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小泉"ダーティ"次郎が選んだアメプロ大賞2017


◆MVP
1位:マット・リドル
2位:ピート・ダン
3位:ウォルター

 今年は3人に絞るのが本当に難しい。
 この2人の他にオスプレイとセイバーJr.が候補で悩みました。
 僅差なので判断基準は去年に比べての伸び具合で。
 そうなるとまずはリドルか。
 レスラーを超えたスター的ポジションで、
 ある種のムーブメントを各地で起こしたといっても過言ではないでしょう。

 2位は歴史を作ったピート。
 WWE、インディー両面でトップ・シーンをリードするという偉業を成し遂げました。

 3位は遂にドイツの枠から飛び出したウォルター。
 彼の恵まれた体躯とバランス感覚は他で代替が利きません。
 ドイツはウォルター以外も面白いレスラーが充実してきましたから
 これを契機に他のレスラーも海外参戦が増えると嬉しい。

 次点のオスプレイ、セイバーも本当に素晴らしかった。
 今年になってBest in the Worldの称号クラスまでたどり着いた感があります。
 国関係なくトップ・クラスの試合をやってましたからね。
 とはいえ去年の時点である程度の高みに既に上りついていたという点から次点に。


◆年間最高試合
1位:マーク・ハスキンスvs.マーク・アンドリュース(OTT 2/4/17)
2位:ウォルターvs.ザック・セイバーJr.(PWG 10/21/17)
3位:ダニエル・マカベvs.ティモシー・サッチャー(3-2-1 Battle! 7/28/17)

 今年驚くべきことはMOTYを考えると
 候補として挙がってくる試合の半分以上がイギリスということでしょう。
 そしてこれも相当に難しい。
 絶好調のMVPレスラーが名勝負を幾つも生み出しましたからね。
 それでも全てが魔法のように上手く回った2試合が頭一つ抜けているか。
 3位は歴史を作ったWWE 初代UK王座戦も候補でしたが、
 プロレスは素晴らしい、ということを再認識させてくれたこの試合を。
 

タッグ
1位:ブリティッシュ・ストロング・スタイル(ピート・ダン、トレント・セブン&タイラー・ベイト)
2位:CCK(クリス・ブルックス、トラヴィス・バンクス&キッド・ライコス)
3位:ウォー・マシーン

 1位はシングル、タッグ、トリオとUKシーンを荒らしまわったトップ・チーム。
 これは文句なしでしょう。
 2位はCCKかな。こちらもUK各団体でシングル、タッグ、トリオと活躍。
 ブルックス、トラヴィスは敢闘賞で候補にも挙げたくなる活躍でしたね。
 3位はキング・オブ・ザ・ノースやリングケンプで迷いましたが、敢えて大穴ウォー・マシーンを。
 2017年インディー・シーンでトルネード・タッグが流行ったのは
 彼らの実績が大いにあったでしょうからね。
 オーサーズ・オブ・ペインと少し被っている気もしますが、
 WWEでも頑張ってほしいところです。


敢闘賞
1位:レイ・フェニックス
2位:トラヴィス・バンクス
3位:デヴィッド・スター
 これも中々悩ましい賞です。
 上に挙げたブルックスの他にも
 CWAの絶対王者トレヴァー・リーや
 2017年質と量両面では一番の数え歌と思われる
 キース・リー、ドノヴァン・ダイジャック。
 そしてまさかのROH王者になったダルトン・キャッスル。
 今回は日本の実績を踏まえないので
一歩劣りますが、本来ならジェイ・ホワイトやマイク・ベイリーが入ってもおかしくない。
 
 その中でも印象的な活躍をしたのがレイ・フェニックス。
 ペンタに次ぐメヒコ・スターという位置づけでしたが、今やそれ以上の重宝ぶり。
 AAWではトップ王者も取りましたし、CRASHでのフラミータとの数え歌も素晴らしかった。
 2位はトラヴィス。UK版デイビーと名づけるべき選手。
 どの試合も手を抜かずハードに向かう姿勢は敢闘賞の名にふさわしい。
 ただデイビーと同じく柔軟性に少し欠け淡白なことも多いのは今年の課題。
 3位はスターを。このレスラーも地道に実績を積み重ねてきました。
 今年はより表舞台に出てきそうな気がしますね。

