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phenomenal14さんが選んだアメプロ大賞2009

MVP

1位:デイビー・リチャーズ

個人的に2009年のベストマッチを振り返るとほとんどの試合にリチャーズの名前が出てくる程。ROHではThe American Wolvesのタッグが大成功、シングルでも多くの好勝負を残す。FIP世界ヘビー級王座獲得、JPMC優勝など他団体でも結果を残し、PWGやDGUSAでも素晴らしい試合を見せてくれた。

2位:ブライアン・ダニエルソン

2009年前半はROHでトップ戦線から1歩引いたポジションを取っていたが、HDNetでのタイラー・ブラックとの3番勝負や、「TTC」でのROH世界タッグ王座線の45分ドローなど素晴らしい試合を連発。WWE移籍が決まりインディーでの最後のツアーとなった「FCT」でも好勝負を連発、PWGのラストマッチでPWG世界王座を獲得するとROHでのデイビー・リチャーズ戦でも名勝負を繰り広げる。最後までインディーマットの帝王であり続けた。

3位:オースチン・エリーズ

2008年末にヒールターンしキャラクターも風貌も一変。ひたすら道化を演じながらも押さえるところはしっかり押さえた戦いぶりでトップヒールとして活躍。史上初となる2度目のROH世界王座獲得を成し遂げると、1度目とは違った形で王者像を築いていく。ダニエルソン、マッギネスが去った後ROHのリーダーとして存在感を示した。


年間最高試合

1位:GHC Jr.ヘビー級選手権
   (C)KENTA VS デイビー・リチャーズ(ROH「SUPERCARD OF HONOR IV」)

3年前まだROHに出始めたばかりのリチャーズが日本のジュニアのトップ選手であるKENTAに真っ向から挑み、清々しいほどの全力ファイトを見せたあの対決が再び。あの時より確実に成長を遂げたリチャーズが自身のキャリアにおける最高の試合をやってのけた。切れ味するどいキックの打ち合いから終盤の壮絶な攻防まで、16分の間にこれでもかというくらいの見せ場を詰め込んだ名勝負。3年間再戦を待ち続けた甲斐があったと思える素晴らしい試合。

2位:ブライアン・ダニエルソン VS デイビー・リチャーズ(ROH「FINAL COUNTDOWN TOUR : BOSTON」)

WWE移籍が決まりROHを去って行くROHの象徴ダニエルソンと、これからROHの中心となり引っ張っていく存在であるリチャーズ。ダニエルソンからリチャーズへ様々な思いが詰まったバトンが手渡された瞬間だった。

3位:SHINGO VS デイビー・リチャーズ(DGUSA「OPEN THE UNTOUCHABLE GATE」)

最初から最後まで一切妥協のない壮絶なハードヒッティングマッチ。試合が進むごとに激しさが増し、それに呼応するかのように場内のボルテージが上がっていく。終盤の攻防はまさに圧巻、両者の2009年の充実ぶりを感じられた一戦。


最優秀タッグ

1位:The American Wolves

ケビン・スティーン & エル・ジェネリコとの抗争で好勝負を連発しROH世界タッグ王座を獲得。ダニエルソン & タイラーとROH史上初となるタッグ王座戦でのフルタイムドローの名勝負を演じるなど、鉄壁のコンビネーションとタッグワークを武器に防衛戦を重ねていく。通常形式からハードな形式まで幅広くこなし、ROHのタッグ戦線のレベルを一気に押し上げ、約1年間引っぱり続けた。

2位:ヤング・バックス

PWG世界タッグ王座を1年通して保持し続け、防衛戦の度に素晴らしい戦いぶりを見せてくれた。MCMGに勝利すると「DDT4」では史上初めて王者のまま優勝を果たす。DGUSAでCIMA & 横須賀享を破るとROHに進出してスティーネリコなどのトップチームと遜色ない戦いを繰り広げる。驚くべきスピードで一気にインディー界のトップチームの座へ駆け上がるとTNA移籍も決定。

3位:ケビン・スティーン & エル・ジェネリコ

前半戦はThe American Wolvesとの抗争で流石の仕事ぶりを発揮。ケガでの欠場が多く2008年程の活躍は見せられなかったが、組んだ時にはハズレのない素晴らしいコンビネーションを見せた。残念ながら2009年末に解散。


敢闘賞

1位:クリス・ヒーロー

PWGでは世界王座の最長保持期間の新記録を樹立、ダニエルソンのラストマッチとなった9月大会では40分超えの名勝負を演じる。ROHでもYoung Knock Out Kidのキャラを確立しKENTA戦などの好勝負を残すと、ノア遠征でも高い評価を得る。その打撃一辺倒のスタイルは賛否両論あるが、1年通して精力的に活動し存在感を示した。2010年はKOWでの活動が楽しみ。

2位:ロドリック・ストロング

トップを取り損なった男という印象がつきまとい、いつのまにやらタイラーやリチャーズに追い抜かれた感もあったが、2008年後半あたりから徐々に勢いを取り戻すと2009年は多くの好勝負を残した。「離脱が決定してたから」ということもあるが念願のダニエルソン、マッギネス越えを果たす。再びトップ戦線で活躍して欲しい。

3位:タイラー・ブラック

2008年にブレイクを果たし2009年は頂点獲りが期待されていたが、なかなか世界王座に手が届かず、ケガでの欠場もありやや期待を裏切った形に。いつのまにか「Next World Champ」チャントと「Best in the World」の継承をリチャーズに奪われてしまった。となると「頑張りま賞」か?とも思ったが、マッギネスとのフルタイムドローに始まりダニエルソンとの3番勝負、タッグ王座戦での45分フルタイムなど多くの好勝負を残したことも確か。2010年こそはダニエルソンなき後のROHのトップ選手として結果も残したいところ。


