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古城ベニーさんが選んだアメプロ大賞2016

アメプロ大賞2016に投票します。

・MVP

1位:ザック・セイバーJr
2位:AJスタイルズ
3位:ディーン・アンブローズ


2016年のMVPはインディーの雄ザックか、
電撃デビューを飾ったAJかという2択で迷ったのですが、
レスリングというものの再考を掲げているテクニカル・ウィザードを1位に据えました。

非WWE系最後の大物と呼ばれていたAJがWWEでここまで活躍するとは夢にも思いませんでしたね。
一年間通して常に話題を提供し続けたというのは「驚異的」と言って差し支えない。

アンブローズはせっかく王座を獲得したのにブランド分割の影響で余り目立てなかった印象。
それでも着実にステップアップしている彼の背中は年々逞しくなっているのを感じます。
惜しむらくはレスナー戦が中途半端な出来だったことぐらいか。


・年間最高試合

1位:ザック・セイバーJrvsフレッド・イェーハイ(Evolve 71 10/16)
2位:サーシャ・バンクスvsシャーロット(WWE Roadblock 12/18)
3位:ヤング・バックスvsモーターシティ・マシンガンズvsジ・アディクション(ROH 9/30)


鬼のザック、ここに極まれりといった感じの試合。
次代を担うべきスター、イェーハイと魂をぶつけあいました。
昨年のティモシーvsガルガーノには僅かに及ばないもののEvolveらしいレスリング・マッチ。

サーシャvsシャーロットがRAWで行われ、しかも結果を出し続けたというのは凄い。
その中でも最終決着戦となったこの試合をチョイス。
近年のWWEには珍しい悲劇的・叙事的なフィニッシュでしたね。
血で顔を赤く染めながらそれでも抗うサーシャに儚さを感じてしまいました。

WWEという存在が年々大きくなっていく中、インディペンデントに求められる要素は
「WWEにはできないこと」になってきている気がします。
一つにレスリングであったり、一つに過激性であったりする。
この試合は後者ですね。欠点を補って尚余りあるストロングポイントがある試合。


・最優秀タッグ

1位:ザ・リバイバル
2位:ジョニー・ガルガーノ&トマッソ・チャンパ(DIY)
3位:ヤング・バックス


リバイバルの安定感は特筆すべきレベルにありますね。
誰とでも名勝負を生み出せるんじゃないかという充実ぶりでした。
ガルガーノ&チャンパも中々相性がいいですね。
1位に挙げたリバイバルやアメリカンアルファと1軍でもこういった試合を残せると尚よい。
ヤングバックスは日本での活躍もありながらのランクインですから
一番凄いといえば凄いのかも。


・敢闘賞


1位:ミズ
2位:マーティ・スカール
3位:トレバー・リー


ミズはICという自分が伸び伸びやれるポジションを手に入れ、心も体も充実していたように感じます。
ただウザったさが先行していた数年前とは違い、色気が出てきましたね。
ブライアン・ムーブが試合の妨げにならず、むしろプラスに働いているのはミズ本人の努力の賜物です。
ブランド分割になって選手層が薄くなってる今だとトップ戦線に食い込んできてもおかしくないレベルではある。

スカールは母国で結果を残した上でBOLA優勝、ROHとの契約と着実に知名度を高めてきたので。
ただアメリカだとベビーフェイス気味に見られている気がするのでその辺をどうするか。
スカールはヒールの方が輝くタイプのレスラーだと思うので…。

リーに関しては私の趣味というか、好みが色濃く反映された形になっています。
TNAではXディヴィジョンに絡み、ヘルムズ・ダイナスティとしても活躍。
PWGではBOLAファイナリストという栄誉を手に入れました。
どうしてもROHには上がっていないのでMVPといわれるとちょっと弱いかなという感じでしたね。


・新人賞

1位:フレッド・イェーハイ
2位:リオ・ラッシュ
3位:マット・リドル


イェーハイはEvolve 71のザック戦をはじめとして、
Evolveでの活躍は目覚しく、並み居るトップ・レスラーに引けを取らない働きでした。
2017年はシングル戦線で輝きを増すことができると尚いいと思います。

ラッシュはクルーザー級よりも一回り小さい小柄ですが、その分違う長所を持っていますね。
ROHだけでなくCZWなどでも試合をして、成果を上げていたのが記憶に残っています。
ROHも台所事情が厳しいようですからまた王座へのチャンスもあるかもしれませんね。

リドルは新人かと言われたら厳密には怪しいですが、プロレスキャリアという点でこの位置に。
ルックスもよく、やられ姿が画になっていたのが印象的でした。
Evolveでの使われ方を見る限り2017年はトップ王座にも絡んできそうな予感はします。

 
・最優秀大会

棄権します。


・最優秀団体

1位:WWE
2位:Evolve
3位:PROGRESS


これからのプロレス界ってWWEという肥大化する巨艦と
如何に付き合っていくかということが大事だと思うんですよ。
そういう意味ではCWCに協力したEvolveやPROGRESS Wrestlingは上手くやっているなという印象。
もちろん団体内でもEvolveはガルガーノ、TJP、グラックの離脱がありながら
ウィリアムスやイェーハイ、リドルを押し上げ、PROGRESSはスカールを王者にしたりして
上手に回していたというイメージが強いです。もちろんROHやPWGも英国勢を参戦させるなど
注目すべき動きはありましたけどね。


・頑張りま賞

1位:ネヴィル
2位:アポロ・クルーズ
3位:ヒデオ・イタミ


ネヴィルはダントツですね。RAWは層が厚いので中々中核を担えない時期が多かった印象。
ヒール化してクルーザー級への転向を表明したので2017年はどうなるか、といった塩梅。

クルーズも存在感が薄かったですね。ネヴィルとは違い
NXTでもそこまでの活躍をしないまま昇格したのが響いている感じは受けます。
体格的にクルーザーへの参入も難しそうですしね。

ヒデオに関しては怪我が多すぎ。NOAH時代からそういう傾向はありましたが
ハード・スケジュールなWWEとはそもそも相性が悪いのではないか、という危惧も抱く。


・最優秀抗争


1位:AJスタイルズvsジョン・シナ
2位:AJスタイルズvsディーン・アンブローズ
3位:シャーロットvsサーシャ・バンクス

ここ数年は抗争に関してはやや不足気味なWWEですが、その傾向は今年も変わらず。
三つの内二つがAJ絡みですが、スター・パワーという点で突出しているシナやアンブローズと
抗争を繰り広げても違和感がなかったのが凄い。マイクパフォーマンスも巧かったですね。
その点では日本での経験が生きているか。


以上