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Wrestling Heart アメプロ大賞2015結果発表


◆MVP
1 位 セス・ローリンズ 58P
2 位 ロデリック・ストロング 46P
3 位 ジェイ・リーサル 20P
次点 ティモシー・サッチャー 16P

寸評:負傷して欠場で1年を終えながらもRawにSDにと働きまくったセスが受賞。
 去年の2位から躍進を遂げました。

 2位はインディーからロデリック・ストロング。
 WWEから2番手に挙がる選手がいなかったことを考慮しても
 これだけポイント数を稼いだのは立派。
 いろんな団体でしっかり仕事を残しましたからね。
 
 3位はやや離れる形ながらジェイ・リーサル。
 コンディション的には良かったですし、
 ROHの屋台骨を支える活用を見せました。
 ただ今年もWWEの引き抜きが激しかったため、
 ROH専属となると優れた選手に当たる機会が少なくなってしまうのが今の御時世。

 次点は英国版猪木ことティモシー・サッチャー。
 硬派なレスリングの代名詞として存在感を刻み付けていました。
 PWG、ROHより下の知名度の団体で戦っているため
 認知度がまだまだ低いですが注目して欲しい選手です。
 

◆年間最高試合
1 位 PWG王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ザック・セイバーJr.(PWG Don't Sweat the Technique 4/3/15) 36P
2 位 LU王座戦、オール・ナイト・ロング・マッチ:プリンス・プーマ(ch)vs.ジョニー・ムンド(Lucha Underground 6/17/15) 32P
3 位 女子王座戦:サーシャ・バンクス(ch)vs.ベイリー(NXT Takeover:Brooklyn 8/22/15) 14P
3 位 NXT女子王座戦、30分アイアン・ウーマン・マッチ:ベイリー(ch)vs.サーシャ・バンクス(Takeover:Respect 10/7/15) 14P


寸評:1位は米インディーより。
 王座の交代があった訳ではないですが、
 切り返しの妙技をこれでもかと堪能できる
 数珠のレスリングに幸せな時間が流れました。
 
 2位は今年を代表するLucha Underground。
 この団体のブッキングの凄さ、ストーリー・テリングが
 最大限に発揮された試合だけに納得です。

 3位はWWEからベイリーvs.サーシャの数え歌。
 2試合とも凄い試合だっただけに票が丁度分かれてしまいましたが、
 上の2試合と比べても決して見劣りしない内容でした。
 アメプロ大賞は2007年から続いていますが、
 女子の試合がランクインしたのはこの試合が初。快挙です。
 
 この他にも観るべき試合は幾つもありましたが、
 去年2位に挙がったCZWのレスリング・マッチがと似ているという意味で
 Evolve 51と52のガルガーノの試合はお勧め。


◆最優秀タッグ
1 位 ニュー・デイ 70P
2 位 ヤング・バックス 42P
3 位 マウント・ラッシュモア2.0 14P


寸評:この部門の常連ヤング・バックスを引きずり下ろしたのはニュー・デイ。
 久しぶりにWWEから1位が出ました。
 ムーブメントになる程の人気ぶりが利いたでしょうが、
 TLCでは試合でもしっかり魅せたので
 それだけではない評価としてこの得票数でしょう。

 2位はヤング・バックス。
 何度も引き抜き話が出ていますが、
 インディーに留まって活躍を続けています。
 ただ今年は比類する相手が少なく、
 例年に比べるとやや目立たなかったか。

 3位はスパドラがまさかの復活を遂げて出来たマウント・ラッシュモア2.0。
 ここにもヤング・バックスは絡んでいますからね。
 インディーでは間違いなく一番でした。
 
 
◆敢闘賞
1 位 ケヴィン・オーウェンス 46P
2 位 サーシャ・バンクス 22P
3 位 ジェイ・リーサル 16P
次点:マイク・ベイリー 14P

寸評:
 デビューするやシナとがっつり抗争劇。
 そこで実績を残したオーウェンスが1位。
 今やWWEに欠かせない面子になっていますね。
 納得の1位です。

 2位はサーシャ・バンクス。
 女子初の年間最高試合ランクインだけに
 ここに名前が挙がってくるのも当然ですね。
 ベイリーだけでなくシャーロットやリンチとの試合も見事でした。
 2016年万全の状態で復活してまた魅せて欲しいですね。

 3位はリーサル。
 上で描きましたがROH専属というのが響いたか、
 MVPより敢闘賞という印象が生まれてしまったようです。
 今年WWEから引き抜きにあってもおかしくないですが、引き続きROHを引っ張っていって欲しいですね。

 次点はベイリー、後述に。

 
◆新人賞
1 位 ドノヴァン・ダイジャック 24P
2 位 マイク・ベイリー 18P
3 位 チャド・ゲイブル 16P
3 位 ドラゴン・リー 16P
次点 ケヴィン・オーウェンス 14P

寸評:
 1位はダイジャック。
 2m越えの体躯に加えて自分の見せ方も知る選手。
 ジンドラックやオヘアと同じ匂いがしますね。
 ROHのTop Prospect Tournamentで優勝したくらいで
 まだまだ一線の舞台では起用されていませんが、
 ビフとの試合で実績を残していますし、
 機会さえ与えればぐんと伸びそうな楽しみな選手。
 今年の活躍に注目です。

 2位はベイリー。
 ダイジャックと反対に体格はとても魅力的とは言えませんが
 ゼインに似たような応援したくなる何かを持っています。
 2015年はこれまでの団体から飛び出し
 色々な団体に出て記憶に残る試合も残した。
 それが新人賞、敢闘賞のダブル・ランクインにつながったのでしょう。

