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Wrestling Heart アメプロ大賞2011結果発表


◆MVP
1 位 CMパンク 84P
2 位 ケビン・スティーン 38P
3 位 デイビー・リチャーズ 18P

寸評:覚えているでしょうか。第1回、第2回アメプロ大賞の頑張りましょう受賞者はパンクでした。それが数年経ちMVPを獲得しました。それも過去類を見ないポイント。理論的に最高でも110pだというのに約8割り近い値となっています。今年が如何に好調等という言葉で表せない魔法の一年であったかを如実に語っています。
 2位はスティーン。今年はROHでFinal Battleを除いて1回も試合をしていないにも関わらず2位に。その分PWGで1大会に複数試合こなしていたからでしょう。前半は戸澤との予期せぬタッグで沸かせ、後半はPWG王者として盛り上げたので、そのバランス良い活躍も評価されたのでしょうね。
 3位はリチャーズ。2年連続でMVPを獲得していた男が3位に下がってしまいました。これを凋落とみるか、しぶとくMVP級の活躍を見せていると取るかは割れそうですね。今年は日本遠征が増え、大一番の大会に参加できない事も珍しくありませんでした。ROH王座を保持したまま迎える2012年はどうなるでしょうか。スティーンに食われずに頑張ってほしいですね。
 次点はオートン、シナの14Pでしたが、惜しかったのは次々点の戸澤(12P)。敢闘賞に20P流れており、これが合わされば日本人なのにアメプロ大賞のMVPにランクインするという快挙でした。

◆年間最高試合
1 位 WWE王座戦(シナは負ければ首):ジョン・シナ(ch)vs.CMパンク
(WWE:Money in the Bank 7/17/11) 86P
2 位 ROH王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.デイビー・リチャーズ
(ROH:Best in the World 6/26/11) 42P
3 位 戸澤陽vs.BxBハルク
(Dragon Gate USA:United: Finale 1/30/11) 14P

寸評:パンクをMVPに選ぶなら年間最高試合も当然シナvs.パンク。という事で2位の2倍近くのポイントでシナvs.パンクが年間最高試合に輝きました。2011年を代表する試合で文句なしですね。
 2位はウルヴス対決。2011年は様々な素晴らしい試合が生まれたので割れるかなと思っていたらしっかり票数を稼ぎましたね。例年なら1位でもおかしくないポイントです。
 3位。1位、2位とポイントの差は大きいものの純日本人対決がランクインです。日本人の試合がアメリカで見られるという以上の意味合い、アメリカのプロレス土壌と日本人レスラーとのベスト・ミックスが生まれた試合でした。今後もこういう試合が生まれて欲しいですね。

◆最優秀 タッグ
1 位 ヤング・バックス 40P
2 位 ナイトメア・ヴァイオレンス・コネクション(ケビン・スティーン、戸澤陽) 24P
2 位 エア・ブーン 24P

寸評:ここ2年はROHのタッグが1位を獲得していましたが今年はPWGが1位、2位を独占。PWGの存在感が増していると改めて実感しますね。同数でWWEからエア・ブーンが2位に。ボーンが謹慎になったりもしましたが、PPVで地道にタッグ王座戦を積み重ねていましたからね。次点は22Pでロニン。トリオでの活動も多いのでタッグとなると他よりもやや不利だったか。

◆敢闘賞
1 位 ドルフ・ジグラー 40P
2 位 エル・ジェネリコ 24P
2 位 エディ・エドワーズ 20P

寸評:パンク革命の裏で今年一気に輝きを増したジグラーが1位に。遠い記憶の出来ごとですがRRではトップ王座に挑戦。その後も紆余曲折ありながらも常にファンの注目を引いてきました。ややパンチが弱いとはいえ、パンク、ブライアンが王者を張る今なら並んでも引けを取らないでしょう。2012年はちゃんとした形で一度トップ王座を獲得して欲しいですね。
 2位はジェネリコとエドワーズ。それぞれChikara、PWGと活動拠点を広げ、どんな相手とでもしっかりした仕事でお客さんを魅了しました。
 戸澤とガルガーノが20Pで次点でした。