新人賞

1位:エディ・エドワーズ

7年程のキャリアがありますがROHに定着してから3年目ということで。The American Wolvesでブレイクを果たし、シングルプレイヤーとしてはパートナーのリチャーズに遅れをとっているが着実に成長を見せている。「GBH 8」では前日にヒジを骨折しながらも強行出場、手負いの状態で「Ladder War」という危険な試合形式を戦い抜くという素晴らしいプロ根性を見せてくれた。

2位:ケニー・キング

何年か前にFIPで初めて見た時は「どこのベンジャミンだ?」などと思っていたが、レット・タイタスとのタッグで完全にROHに定着。持ち前の身体能力をしっかりと試合の中で活かせるようになり、2010年はシングルプレイヤーとしても上を目指してもらいたい。

3位:ファイヤー・アント

たしか3年目だったような。F.I.S.Tとのヘアー vs マスク戦で素晴らしい活躍を見せるとオジリアン・ポータルを破りタッグ王座を獲得、シベルネティコ戦でもチームリーダーを任された。


最優秀大会

1位:DRAGON GATE USA「OPEN THE UNTOUCHABLE GATE」(9/6)

土井 vs ダニエルソン、SHINGO vs リチャーズという2大名勝負を収録。総合的なクオリティでは旗揚げ公演の方が上だがこの2試合を残したことの意義は大きい。ショーを通してクオリティの高い試合を連発し、バラエティに富んだ内容で素晴らしい大会となった。

2位:DRAGON GATE USA「OPEN THE HISTORIC GATE」(7/25)

DGUSAの旗揚げ戦。オープニングからメインまでほぼ全試合好勝負というあり得ないクオリティを誇る2009年屈指のショー。純ドラゲー対決となる3大シングルマッチにヤング・バックス vs W-5の日米対決、さらにはCHIKARA提供試合までが好勝負となるなど、やることなすこと全てが上手くいったという感じ。注目された1発目の興行でこれ以上ないくらいの大成功を収めた。

3位:ROH「GLORY BY HONOR VIII : THE FINAL COUNTDOWN」(9/26)

ダニエルソンとマッギネスというROHを支えてきた2人によるラストマッチ、エディ・エドワーズがヒジを骨折した状態で強行出場した「Ladder War II」。2009年なかなか好大会が残せなかったROHやようやく「ROHらしさ」を見せてくれたショー。ラストの感動的な空間はROHならではのもの。


最優秀団体

1位:ROH

確かにここ数年では一番悪い年だったかもしれない。それでも年間37大会(TVテーピングは除く)、TV放送の開始など活動のペースは落とさず、多くの好勝負を見せてくれた。2010年の巻き返しを期待しつつこの順位。

2位:PWG

月1ペースながら毎回ハズレのないショーを見せてくれた充実の1年。「DDT4」までは本当に凄かったが中盤やや息切れした印象。それでも6周年大会やダニエルソンのラストマッチが行われた9月大会などは2009年のベストショーに挙げられる好大会。ケニー・オメガを新王者に2010年はどんな戦いを見せてくれるのか。

3位:DRAGON GATE USA

最優秀興行レベルのショーを連発し飛ぶ鳥落とす勢いのDGUSAだが年間3大会ということで一応この位置。今年の裏WMでアメリカインディーの盟主の座が移動するかもしれない。


頑張りま賞

1位:コルト・カバナ

待望の(といったら可哀想か)インディーマットを復帰を遂げROHにカムバック。しかしひたすらコメディマッチをやり続けるだけ、思い出すのはThe Embassyの面々をおちょくっている姿ばかり。時にはシリアスな姿も見たいところ。

2位:エリック・スティーブンス

これは会社の問題という部分も。せっかく始まったTV放送ではひたすら1〜2分のスカッシュマッチをやらされるだけ。ハウスショーではブレント・オルブライトやボビー・デンプシーをパートナーに押し付けられアンダーカードをうろちょろ。挙げ句の果てにケガで欠場。本来ならタイラー、リチャーズ、オメガらと共にこれからのROHを引っ張っていくべき存在。ヒールターン & The Embassy入りが良い方に出ればいいのだが…。

3位:クラウディオ・キャスタノーリ

2009年のヒールターンから緩やかに下降線。オルブライトの抗争もぱっとせず、The Embassyでカバナとコメディマッチに明け暮れる。CHIKARAでは良い動きを見せていることもあり、今年はKOW復活で再浮上を期待したい。

ちなみに当初この賞の筆頭はブレント・オルブライトとジミー・レイヴだったが2人ともいつのまにやらROHからフェイドアウト。頑張る場所すら無くなっており…。


コントロパーシーシャル賞

1位:ブライアン・ダニエルソンがWWEへ移籍、「FCT」を敢行。

2位:ナイジェル・マッギネスがWWEへ移籍、と思ったら一転TNA入りしデズモンド・ウルフに。

3位:TNAがホーガンと契約。

AJ vs ダニエルズ vsジョーがトップ王座を争うという、4年前に思い描いたTNAの未来が遂に現実のものとなった時に飛び込んできたこのニュースは「不幸」というしかなかった。いっそのこと元々のメンバーによるレスリング番組、ホーガン主演のバラエティショーの2ブランドにしてはいかがだろうか。