 3位はNXTのタッグで活躍したゲイブル。
 恥ずかしながら私、この選手はまだチェックしてなかったので
 一度見てみようと思います。
 
 同着でドラゴン・リー。
 カマイタチとの抗争で日本にも届いたか、
 若手テクニコの中でカリスマ性を感じる選手ですね。
 去年から既に素晴らしい仕事をしていたので、
 私は敢えてこの賞から外したのですが調べてみると2014年デビューの20歳なのですね。
 恐ろしい子。

 次点はオーウェンス。
 活躍した自体は文句なしのトップなんですが、
 WWEデビューとはいえ新人と呼ぶのは…と
 はばかられる人多数でこの順位。
 

◆最優秀 大会
1 位 PWG Don't Sweat the Technique 4/3/15 34P
2 位 WWE:Wrestlemania 31 3/29/15 32P
3 位 NXT Takeover:Brooklyn 8/22/15 30P
次点 Lucha Underground Ultimate Lucha 20P

寸評:
 1位は年間最高試合を生んだPWGの大会。
 1試合だけでなく他も見応えのある内容でした。

 2位はWWEからWM。
 その性質上点数を稼ぎやすい大会ですが、
 2015念は中身がしっかり伴っていて久しぶりのWM当たり年だったかと思います。

 3位はNXTから。
 一軍からではなく、ここから選ばれるというのが凄いですね。
 他の選手も頑張りましたが、ここは他の部門でも選ばれている
 サーシャを初めとしたディーバの影響が大きい。

 次点はLucha Underground。
 TVプログラムなのにPPVを押しぬけて
 ここに選んでしまいたくなる、この気持ち分かります。


◆最優秀団体
1 位 Lucha Underground 60P
2 位 PWG 42P
3 位 WWE 16P
3 位 Evolve 16P

寸評:
 1位はぶっちぎり。
 2015年になってから話題独占。
 試合を含めた映像作品としての完成度がずばぬけているLucha Undergroundです。
 プロレスという枠を余裕で超える
 圧倒的な魅力を感じました。
 断言してしまいます。見ないと人生損してます。

 2位は常連PWG。
 外れ大会もチラホラありますが、
 他と比べて新陳代謝の良さ、ブッキングの妙など
 お手本となる団体運営といえるでしょう。
 
 3位にWWE。
 WMを成功させる等結構良い年だったかと思いますが、
 意外に伸びなかったですね。
 
 同着でEvolve。
 知名度のある選手がいなくなり
 最近存在感が薄れている気はしますが、
 今でもレスラーが伸び伸びと活躍できる団体。
 特にティモシーとギャロウェイが輝いていますね。
 

◆頑張りま賞
1 位 マイケル・エルガン 26P
2 位 ソロモン・クロウ 24P
3 位 セザーロ 20P

寸評:
 1位はエルガン。
 ROH王者前に比べると最近目立った活躍をしていないんですよね。
 2015年は新日でプロレスしただけに
 余計にそれが目立ってこの賞に入ることに。
 別に怪我して地力が落ちた訳ではないので
 今年はMVP、敢闘賞に復帰して欲しいですね。。
 
 2位はクロウ。
 予想以上に多くのレスラーが
 WWEに加入し一軍にもあがりましたが、
 その中でクロウはNXTの画面にこそ映ったものの
 目立った活躍を残せずWWEを離脱。
 早くもインディーで活動を再開していますので
 切り替えて応援していくとしましょう。
 
 3位はセザーロ。
 2014年に続いてランク・インです。
 試合では結果を残せているものの
 中々PPVでは起用されず歯がゆい思いの中、負傷欠場…。
 怪我をするとレスラーとしての能力は間違いなく落ちますが、
 WWEタレントとしては転換の切っ掛けにもなりえます。
 復活時には爆発的な歓声が起きるでしょうからもしかしたら…?

 毎年この賞をお騒がせするTNAですが、今年はランクインせず。
 One Night Onlyが通常放送以下の
 クオリティの低い試合の垂れ流しになって
 PPVらしいPPVがほとんどない状態ですから仕方ないか。


◆最優秀抗争
1 位 ジョン・シナvs.ケヴィン・オーウェンス 46P
2 位 ジミー・ハヴォックvs.ウィル・オスプレイ 20P
3 位 アンダーテイカーvs.ブロック・レスナー 16P
3 位? セスの防衛ロード(vs.アンブロ12P、vs.シナ4P、vs.スティング4P、vs.挑戦者たち4P)
次点 カマイタチvs.ドラゴン・リー 12P

寸評:
 1位はシナvs.オーウェンス。
 このブッキングにはみな驚きを隠せませんでしたね。
 しかも試合もまた予想以上に良かった。
 日本公演でも中々のものを見せてくれましたし納得です。

 2位はProgress Wrestlingから。
 絶対王者陥落を丁寧に、それでいて豊かなストーリーで演出しました。
 英国インディーも最近熱いですよ。

 3位はテイカーvs.レスナー。
 テイカーがレスラーとしては終わった、と思っていた中で
 素晴らしい試合を繰り広げました。
 WWE初のマット剥ぎ演出があったことも記憶に新しいですね。

 本当は3位?がセスの防衛ロード。
 長期王座政権故に票が分かれてしまいましたね。
 その中でもvs.アンブロが一番票を獲得。
 FCWからの因縁ですから試合もスイングしてましたしね。

 次点はCMLLから。
 カマイタチは頑張っていますね。
 2016年も一発目でカベジェラ戦を行う等かなり重宝されています。
 この調子ならいずれ新日に戻ってもしっかり自分の場所を作りそうです。