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全日本女子プロレス:11/7/86 & 8/25/88の分析


名勝負 なし
好勝負 WWWA王座戦:長与千種(ch)vs.ライオネス飛鳥(8/25/88)

1枚、約1時間40分です。
SlamBamJam製。

@WWWA王座戦:長与千種(ch)vs.ライオネス飛鳥(8/25/88)
 5回目のクラッシュ・ギャルズ対決。
 まずは飛鳥が奇襲で挑戦者である立場を描きます。
 次に濃厚なレスリング。
 動きこそ乏しいですが全力をかけている事が分かる非常に重いサブミッションです。
 その後もグラウンドをベースにして試合を動かしていきますが、長与が驚異的な能力を見せましたね。
 ベストのタイミングで、一瞬の内にエネルギー量を増大させて動いてくる。
 そしてその動き方は弾力性があって移行が非常に美しい。
 しかしそれぞれが狙いをつけそのダメージが肉体に蓄積、影響が出てきた所で長与が亜脱臼してしまうアクシデントが起こります。
 結局この後も長与は無理して試合を続けますがジャーマンをかけた所で完全に脱臼しドクター・ストップです。
 よりにもよって何でこのカードで、という運命を憎みたくなるような結末。
 普通ならマイナスに働く所ですが、不条理からドラマを生み出せるのが女子プロです。
 飛鳥は初戴冠にも関わらず王座を辞退する決断を下します。
 ジャガー横田を髣髴とさせる強靭な意志。
 彼らの気持ちは最もリアルで価値があり、
 悲しみのベールに覆いながらもドラマチックに試合をまとめあげました。
 ぎりぎり好勝負。

Aヘア対ヘア:長与千種vs.ダンプ松本(11/7/86)
 ダンプは相変わらず膠着でしかない試合運び。
 耐え切れなくなって凶器を使おうとするだけ。
 これでは長与も顔芸だけみたいな状態。
 2回目という程で伝説的な盛り上がりではありませんし、
 また最後はダンプが油断してアピールした所を背後から丸め込む、という余りにチープなもの。
 まったく中身の無い内容です。
 悪い試合です。

総評
 クラッシュ対決は全てチェックしても良いぐらいの価値がある。
 (執筆日:9/10/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

