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アメプロ大賞2020投票@:古城ベニーさん


アメプロ大賞2020に投票します。


・MVP

1位:ジョン・モクスリー
2位:ドリュー・マッキンタイア
3位:紫雷イオ


1位はモクスリー。AEWの旗頭として印象に残る試合を届け続けました。
また、対戦相手のブロディ・リーやエディ・キングストンを上のステージに引き上げるという
意味合いにおいても重要な働きを担っていたので文句なしの1位ですね。


2位はマッキンタイア。無観客というプロレスラーにとっては何処にモチベーションを持っていっていいか難しい事態を乗り切り、
最強のレスナー討伐からの防衛ロードは充実と呼べるもの。ただ上半期はシネマティック・マッチが多かったのでPPVのメインを張る
という機会が余りなかったのは団体側の努力不足だと思いますね。マッキン自身は1位でもおかしくないパフォーマンスを見せていました。


3位はイオ。6月の王座獲得以降はタイトルマッチもノンタイトルマッチも悉く高クオリティな試合を連発。
アメリカにおいても逸女ぶりをまざまざと見せつけました。その狂乱ともいえるキャラクターも
ようやく板についてきた感がありますね。


・年間最高試合

1位:ベイリーvsサーシャ・バンクス[ヘル・イン・ア・セル](WWE 2020/10/25)
2位:ウォルターvsイリア・ドラグノフ(WWE 2020/10/29)
3位:スタジアム・スタンピード・マッチ(AEW 2020/5/23)


1位はベイリーvsサーシャのHIAC戦。
サーシャはセルの使い方がとにかく上手いですね。昨年もHIAC戦を選んでいる自分としては申し子的存在だと思っています。
女子HIACどころかHIAC史に残る大傑作。


2位はウォルターvsドラグノフ。
フル・ヴァイオレンスとでも言いたくなるような純度200%の暴力。ウォルターの苛烈な攻撃ぶりは
無観客?サンダードーム形式の観戦?そんなものは関係ない、俺についてこい、と言わんばかりの頼もしさでした。
とはいえこの試合は好き嫌いが分かれる試合だと思うので間違いなく選考には入ってくるが1位には選びたくないなぁというのが本音。


3位はAEWのスタジアム・スタンピード・マッチ。
とにかくこのスケール感ですよね。日本の団体では絶対に真似できない規模感といいますか、
そういうものをまざまざと感じさせてくれます。オンリーワンの素材をナンバーワンのレスラーが調理する。
それだけで充分すぎるほどの内容でした。


・最優秀タッグ

1位:FTR
2位:ヤング・バックス
3位:ブッチャー・アンド・ザ・ブレイド


1位はFTR。WWEにおける不遇の時期を乗り越えAEW移籍。抜群のタッグ・ワークを見せつけました。
AEWとImpactの関係が取りざたされる中、来年はドリーム・マッチも数多く見たいところ。

2位はヤングバックス。2回も5スターマッチをやってのけているのでこれは選ばないわけにはいきませんね。
チャンピオンとして有望なタッグ・チームを上のステージに引き上げてくれることを期待しましょう。

3位はブッチャーブレイド。稀有なキャラクター性と確かな実力ですっかりDynamiteの中心人物になりましたね。
ただ本当の意味での「作品」を残せていない感もあり、来年が勝負の年にもなっていきそう。


・敢闘賞

1位:ケニー・オメガ
2位:ダミアン・プリースト
3位:ブレイク・クリスチャン


1位はオメガ。
AEW旗揚げ以来中々メインストリームに顔を出す機会が少なかったオメガですが、
今年はタッグ部門とシングル部門の両輪で大活躍。Impactとの交流含め、どういう防衛ロードを歩むのか
目が離せない展開になってきましたね。


2位はプリースト。
インディー時代は怪奇派でしたが、WWE入りしてそのイメージから脱却。ビッグ・マンらしい部分と
そうでないオリジナルな部分を上手く組み合わせてカリスマ的存在に上り詰めました。


3位はクリスチャン。
インディーの多くがが稼働していない中、少ないながらもどの興行にも顔を出していた印象がありますね。
単なるハイフライヤーに終わらないぞ、という本人の気概を買って3位に。



乗り越えようコロナ危機大賞

・シネマティック・マッチの誕生
・GCWを始めとしたインディー団体の試行錯誤
・サンダードームという新たな観戦方法


今年を象徴する試合形式ですね。
今までもルチャ・アンダーグラウンド等で用いられては来ましたがこういう形で陽の目を見ることになるとは…。
レスラーの定義というものを再発見するいい機会でした。


感染者が急増していたアメリカにおいていち早く有観客興行を再開したGCW。
親会社も持たず、インディペンデントで生活をする彼らにとって興行は死活問題。
批判もありましたが、動かないことには何も始まらないという事を教訓として教えてくれました。


モニターを繋げてバーチャル的な観戦をするという新たな試み。
会場に足を運べない中選手だけではなく、観客にもプロレスとの向き合い方を提示するきっかけになりましたね。