◆新人賞
1 位 アルベルト・デル・リオ 30P
2 位 ウィリー・マック 18P
3 位 マット・トレモント 16P

寸評:NXTがグダグダな状況だったりと今年はこれといった新人が出ず。そのため去年見送られたデル・リオが票を稼ぎ新人賞になってしまいました。輝かしい実績を重ねる一方で、自分の試合面も付随して成長させていたので納得の受賞。来年は更に上を行きキャリアを代表するような試合を見せて欲しいですね。
 2位はマック。インディーから選ぶなら期待票も兼ねて彼を、という事でしょう。来年もこの部門に選ばれて1位を奪うぐらいの活躍を見せて欲しいものです。
 3位はCZWからトレモント。2011年後半にかけてデス・マッチ復活の機運が高まってきました。その一要素は間違いなく新しい世代を担う彼でしょう。2012年のTOD、CODに勢いをつなげるか、注目です。
 次点は10Pで色々。エルガン、ペック、ロドリゲスにマヤJr、ニースにウェイド・バレットです。

◆最優秀 大会
1 位 Money in the Bank 7/17/11(WWE) 86P
2 位 Steen Wolf 10/22/11(PWG) 30P
3 位 Best in the World 6/26/11(ROH) 22P
3 位 All Star Weekend 8 Night Two 5/28/11(PWG) 22P

寸評:MVP、年間最高試合と並んでこの最優秀大会もぶっちぎり。もう言う事なしです。
 2位はSteen Wolf。12月の発売で不利な状況にも関わらず票を獲得し2位に。今のPWGはすぐに見たいと思わせるカードを常に組んでいますからね。これは必然の結果か。
 3位にもPWGの大会。驚異的な平均クオリティ。ROHの代名詞だった言葉も2011年はPWGのものでした。しかしROHも負けじと同数で何とか3位に食い込んでいます。
 次点はSummerslam 5/8/10(18P)でした。

◆最優秀団体
1 位 PWG 60P
2 位 WWE 52P
3 位 ROH 16P
3 位 Chikara 16P

寸評:PWGが再び1位に。ここ2,3年のPWGの勢いには目をみはるばかりです。WWEはWM含めた前半の失速のためにインディーも見る層からの票を効果的に集めれずわずかに及ばず。3位はROHとChikaraが同ポイント。Chikaraは前回もランクインしていましたね。知名度を考えると見事なものです。一方のROHは奮起を期待される。TVショーもHdnet時代程見応えがなさそうなのが心配。

◆頑張りま賞
1 位 レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム 24P
 (ハース1位、ベンジャミン2位の投票をWGTT 1位として加算しました。)
2 位 シン・カラ 20P
3 位 ジョン・モリソン 18P
寸評:元WWEのWGTTが不名誉な受賞。タッグ名のグレーテストが実に寒々しい。元々インディーのスタイルに完全にフィットしていた訳ではありませんが最近は空滑りが目立っていましたからね。ブリスコズと抗争している内に再浮上のきっかけを見つければ良いが。
 2位はシン・カラ。負傷欠場により首になるんじゃないか、と心配までされる始末。このままでは偽シン・カラの方が活躍する可能性も…。
 3位はモリソン。これは他と違って良い意味でのランクインでしょうね。2012年の身の振り方が気になる所です。
 さてこの賞といえば前年の受賞者の行く末を見るのも見所の一つ…ですが一位のロンドンは何処へ。PWGのタッグ王座戦もキャンセルしたし2011年は1回もみませんでしたね。もはや完全な遊び人?法廷闘争にやっとケリをつけたジェフですが今年は名前が挙がらず。マットと違い、2012年には再びTNA王座に絡んできている立場ですから2012年に再びランクインなんて羽目にはなりませんように。
 ホミサイドは一応投票されていましたが、これは活動拠点が狭まったせいでしょうね。何も改善がなかったような印象です。

◆最優秀抗争
1 位 シナvs.パンク 44P
2 位 オートンvs.クリスチャン 42P
3 位 パンクvs.上層部 34P(パンクvs.WWEはvs.シナではなくこちらにまとめました。)
 新設してみましたが、そりゃそうだよなぁ、という結果。シナvs.パンクは実質4冠ですね。オートンvs.クリスチャンも納得のランクイン。どうしても抗争とするとインディーは中々太刀打ちできませんね。早くも来年は廃止かな(苦笑)。