JDスターの面々出演の映画
タイトル | ワイルド・フラワーズ(2004) |
出演スパスタ | キューティ鈴木、ジャガー横田、JDスターズの面々 |
ストーリー | 弱小女子プロレス団体“ガリンペイロ”の社長で、元チャンピオンのアイアン飯島(高畑淳子)が病死する。遺書には、幼い頃に別れた一人息子・伸一(岡田義徳)に後を託すとある。残された女子レスラーたちは、母親のことは何も知らず、研修医として平和に暮らす伸一を探し出し、無理やり社長の座につかせる。そして、セクハラ上司から逃れて失業した桐島(鈴木美妃)と、元ヤンキーの武闘派ウエイトレス・中島(石川美津穂)が新たに加わり、倒産寸前のガリンペイロに復興の兆しが見えるが…。 (goo映画より) |
レスラー活躍度 | ★★★☆☆ |
映画お勧め度 | ★★★☆☆ |
レビュー | 良作である事は確かですね。 まず新人の取り合わせ、 言いつけはきっちり守るものの全然駄目な桐島と 慣習に従わないもののガチで強い中島という対比的な二人が魅力的です。 (只正直言って桐島はそのギミックが与えられる程容姿端麗でもないが・・・) 三禁や偶発的に生まれるムーブメントなど プロレス・ファンに馴染み深い要素を上手く散りばめているし、 新社長がすぐにプロレスに魅せられるのではなく、 最初は桐島への恋で持って軽い気持ちで団体に関わっていくのも良い。 ただこの映画が傑作になりえないのはプロレスで証明しきれてない事です。 序盤のひどい見せ方をした(意図的?)試合と 手術を受ける子供を励ますために行った茶番劇に対比されているので、 クライマックスのシリアスで激しい試合は見応えがあります。 しかしその前の試合で中島、桐島がガチを仕掛けブック破りの勝利をしたという重い事実があるにも関わらず 桐島、中島と木幡、田島の間にあるべき心理的会話は何一つ語られない。 それがプロレスの根幹であるにも関わらずです。 そして試合映像をダイジェストにする犠牲を払って遺言が語られ、 その中でプロレスは立ち向かっていくものだと思うのです、とつまらない事をのたまう。 映画としては2時間観客を楽しませる事はきっちり出来ているから良いよ。 しかしテーマとして、少なからずプロレスは凄い、って事を伝えたいのなら それをプロレスで持って証明しなければならない。 他のスポーツや芸能と比べ再現する事は難しいだろうけれどそれこそ立ち向かっていきなさいよ、と思うのです。 出演レスラーとしては5年ぶりにリングに上がるキューティ鈴木に注目していましたが、 それよりもそのパートナーを務めていた東城えみの迫真の演技が素晴らしかったですね。 一方で残念だったのがジャガー横田。 明らかにアイアン飯島のモデルなのに一言二言のシーンだけで大根っぷりを露呈し、 アイアン飯島役に抜擢されなくて良かったと思わせたのでした。 |