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アメプロ大賞2021投票結果発表


それでは結果発表です。

■MVP
1位:ジョシュ・アレキサンダー 44P
1位:ブライアン・ダニエルソン 44P
3位:ケニー・オメガ 26P
次点:ダニエル・ガルシア 12P

 アレキサンダーとダニエルソンが同点1位。
 アレキサンダーは敢闘賞10Pも得票していたので、
 それを考慮して上に表記させて頂きました。
 この結果も納得の両者の活躍っぷりでしたね。

 3位は三冠王にもなったオメガ。他団体も巻き込んで盛り上げた上で、しっかりペイジにバトン・タッチしましたね。

 次点はガルシア。今回はメジャー所が強すぎて得票が伸びませんでしたね。
 
 また昨年ランクインしたモクスリー、マードック、コーディは1Pも得られず。
 彼らが2021年イマイチだったというよりそれくらいアメリカン・マットが今充実しているということでしょうね。


■年間最高試合
1位:AEW世界王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.アダム・ペイジ(AEW Full Gear 11/13/21) 26P
2位:タッグ王座戦、ケージ・マッチ:ヤング・バックス(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ(AEW All Out 9/5/21) 20P
3位:ブライアン・ダニエルソンvs.鈴木みのる(AEW Rampage 10/15/21) 14P
次点:AEW世界王座イリミネーター・トーナメント準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.エディ・キングストン(AEW Rampage 10/27/21) 12P

 なんと次点含めてAEWが独占。
 票がやや分散する中で今年を代表するストーリー・ラインの王座交代劇が1位に。

 2位は唯一のタッグで伸びやすい側面もあったか。

 非常に均衡した得票争いでしたね。
  

■最優秀タッグ 
1位:ヤング・バックス 40P
2位:RKブロ(ランディ・オートン、リドル) 28P
3位:FTR 16P
次点:プリティ・デッドリー、ジュラシック・エクスプレス、ヤング・ガンズ 10P

 昨年2位だったYバックスが1位。
 そして1位だったFTRが3位に、という結果。
 両者ベスト・イン・ザ・ワールドで抜きんでていますからね。
 王座を巻いて、機会が多かったかどうかでこの順位は変わり得る世界ですね。

 2位はWWEから。
 ヘル・ノー以来の大ヒット水と油タッグでしょうか。
 
 次点のタッグは2022年更なる飛躍が期待されます。


■乗り越えようコロナ危機大賞
・OTT、RevPRO、MCW、PWG、Progressなどの世界各地の団体の再開
・AEW-インパクト-新日本、インパクト-NWA-AAA等、団体間のクロスオーバーが続く。
・NXTの終焉、WWEの大量解雇の影響で、優秀な選手が大量にフリーエージェント化。
・パーフェクツ・プレイグラウンド・ブロウル:ジミー・タウンセンドvs.ウィリアム・プレストン(2/12/21)

 2021年は2020年コロナでストップした団体が再始動を始めた年でもありました。
 特にPWGはかつて最優秀団体の常連でしたから要注目ですね。
 クロスオーバーに関しては、今年は一時活動休止となったROHが台風の目となるか。
 敢えて活動休止からの再構築を謳っている以上大きな動きがあるでしょう。


■敢闘賞
1位:デイビー・リチャーズ 22P
2位:ドリュー・マッキンタイア 20P
2位:エディ・キングストン 20P
次点:アレックス・シェリー 14P
 1位はリタイアからの復帰となるデイビー。
 2009年、2010年のアメプロ大賞ではMVPを受賞。
 2018-2020年の3年間リングを離れていましたが、精力的な試合を見せてくれました。
 今年は王座を取りたいところですね。

 昨年MVP3位、敢闘賞2位に輝いたマッキンタイアが引き続き2位にランクイン。
 2020年に続きコンスタントな実績を残しており納得の結果ですね。

 同票2位にキングストン。
 昨年敢闘賞から得票数こそ落としましたが、立派な活躍です。
 vs.ダニエルソン、vs.CMパンクは最高でした。
 他に替えの利かないレスラーですね

 次点はデイビーと同じくリタイアからの復帰組のシェリー。
 2021年10月にはIWTV王者にも輝きました。
 今年早々にACマックに王座は譲り渡しましたが、
 引き続き活躍に期待がかかりますね。 

 昨年2位のMJFはランク外。
 ピナクルを率いてジェリコと素晴らしい抗争を繰り広げましたが、
 2021年は他の活躍の前に霞んでしまいました。

  
■最優秀女性選手
1位:マーシャ・スラモヴィッチ 46P
2位:ビアンカ・ブレア 40P
3位:ミッキー・ナックルズ 30P

 2021年アメプロ大賞の中で最も票が絞られた部門でした。
 大半がこの3人に振り分けられました。

 メジャー有利の中でマーシャが見事に1位に輝きました。
 女性同士でも男女混合対決でもデス・マッチでも、と
 あらゆるジャンルで素晴らしい試合を残しました。
 今やBeyond Wrestlingのトップ・レスラーですね。
 
 2位はビアンカ。
 2021年は4か月の王座歴でしたが、
 他のWWE女性王者の名前が挙がることはなく彼女に票は集中しました。
 RR優勝からのWMで初戴冠という最近では珍しいストレートなストーリーが印象的でしたね。

 3位はイアン・ロッテンの血を継ぐミッキー。
 デス・マッチ・ファンは彼女の復帰、活躍には歓喜でしょう。
 トーナメント優勝の実績も申し分なしです。


■個人的イチオシで大賞
1位:マット・カルドナ 12P
2位:コール・ラドリック 10P
2位:ダニエル・ガルシア 10P
2位:マイク・ベネット 10P
2位:マーカス・ピット 10P
2位:ダンテ・レオン 10P
2位:ジェイク・サムシング 10P
2位:コルビー・コリノ 10P
 昨年以上に票が分かれて被らないこと、被らないこと。
 それぞれの方がいれた1位が全て2位です。
 逆に1位には選ばれなかったものの2位を2票得たカルドナ(元WWE ザック・ライダー)が1位です。
 
