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Cirque de Soleil:Mid Night Sunのレビュー


内容 7/11/04のシルク20周年とモントリオール国際ジャズ・フェスティバル25周年を記念して行われた公演。
演目リスト (省略)
レビュー ジャズにもサーカスにも国境はないという事か多様性を意識させる内容ながら
ジャズの方は余りに統一感がない振り切れた音楽と多文化の羅列に辟易します。
サーカスの方も粗い演出です。
最初のシール・ホイールはホイールから火花が飛び出るというギミックに頼っているし、
衣装はコンセプトが垣間見えず、その衣装を花道の上でチェンジをするのは情けない。
透明BOXの中で身体をくねらせるパフォーマンス、
複数人が透明の壁に身体をぶつけていくパフォーマンスも意味不明です。
何よりジャズとサーカスが混在している事で
サーカスの非日常さが出たと思った次の瞬間、素人丸出しの衣装・格好のジャズ・グループが出てきて台無しにするのが耐えられない。
完全にミックスに失敗しています。
しかし後半になると何とか汚名挽回していきますね。
ロープを使ったポール・ダンスではしなやかな身体の変化とポージングが堪能できるし、
巨大メリーゴーランドは装置の大きさが圧倒的でダイナミズムに溢れている。
ハンド・トゥ・ハンドはジャニー・オブ・マンからの流用だが、
人間の始祖をイメージさせるビジュアルで持って過程の動、ポーズの静で魅せる内容でこの手の演目としては最高に優れている。
いつの間にか帳も下りた中で行われるファイアは単純な火の魅力に会場が一体となりました。
最後はアレグリアの歌でフィニッシュ。

通常のショーと比べるとレベルは著しく劣るが、
制限が数多くある中で(通常の会場に比べて演目自体が見えにくいという問題もある)
どうにか形にしようという試行錯誤は買います。
最後なんて完全にアレグリアの宣伝だけど締めとして良く思いついたな、と思いますものね。
屋外ならではの祝祭ムードも一見の価値があるでしょう。
余談ですがアンコールのコーラスがオレオフンデだったのには笑ってしまいました。
お勧め度 ★☆☆☆☆