノ、井上貴子vs.神谷美織、山元真由美、ハイパー・キャット、ラ・ディアボリカ
C堀田祐美子、吉田万里子vs.バイソン木村、メデューサ
Dグラン浜田、浅井喜浩、ケンドーvs.ブラゾ・デ・オロ、エル・ブラゾ、ブラゾ・デ・プラタ
EWWWAタッグ王座戦、3本勝負(レフェリー:山田敏代):マリーン・ウルヴス(ch)vs.豊田真奈美、井上京子(2−1)
Fケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野