 元WWEとしてインディーを煽りまくっており、GCWでのパフォーマンスは好評でしたね。

 部門の主旨としてはこれはこれで良いのですが、
 2022年は票を束ねるレスラーに出て来てほしいところ。

 また、昨年1位だったマコウスキー。2021年のアメプロ大賞では名前が出てこず。
 コロナでの難しさもあるものの2022年はBeyond Wrestling以外にも活躍の場を広げて、
 敢闘賞辺りでその名前を見たいですね。


■新人賞
1位:ロキシー 48P
2位:アレック・プライス 30P
3位:ブロン・ブレイカー 16P
次点:ジェイド・カーギル 14P

 1位はロキシー。若干20歳とは思えないリング・ワークは驚きでしたね。
 2021年のROHの最大の功績の一つです。

 2位はアレック・プライス。
 ガルシアの活躍で注目度が高まったLimitless Wrestlingで王者を任された23歳の逸材。
 試合数もこなせる機会に恵まれているので今年は彼の名前を聞くことが多そうですね。

 3位はブロン・ブレイカー。
 リック・スタイナーの息子としてプッシュを受け、
 2022年になって早くもNXT王座を戴冠していますね。
 二世レスラーは注目が集まる分、成否二極化する印象ですが、
 まだ1年半もキャリア経っていない中で堂々と試合をする様は大物の風格がありますね。


■最優秀大会
1位:AEW All Out 9/25/21 52P
2位:AEW Full Gear 11/13/21 30P
3位:GCW Tournament of Survival 666 6/5/21 26P

 年間最高試合と同じくAEWが圧倒。
 2020年に続き1位、2位をAEWで席巻しました。
 CMパンクのデビュー戦、アダム・コール、ブライアン・ダニエルソンの参戦、と
 サプライズが盛りだくさんのAll Outが1位に。

 3位にデス・マッチ・トーナメントが。
 ここに入り込むことも納得の内容でしたね。

 過去来はここにNXT Takeoverが対抗馬として出てくるのですが、2021年は3位1票のみという寂しい結果に。
 NXT 2.0になって2022年もAEWの独壇場となるか。それともWWEがトップ・メジャーとして挽回するか注目です。


■最優秀団体
1位:AEW 66P
2位:GCW 26P
3位:Impact Wrestling 12P
3位:Limitless Wrestling 12P

 AEWが昨年に続き最優秀団体に輝きました。
 他の部門の成績を見ていると納得ですね。

 2位はICW NHがやや失速する中、デス・マッチ団体の雄としてGCWが面目躍如。

 3位はImapact WrestlingとLimitless Wrestlingが同票。
 アレキサンダーとガルシアの活躍が牽引した形ですが、
 団体としても良い運営を行っていました。

 そして大きな事象としてはWWEがランク外、というより得票なし。
 2021年は投票数少な目の年ではありますが、
 アメプロ大賞2007年以来ずっとランクインしてきたトップ・メジャーがまさかの得票なしです。

 大量解雇やNXT 2.0含めた番組再編などコントロバーシャルな出来事はありましたが、それは毎年何かしらあること。
 トップ・レスラーもいるし、良い試合もかなり生まれたものの印象で大きく差をつけられた一年でした。
 
 この傾向が一過性のものか、継続するのか要注目ですね。
 

■頑張りま賞
1位:ブレイ・ワイアット 26P
2位:キース・リー 14P
3位:NXT 2.0 14P

 WWE離脱組の中でやはり気になるのはブレイ・ワイアットですね。
 異色な取り扱いをされていただけに
 インディーで迎え入れるにもAEW/Impactが受け入れるにしても
 団体の中にコントロバーシャルな議論を巻き起こしそうです。
 
 2位はキース・リー。
 コロナからの心炎に苦しみ、復活するもギミック・チェンジになって、その最中での解雇。
 散々な一年でしたが、今年は心機一転頑張って欲しいですね。

 3位はNXT 2.0。
 大きな改革が断行され、この年末年始でNXT 2.0のカラーも見えてきました。
 期待と不安が入り混じりながら動向を見守っていきましょう。


■最優秀抗争
1位:ケニー・オメガvs.アダム・ペイジ 40P
2位:ニック・ゲイジvs.マット・カルドナvs.ジョン・モクスリー 24P
3位:セス・ローリンズvs.エッジ 24P
次点:CMパンク vs.エディ・キングストン

 1位はMOTYにも輝いたAEWのビッグ・ストーリー。
 
 2位はGCW。最優秀団体2位にも選ばれるストーリー・テラー団体ですが、
 その中でこのストーリーは熱かったですね。

 3位はセスvs.エッジ。WWEから何とか3位にランク・インですが、
 最優秀団体部門に続いてWWEのインパクトの物足りなさを振り返る結果に。

 次点はパンクvs.キングストン。パイプ・ボムは錆びついておらず。 
 これからのレスラーとの絡みが中心ですが、
 一線級との試合もいずれかのタイミングであるはずで
 その時のストーリーは楽しみですね。


AEWの躍進、その中でWWEが悪くないのに霞んだ投票結果でしたね。
インディーも各団体の再開などより良くなる兆しが見えています。

一方で急成長のAEWも2022年はレスラーの整理・解雇も出てくるでしょう。

それぞれの変化が良い形に転じる2022年になって欲しいと祈りを込めて。
今年も一年よろしくお願いします。