TOPアメリカン・プロレスWWE 1997年 →WWE:In Yout House XVI-Canadian Stampede 7/6/97

WWE:In Yout House XVI-Canadian Stampede 7/6/97の分析


名勝負 10人タッグ戦:スティーブ・オースチン、ケン・シャムロック、ゴールダスト、L.O.Dvs.ブレット・ハート、オーエン・ハート、ブライアン・ピルマン、ジム・ナイドハート、ブリティッシュ・ブルドッグ
好勝負 グレート・サスケvs.TAKAみちのく

AHHHvs.マンカインド
 絶賛抗争中のこのカードを組むのは良いですね。
 安定したクオリティで
 場外ダブル・カウントアウトという結末も
 その後会場外の乱闘を見せてくれたので文句は無いです。
 まあまあ良い試合。

Bグレート・サスケvs.TAKAみちのく
 カナダ大会でデビューさせた上
 入場後にマンカインドとHHHの乱闘シーンを挟むなんて
 上層部もよっぽどサスケをどうでも良い存在として見てたんでしょうねぇ(苦笑)
 観客も同じでほとんど関心を持っていませんでしたね。
 その試合が始まるまでは。
 ゴングが鳴ると鋭い蹴りを織り交ぜながら進める
 タイガーマスク的試合運びで気を引く事に成功。
 そしてハイ・フライングを見せると
 (スプリングボード技なんてWWFでは滅多に見られないですし)
 それなりに歓声を起こす事に成功しましたね。
 基本ムーブにも光るものがあり
 要所では一気にブーストさせてくる当たり
 この2人ならではだなと思わせますが
 10分と短めの試合時間だったのと
 サスケがカナダの観客を分かっていないのが残念です。
 例えば場外ダイブの後自分だけ戻る行為って
 日本ではリングで決着をつけようという意思表示と受け取られ拍手が起こりますが
 ここでは攻撃を放棄する、チャンスを逃す行為と受け止められますからね。
 ここはMプロのスタイルにこだわらず
 柔軟に対応して欲しかったです。
 しかしWWEスタイルに変化させなかったとはいえ
 WWEにおける軽量級の最高峰を日本人がやってのけた事は誇らしい事です。
 ぎりぎり好勝負。

D10人タッグ戦:スティーブ・オースチン、ケン・シャムロック、ゴールダスト、L.O.Dvs.ブレット・ハート、オーエン・ハート、ブライアン・ピルマン、ジム・ナイドハート、ブリティッシュ・ブルドッグ 
 カナダの英雄、ハート家が一堂に会するのですから盛り上がらない訳がありません。
 パンチ一発でもオースチンがやればブーイング、
 ブレットがやれば歓声が飛ぶ程でしたね。
 試合としても素晴らしかった。
 各自の持ち技と控え乱入の乱闘状態を交互に繰り返す事で
 高いテンションを維持して緩急をつける事に成功していますし
 展開も良いですよ。
 オースチンが卑怯な脚攻めでオーエンを治療室送りにすると
 ブレットがテクニカルな脚攻めで復讐。
 オースチンは治療室送りになるも戻ってきて再びブレット対峙。
 ブレットのピンチにオーエンが助けにきて・・・と
 それぞれベビー、ヒールとして良い仕事してますよ。
 エリミネーションではなく10人が常に関わっているのに
 これ程の傑作を生み出すとはとても信じられない偉業です。
 文句なしに名勝負。
 (執筆日:9/20/08)

総評
 IYHとは思えない程充実していますね。
 素晴らしい大会です。
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

Bグレート・サスケvs.タカ・ミチノク
  サスケが蹴りで牽制。
  タカは組み合うとロープに押し込むもクリーンに離れる。
  軽くレスリングをして離れる。
  サスケが不意を突いてソバットを決めグラウンド・ヘッド・シザース。
  タカは逃れるとバタフライ・ロックを決める。
  腕折りからロープに走る。
  サスケがカウンターでソバット。
  ハーフ・ボストン・クラブを決める。
  タカがロープを掴む。
  蹴りを放っていく。
  タカは受け止めると張り手。
  座らせて頭部にドロップ・キックを決める。
  ロープに走る。
  サスケはショルダー・スルーでタカを落とすとミサイル・キック。
  リングに戻る。
  戻ってきたタカに蹴りを連発。
  ハイ・キックを叩き込む。
  タカがダウン。
  起き上がったタカに蹴りを放つ。
  タカは受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  場外に逃れたサスケをスプリングボード式クロス・ボディで追撃する。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきたサスケにリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  サスケは後ろに着地するとジャーマンへ。
  タカが着地しハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウントは2。
  ラ・マヒストラルに捕らえるもカウント2。
  ロープに走る。
  サスケがカウンターでスペース・ローリング・バック・エルボーを叩き込む。
  場外に出たタカにアサイ・ムーンサルトを決める。
  リングに戻る。
  リングに戻ってきたタカをロープに振りクローズラインを放つ。
  タカは避けるとベリー・トゥー・ベリーを決める。
  カバーするもカウント2。
  タカはコーナーへの蹴りからスプリングボード式ドロップ・キックを決める。
  そしてミチノク・ドライバー。
  カバーするもカウントは2。
  飛び技へ。
  サスケがドロップ・キックで撃墜。
  立ち上がったタカにラ・ケプラーダを決めるもカウントは2。
  ならばとパワー・ボムからタイガー・スープレックスを決め1,2,3!
  サスケの勝利!