 
新人
1位:ミクロマン
2位:シェイナ・ベイズラー
3位:サミー・ゲヴァラ
 1位はまだ特集アップできていませんがルチャからミクロマン。
 ガジート、ミヘ、ペリコと共に
 CMLLのミニに殴りこむとその完成度の高さと
 ミクロマン自身の小ささに話題をさらいました。
 父ケモニートと同じくマスコットを演じるの道もあったでしょうが、
 敢えてルチャドールの道に身を投じた気概にも拍手。

 2位はこれまた2017年充実していた女子から。
 トニー・ストームやジニーも候補でしたが、
 マット・リドルのような異才になって欲しいという夢もこめてベイズラー。
 イオとの試合は素晴らしかったですからね。

 3位はフライヤーから選ぼうと考えると出てくるのが
 このゲヴァラとフリップ・ゴードン、ヴェルヴェティーン・ドリーム。
 横並びなので正直見る機会のあった数から。
 そういう意味ではゴードンは今年他団体にも積極的に出て欲しいですね。
 残念ながら今のROHは経験を積む場所として単独で十分とは言い切れないですから。
 

【最優秀興行】
1位:OTT:Martina's Gaff Party 2: Back In The Dr. Dre Dublin 2/4/17
2位:Progress Wrestling:Chapter 55:Chase The Sun 9/10/17
3位:Progress Wrestling:New York City 8/12/17
 この3大会とProgress Chapter 46を合わせた4大会は
 試合のクオリティ、大会の完成度がずば抜けていましたね。
 他の年度であればどの大会も最優秀興行を狙えるのではないかというぐらい。
 その中でOTTはMOTYになるとまでは思ってなかったことや、
 スマイルというレスラーを知ったりと予想外の収穫があった点で心象は僅かに他を超えるかな、といったところ。
 後はデス・マッチ・トーナメントですがGCWのNGI2も良かったですね。
 デス・マッチ黄金時代の大会と比べても3本指に入るのでは。


団体
1位:PROGRESS Wrestling
2位:OTT(Over the Top Wrestling)
3位:GCW(Game Changer Wrestling)
 Progressは大会数もかなり増やしているにも関わらず
 毎大会何かしら好勝負を生み出している印象。
 向かうところ敵なしの状態ですね。
 それを追うのがOTT。
 ProgressにはいないレスラーとProgressにもいるレスラーも合流点として
 Progressには出来ない化学反応を見せてくれる楽しみがある。
 ワクワクする団体ですよね。
 ROHとPWGが世界一のレベルで競い合っていた年を髣髴とさせる関係性です。
 3位はGCWでしょう。
 デス・マッチ・シーンは下り坂と正直諦めていた所に
 ゲイジが復活してかつての熱量を呼び戻す、という
 映画にでも出来そうな流れで旋風を巻き起こしました。
 ゲイジ本人も逮捕前にない覚悟があって以前以上に格好良いですね。
 

頑張りま賞
1位:205LIVE
2位:ブラウン・ストロウマン
3位:コーディ
 205 Liveのクルーザー級が人材の持ち腐れになることは
 ある程度分かっていたことなんですが、
 UKディビジョンがあそこまで実績残しましたからね。
 205 Liveも何とかなるのでは、と一度捨てた夢が戻ってきて頑張りま賞1位に。
 2位はストロウマン。
 存在感があって、それで勝負する術も知っていて
 当初の印象より出来るな、と感じさせるストロウマン。
 重用されているとはいえレスナーやテイカー超えは許されずモヤモヤするので2位に。
 
 3位はコーディ。
 ROH王者を任せられるも思ったほど実績は残せず。
 何試合かは良い試合を残しているんですけどね。
 インディーに揉まれてもう一伸び成長するんではないか、という
 期待は超えてきていない状態なので。
 ただ知名度があって色々な団体から声はかかるでしょうから
 もう1年長い目で見守りましょう。


最優秀抗争
1位;マット・リドルvs.ウォルター
2位:キース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック
3位:ニック・ゲイジvs.マット・トレモント
 そろそろこれは最優秀数え歌に名称を変えるべきかも。
 1位は後半、2位は前半で話題になったビッグ・カードでしたね。
 キースはこのカードを足がかりに様々な団体に名を連ねました。
 そういう意味ではダイジャックもWWE入りがなければ
 同じように色々な団体に出てvs.丸藤のような好勝負を量産していたかも。
 3位は神様の悪戯で幻のカードに終わるはずが、
 2017年になって実現し、そこから失われたデス・マッチ・シーンに色が戻った魔法のカード。