・最優秀女子選手

1位:リア・リプリー
2位:アスカ
3位:志田光


1位はリア。抜群の体躯と唯一無二のカリスマ性で今年は大活躍。
試合にもう少し深みがあればMVPもあったかもしれませんね。
逆に言うとそれぐらいしかケチがつけられないほど今年のリアは輝いていた。


2位はアスカ。本当の意味でWWEの顔になった一年でしたね。
ファスト・ペースな試合とも意外と相性がいいことが発覚し、TV向きであることが改めて示されました。


3位は志田。日本人としてAEWという団体に飛び込んだのは相当勇気が要ったと思います。
言語の壁を乗り越えてAEW女子王者という勲章を掴んだ彼女の活躍に敬意を表してランクイン。


・個人的イチオシで大賞

1位:フレッド・イェーハイ
2位:エース・オースチン
3位:ティモシー・サッチャー


1位はイェーハイ。
活動範囲は狭かったものの、流石の仕事人ぶりは相変わらず。
来年はROHに定着なるか?


2位はオースチン。
今年はシングル、タッグ共に経験を積んだ一年になりましたね。
マッドマン・フルトンとのコンビはこれぞタッグチームらしい凸凹コンビで良い。


3位はティモシー。
WWEスタイルとの適応も心配されましたが、今の所はある程度順応できていますね。
ただあくまでもティモシーの土俵で闘っている試合が多く、相手の色に染められたときに
どうなるかが不安な部分でもある。


・新人賞

1位:カルヴィン・タンクマン
2位:リー・モリアーティ
3位:マット・マコウスキー


1位はタンクマン。その体躯は替えがきかなく、所属するMLWでもプッシュ確実の逸材。
超人的な運動能力は現代プロレスを象徴していますね。


2位はモリアーティ。インディーでこれだけテクニカルなことをやらせたら右に出るものはいない、
そう確信させる活躍ぶりでした。早くも地位を確固たるものにしつつありますね。


3位はマコウスキー。MMA出身で変幻自在のレスリングが出来る人材。
彼もまた唯一無二の存在で、出自のCHIKARAが休止になった今どこに打って出るかが注目です。


・最優秀大会


1位:WWE Worlds Collide 2020(2020/1/25)
2位:AEW Full Gear 2020(2020/11/7)
3位:Impact Wrestling Slammiversary XVIII(2020/7/18)


1位はWWEのビフォア・コロナから。
まさにNXT版オールスターといえるべき充実度で、この後の世界を覆った社会情勢を差し引いても入れるべきだと思いました。


2位はAEWから。
PPVの理想形ともいえる内容で、人によっては1位に推す人もいるでしょうね。


3位はImpactから。
ベストとはいえなくても及第点の内容で、Impactの地力を見せつけた内容でした。


・最優秀団体


1位:WWE
2位:AEW
3位:Impact


今年に関してはコロナウイルスの影響でインディーがほぼほぼ動いていなかったことが大きいですね。
その中でもTV放送を行うことが出来た上記三団体から順番に選びました。
(GCWは動いていたが、コロナ禍での活動には批判もあったという事で…。)




・頑張りま賞


1位:PWG
2位:ジョーイ・ジャネラ
3位:トニー・ニース


1位はPWG。昨年管理人さんが危惧していた事とは別の形ですが、今年は遂に一回も興行が行えず2020年が終了。
そして現タッグチャンピオンのラスカルズはWWE移籍と、休眠ととられてもおかしくない状態にあります。
インディーの雄はこのまま役目を終えるのか、来年のPWGから目が離せません。


2位はジャネラ。注釈をつけるなら「AEWの」ジャネラといった所でしょうか。
ソニー・キスとのタッグは悪くはないのですが、やはりもっといいポジションでの活躍が見たい。
そしてそれが見られそうだったケニー戦はCollectiveのコロナ禍で流れてしまい…。


3位はニース。マーフィーやアリといったかつての同志たちが2大ブランドで輝きを放つ中、
クルーザーという枷に囚われてしまったオリジナル205。来年はもっと出番が増えると良いと思います。


頑張りま賞とは少し違うのですがSpeaking Out Movementはプロレス界に暗い影を落としましたね。
告発されたレスラーが今後どうなるのかという広義の頑張りま賞という点でここに書かせてください。


・最優秀抗争

1位:ベイリーvsサーシャ・バンクス
2位:クリス・ジェリコvsオレンジ・キャシディ
3位:セス・ロリンズvsミステリオ一家


1位はゴールデン・ロール・モデルズであり、フォー・ホース・ウーマンでもあるこの二人の抗争。
今のWWE女子部門を支えているのはこの二人であることを満天下に知らしめる素晴らしい抗争劇でしたね。
来年は彼女達と欠場中のシャーロット、ベッキーの絡みが見られると尚良い。

2位はジェリコvsキャシディ。オレンジジュースの樽に落とされたら負けという
エンターテインメントの極地を見せてくれた抗争を。キャシディの実力周知と格上げにも繋がった有意義な抗争でしたね。

3位はロリンズvsミステリオ・ファミリー。
WWEという大河ドラマのような世界でドミニクという新星が見られたこと、私たちが今を生きているということを強く感じさせた抗争でした。
引っ掛かるのはマンデー・ナイト・メサイアが尻すぼみで終わったことぐらいか。

以上です。