D10人タッグ戦:スティーブ・オースチン、ケン・シャムロック、ゴールダスト、L.O.Dvs.ブレット・ハート、オーエン・ハート、ブライアン・ピルマン、ジム・ナイドハート、ブリティッシュ・ブルドッグ
  スチュ、ヘレン・ハートも訪れ、ハート・ファミリーが集結。
  ブレットはヘレン・ハートにサングラスを渡す。
  ブレット対オースチンで始まる。
  ホームということでブレットがただ殴るだけでも歓声があがり、
  一方オースチンにはそれだけでブーイング。
  オースチンは殴り負けるも、背中を見せたブレットにロー・ブロー。
  ロープにもたれかけさせてのヒップ・ドロップは失敗するが、
  代わったナイドハートにテーズ・プレス。
  シャムロックは油断したナイドハートに必殺のアンクル・ロックを決める!
  しかしピルマンがカット。   
  代わったピルマンは顔をひっかき、つばを吐きかける。
  シャムロックの手を取り、タップさせておちょくるも、
  その油断が高じてベリー・トゥー・ベリーをくらう。
  オーエンは一時つかまるも、
  ドロップ・キックをよけるとシャープ・シューターを決める!
  アニマルがカット。
  ブルドッグの必殺技パワースラムがホークに決まる!
  ゴールダストがカット。 
  オーエンはアニマルにスピンキック、ミサイルキックと決め、
  続けてヘッドシザースを狙うもパワー・ボムに返される。
  アニマルのパワースラムからドゥームズ・デイ・デバイス!
  ナイドハートがカットに来たところで、全員がリングに入り乱戦状態になる!
  混乱に乗じてオースチンはオーエンの足を鉄柱、椅子で痛めつける。
  これにはオースチン・サック・コール。
  オーエンは治療のため退場。
  オースチンは相手陣で殴られまくるも、反撃し
  ピルマンを自陣に引きずり込むと
  自陣で味方に殴らせた後
  (オースチンがタイツを引っ張り、ピルマンはHBK顔負けの尻見せ)
  中指を立て、スタナー!
  ブレットはオーエンの仇とばからに
  オースチンの足を鉄柱、消火器で痛めつけ、
  鉄柱を使っての4の字。
  アニマルがオースチンを助け出す。
  ハート・ファウンデーションが連携の良さで試合の流れをつかむ中
  オースチンもまた治療のため退場していく。
  しかしシャムロックがブルドッグにロー・ブローを決め
  流れを無理矢理断ち切ると、
  ゴールダストはブルドッグにカーテンコールを狙う! 
  だがピルマンがカットしブルドッグを救い出す。
  ゴールダストはコーナーに登るも捕まりスーパープレックスを食らう。
  オースチンが足を引きづりながら戻ってくる。
  再びブレット対オースチンに。
  一進一退の攻防を見せる。
  ブレットはシャープ・シューターを決めれそうになるもアニマルに防がれる!
  逆にオースチンは中指を立ててシャープ・シューターを決める!
  オーエンが兄のピンチに戻ってきてカット!
  オーエンはタッチして入るもオースチンにやられ場外に落とされる。
  追撃に来たオースチンにスチュの孫の一人が飲み物をかける。
  これに腹を立てたオースチンはスチュに殴りかかる。
  しかしスチュの孫達も負けじと応戦。
  たまらずリングに逃げ戻ってきたオースチンに
  オーエンがスク−ルボーイを決め1,2,3!
  ハート・ファウンデーションの勝利!
  混乱状態がしばらく続いたがオースチン・チームは去っていく。
  しかしオースチンは椅子を持って単身リング上に乗り込む。
  だがオースチンは返り討ちにあい、手錠をかけられることに。
  ハート・ファウンデーションはハート一族をリングに上げ、勝利を祝う!

試合結果

@ゴッドウィンズvs.ニュー・ブラックジャック
AHHHvs.マンカインド(ダブル・カウントアウト)
Bグレート・サスケvs.タカ・ミチノク
CWWF王座戦:ジ・アンダーテイカー(ch)vs.ベイダー
D10人タッグ戦:スティーブ・オースチン、ケン・シャムロック、ゴールダスト、L.O.Dvs.ブレット・ハート、オーエン・ハート、ブライアン・ピルマン、ジム・ナイドハート、ブリティッシュ・ブルドッグ