@WWWA王座戦:長与千種(ch)vs.ライオネス飛鳥(8/25/88)
  ゴングが鳴るなり飛鳥が後頭部へのスピン・キック。
  体を起こした長与の胸に蹴り。
  崩れた長与の後頭部に蹴り。
  ボディ・スラム。
  ムーンサルト。カウント2。
  ドラゴン・スリーパー。
  長与が慌ててロープに脚をかける。
  飛鳥がロープに振ろうとする。
  長与が振り返しクローズラインへ。
  飛鳥はガードして打ち破ると崩れた長与の脚を掴みハーフ・ボストン・クラブへ。
  長与がロープに逃げる。
  飛鳥が脚を掴んで中央に引っ張る。
  長与が延髄切り。
  飛鳥が先に起き上がりヘッド・ロック+ボディ・シザース。
  長与がロープを掴む。
  それぞれ蹴りで牽制。
  ナックル・ロック。
  膠着していたが長与が脇の下に頭を入れスープレックス。
  飛鳥はカウント1で返すとバックに組み付く。
  長与が腕を取ろうとする。
  飛鳥が回転して組み付く。
  長与が抜けて後ろに回りヘッド・ロック。
  解かれるも決めなおす。
  起こすとロープに振りスリーパー。
  飛鳥がロープを掴む。
  長与がクリーンに離れる。
  組むと見せかけ長与がドロップ・トー・ホールド。
  レッグ・ロック。
  飛鳥が手を伸ばしロープを掴む。
  ヘッド・ロック。
  ロープに振られかけるも腰を落として防ぐ。
  ロープに振られかけるも腰を落として防ぐ。
  ニー・クラッシャーを食らうも離さない。
  バック・ドロップを食らうも離さない。
  飛鳥がコーナーにぶつけてようやく逃れる。
  胸に蹴りを叩き込んで行く。
  崩れた長与を起こすと蹴り。
  後ろに回りスリーパー。
  長与がロープに脚をかける。
  飛鳥が長与を起こしてブレーン・バスター。
  脇固め。
  10分経過。
  長与がロープに脚をかける。
  飛鳥が長与を起こして中央で脇固め。
  長与がロープに脚をかける。
  長与を起こそうとする。
  長与が不意を突いて払い蹴り。
  飛鳥が先に起き上がりハンマー・ロック。
  長与を起こすとロープに振る。
  長与がニール・キック。
  蹴りを叩き込みスピン・キック。
  後頭部に蹴り。
  ジャーマン。
  カウント2で返されるなりチン・ロック。
  起こしてインバート閂スープレックス。
  カウント2で返されるなりチン・ロック。
  飛鳥がロープを掴む。
  長与がボディ・スラム。
  ムーンサルトへ。
  飛鳥がかわして自爆させる。
  ジャイアント・スイング。
  カバー。カウント2。
  ミサイル・キック。
  カバー。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  長与が後ろに着地しスリーパー。
  飛鳥が蹴り上げる。
  長与は腕を挙げコーナー上へ。
  飛鳥が起き上がり長与を引き摺り下ろすと中央でドラゴン・スリーパー。  
  長与がロープに脚をかける。
  飛鳥が中央に戻して決めなおす。
  起こすとツームストンを狙う。
  長与が脚を叩きつけて体勢を入れ替える。
  ツームストン。
  コーナー上へ。
  飛鳥が起き上がりドロップ・キックで落とす。
  長与は肩を打ちつけた様子。
  レフェリーとドクターが状態を確かめる。
  亜脱臼した様子。
  飛鳥はリングで待っている。
  長与が何とかリングに体を入れる。
  20分経過。
  飛鳥は長与の腕に蹴りを入れる。
  もう1発。
  長与が崩れ落ちる。
  カウントされるも何とか起き上がる。
  飛鳥が牽制でロー・キック。
  長与が払い蹴りへ。
  飛鳥はぎりぎりでかわすとストンピング。
  蹴り。
  後頭部に蹴り。
  起き上がった長与に軽くけり。
  長与がすぐ背中に蹴りを打ち込む。
  飛鳥がけり。
  スピン・キック。
  背中にスピン・キックで倒す。
  後頭部にスピン・キック。
  エルボーを打ち下ろす。
  長与が脚を取って倒しハーフ・ボストン・クラブ。
  飛鳥が簡単に振り払って逃れる。
  長与は場外に転落。
  リングに戻った長与を起こそうとする。
  長与がスクール・ボーイ。カウント2。
  飛鳥が後頭部にスピン・キック。
  蹴りを打ち込んで場外に出す。
  エルボーを打ち下ろす。
  長与がリングに体を入れる。
  蹴り。
  長与が蹴りを連打。
  後頭部にハイ・キック。
  ジャーマンにいくも不完全で潰された形。
  ドクターが入り試合を一度止める。
  完全に脱臼してしまったのでドクター・ストップという裁定が下される。
  飛鳥はやるせない表情。
  長与は担架で運ばれ控え室へ。
  飛鳥はこんなのは納得できない、長与が治ったらもう1度試合しよう、ベルトは辞退します、と言う。
  コミッショナーが受理し協会預かりとする。
  記録上は2分41秒の間飛鳥が35代チャンピオンになった事に。
  控え室でジャガーが飛鳥にガウンを渡す。
  飛鳥が長与を訪れ大丈夫かと確認する。
  抱きしめる。

試合結果

@WWWA王座戦:長与千種(ch)vs.ライオネス飛鳥(協会預かり)(8/25/88)
Aヘア対ヘア:長与千種vs.ダンプ松本(11/7/86)