TOPアメリカン・プロレスWWE 1997年 →WWE:King of the Ring 6/9/97

WWE:King of the Ring 6/9/97の分析


名勝負 なし
好勝負 ショーン・マイケルズ対スティーブ・オースチン

D決勝:HHH対マンカインド
 マンカインドのラフ・ファイトとHHHのインサイド・ワークが上手く絡み合っていて
 後に壮絶な抗争をするだけの相性の良さが見て取れますね。
 また見ていて決勝としてもう1段階上の物を見たいと思っていたら
 クライマックスが素晴らしかったですね。
 マンカインドのハードコア・アタックとハード・バンプに
 チャイナの効果的な介入も添えられ大盛り上がりでした。
 好勝負に少し届かず。
 この試合でようやくHHHの続いていたプッシュが実を結んだ形となりましたね。

Eショーン・マイケルズ対スティーブ・オースチン
 WMの一戦が有名ですけれども
 実はその前にタッグ王者同士どちらが上か決するため、
 というストーリーでこのカードが組まれていたんですよ。
 この時期に最もホットな2人がお互いを意識しながら戦うんですからね。
 まさにドリーム・マッチ、という感じで
 初っ端に中指を立てあった所から魅了されっ放しで
 会場は常に叫び声が飛び交う異様な盛り上がりを見せていました。
 オースチンが首を折る前なので
 レスリングとの融合も素晴らしくクオリティも十分です。
 試合自体に欠点らしい欠点は無いですが
 残念なのはダブルDQというフィニッシュも含め
 意図的に次回までお預け、次回はどうなるんだろうと期待させるように構成されている所ですかね。
 その描いた絵通りWMで名勝負になっていたなら
 残念に思わずに済んだのだが・・・。
 文句なしに好勝負です。
 (執筆日:10/9/09)

WWF王座戦の相手はキング・メイベルの次に
なぜ王座戦にでれたのかわからないと不評のファルーク。
微妙すぎますね・・・
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

D決勝:HHH対マンカインド
  序盤はマンカインドが優位に立ち、コーナー上でかみつき攻撃。
  HHHはスタンガンに返し逆転する。
  HHHがレフェリーの注意を引いている間にチャイナが一発。
  マンカインドはロープに逃れ、背後のHHHの股間を蹴り上げる。
  道連れクローズラインを狙うも避けられ、
  ロープに首が挟まってしまう。
  マンカインドはコンクリート上でのショルダー・スルーで逆転すると、
  エプロン上からダイビング・エルボー・ドロップ。
  マンカインドはHHHをリングに戻し、
  必殺技ダブルアームDDT!
  しかしチャイナがレフェリーの注意を引いたためカウントは2!
  HHHはマンカインドの一瞬の隙をつき、
  ペディグリーの体勢にもっていく!
  マンカインドはショルダー・スルーに返すが
  HHHはそのままサンセット・フリップにいこうとする。
  しかしそれを読んでいたマンカインドはHHHにマンディブル・クロー!
  チャイナがHHHを救い出す。
  HHHはエプロン上のマンカインドにネック・ブリーカーを決めると
  マンカインドのマスクをはぎ取る。
  HHHがコーナーに登ったところをマンディブル・クローが捕らえる!
  HHHはなんとか外すも、道連れクローズラインを食らう。
  マンカインドはエプロンからエルボー・ドロップにいくも、
  避けられ、柵に頭を強打してしまう。
  HHHはマンカインドを鉄階段にぶつけた後、机の上でペディグリー!
  更にチャイナが王の杖でマンカインドを殴る!
  それでも倒れない、エプロン上のマンカインドにハイ・ニー。
  HHHはマンカインドをリングに上げ片手でカバー。しかしカウントは2!
  それならばとペディグリー!
  今度ばかりはマンカインドも返せずカウント3!
  HHHがキング・オブ・ザ・リングに輝いた。
  まだ起きあがろうとするマンカインドをHHHは王冠で何度も殴る。


Eショーン・マイケルズ対スティーブ・オースチン
  タッグ・チャンピオン同士の戦い。
  オースチンは強烈なショルダー・タックルをくらわせ、中指を立てる。
  これに対しHBKはアーム・ドラッグ後アーム・バー。
  逃れたオースチンを殴り、中指をたて返す。
  HBKは柵を越えてきたファンの子を送り届ける。
  オースチンはロープを下げ、HBKを挑発するが、HBKは応じない。
  腕の取り合いからHBKがヘッド・ロック。
  オースチンはロープにふって逃れるとエルボー・スマッシュ。
  HBKのポーズの真似をした後、エルボーを打ち込んでいくが、
  HBKがうまく返し、再びヘッド・ロックに。
  HBKはオースチンにテーズ・プレスを狙うも
  アトミック・ドロップに返され、クローズラインで場外へ転落する。
  HBKが盛り返すやオースチンは場外で間を置いて仕切りなおす。
  オースチンは力比べを要求、HBKも応じる。
  オースチンは蹴りを入れ、拳を締め上げる。
  HBKが五分の状態まで持ち直すや打ち切ってテーズ・プレス。
  その後お互いクイックを狙うも決まらない。
  オースチンはHBKを柵にぶつけコンクリート上に落とす。
  流れを掴んだオースチンはダイビング・エルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  オースチンはロープを使いながらのヘッド・ロック。
  不正を見つけたレフェリーに注意をそらし、HBKに隙を見せてしまう。
  HBKはこの隙を突き一気に流れを引き寄せ、フライング・フォア・アームズ。
  跳ね起きると次々と技を繰り出すも、コーナーへの攻撃をよけられ鉄柱に激突。
  HBKが振りかえしたところで、レフェリーが巻きこまれる。
  HBKはスイート・チン・ミュージックを狙うも、
  オースチンは避けてスタナー!
  カバーするもカウントするレフェリーがいない。
  これに苛立ったオースチンはレフェリーを立たせスタナー!
  しかしその隙にHBKは回復しオースチンにスイート・チン・ミュージック!
  セカンド・レフェリーが出てくるもカウントせず気絶するレフェリーに駆け寄る。
  これに怒ったHBKはそのレフェリーにスイート・チン・ミュージック!
  ようやく起きあがったファースト・レフェリーがカウントするもカウント2!
  サード・レフェリーが出てきてダブルDQの指示。
  オースチンがHBKにベルト攻撃を狙うもHBKに察知され防がれる。
  レフェリーが二人をなだめる。
  二人はそれぞれ観客にアピールした後、少々険悪ながらも揃って退場。

試合結果

@準決勝:HHH対アームド・ジョンソン
A準決勝:マンカインド対ジェリー・ロウラー
Bゴールダスト対クラッシュ
Cハート・ファウンデーション対L.O.D、シッド
D決勝:HHH(キング・オブ・ザ・リング!)対マンカインド
Eショーン・マイケルズ対スティーブ・オースチン(ダブルDQ)
FWWF王座戦:ジ・アンダーテイカー(ch)対ファルーク