TOPアメリカン・プロレス個人物・特集DVD→TNA:Jeff Jarrett King of the Mountain Disc Four

TNA:Jeff Jarrett King of the Mountain Disc Fourの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

Disc Three+Fourで約6時間5分です。

7.Winning the Race that Matters
8.Tree Climbing
@NWA王座戦、キング・オブ・ザ・マウンテン・マッチ:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.スティ ングvs.ジェフ・ジャレットvs.アビスvs.ロン・キリングス(Slammiversary 6/18/06)
 ラダーを入れないではなく
 ラダーが存在しないかのような、茶番な動きが徹底して続きます。
 13分経過するまで、この試合ってベルトを吊るす形式だったよね、と半信半疑の状態でした。
 ラダー・マッチ含めここまでひどい構築は見たこと無い。
 こんな状態なので最初の3つのフォールは
 まったくペナルティーを感じさせません。
 リングから離れ観客席にいく、
 ラダーを反対のVの字にした状態でベルトを吊るそうとする、という低脳な動きも見られます。
 その両方にクリスチャンが関わっているのだから信じられないですね。
 2段テーブルへの落下、レフェリー気絶、スティングの達観ぶり。
 全てまったく意味が無かった。
 更にはヘブナーがヘブなってからのフィニッシュだったため、
 リングにゴミが投げ入れられるわ、
 王座移動がコルネットによって覆されるのか、という状態でエンドです。
 ひどすぎる試合。
 (執筆日:12/30/09)

9.Milestones
Aファンズ・リベンジ・マッチ:サモア・ジョーvs.ジェフ・ジャレット(No Surrender 9/24/06)
ランバージャックがストラップを持っている形式。
 ファンが務めるという事でランバージャックからストラップで打たれるのはJJだけです。
 ストラップを怖がる、という常套手段から
 奪ってリングで使う、シャツを脱がせたりと
 段階を踏んでストーリーを作っていくのは流石JJといった感じです。
 しかしファンがリングに順番で上がってストラップを打っている絵を見たら
 どう考えてもPPVのメインにふさわしい形式ではない事は明らかです。
 カートのTNA移籍というサプライズを試合後に発表するからこそ許される軽さ。
 まあまあ良い試合です。

10.How Long to Do This?
Bタイトルvs.キャリア(スペシャル・エンフォーサー:カート・アングル):ジェフ・ジャレット(ch)vs.スティング(Bound for Glory 10/22/06)
 堅実どころか基本の域を抜けない貧しい内容。
 何年もキャリアのあるレスラー同士の、メイン・イベントの試合ではありません。
 スティングは動きが悪かったですね。
 もはや主役は完全にカートでした。
 椅子を没収したり、誤爆を食らったり、
 ダウン・カウント10をコールしようとしたレフェリーにアングル・スラムを決めてレフェリー役を奪ったりしてます。
 ギター・ショットを耐えて吼えスコーピオン・デス・ロック、
 こんな試合ではこのフィニッシュが大変素晴らしく見えます。
 少し悪い試合。

11.Future of TNA
12.Jarrett Returns
 JJが復帰したAJ対ジョーの最後だけ収録。
13.Sealed Envelope
Cリーサル・ロック・ダウン:カート・アングル、サモア・ ジョー、スティング、ライノ、ジェフ・ジャレットvs.クリスチャン・ケイジ、AJスタイルズ、トムコ、アビス、スコット・スタイナー(Lockdown 4/15/07)
メンバーを1人追加しボリューム・アップ、
 入場者が暴れ、必殺技も適度に披露し盛り上げる。
 全員揃った後は
 衝撃で扉が外れるゴア、エルボー・スイシーダ、天井から場外への落下、
 画鋲、レイスのミッチェル攻撃と派手なスポットを揃える。
 確かにこれはウォー・ゲームス系の1つのクオリティ・アップの手段です。

 しかし要求されているのがスター性ばかりで
 レスリング・スキルがまったく発揮されなかったので手放しで褒められませんね。
 リング1つだけでは狭すぎて見せられないのかもしれませんが
 ベビーフェイスが派手な活躍を見せる、という短絡的な展開が後半続いたのはいけない。
 ヒール勢にはしっかり制圧すべきとこは制圧して欲しかったです。
 上記のビッグ・スポット全て、そして凶器攻撃もほとんどベビーフェイスが攻めだったですからね。
 どっちが勝つかで魅せる、という当たり前の部分が疎かでした。

 ストーリーは良好です。
 JJが本当にカート軍に協力するのか、という
 興味を上手く引きましたし、
 カートの浮き足立っている立場も、強さとエゴで表現していました。
 
 3つの要素の内2つはばっちり押さえているが
 残りの1つ、ぱっと見に影響しないからといって
 軽視してもらっては困ります。
 平均的な良試合。

14.Bell to Bell
D(エンフォーサー:ミック・フォーリー):ジェフ・ジャレットvs.カート・アングル(Bound for Glory 10/12/08)
  これといって特別な工夫は見られず
 基本的なレスリングに
 基本的な攻防、基本的な乱入スポットから成り立っているだけ。
 しかしながらこの2人には
 これで十分だったようで全編に渡って見応えがあり
 Back to Basicsのフレーズが似合う一戦に。
 JJは2年のブランクがあるとは感じさせぬ素晴らしい動きを見せましたね。
 このカードで抗争を続けて欲しいものです。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/17/08)

15.To Teach is to Learn Twice
@ジェフ・ジャレット、ジム・ジェイムソンvs.ビル・ダンディー、バディ・ランデル(CWA 3/?/86)
 JJのTV初登場というだけ。
 数分で終わります。

Aジェフ・ジャレットvs.トニー・ファルク(CWA 3/12/86)
 こちらも何の見所もなく数分。

Bジェフ・ジャレットvs.へクター・ゲレロ(CWA 12/26/87)
 アーム・ドラッグをした多様内容にヘクターのヒールつき。
 新人が形をつけようとしている、という以上の物ではなく
 微妙すぎる形での反則フィニッシュを迎えます。
 悪い試合。

CCWA王座戦:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ジェフ・ジャレット(CWA 2/6/88)
 特に引っ張るという事はしてないのですが
 ジェリーが独自の間を取って進めているために見れなくもない。
 しかし新人にまで介入を受けて勝つ必要はないのでしょう。
 その介入も威力弱すぎ。
 悪い試合。

Dジェフ・ジャレット、ビル・ダンディーvs.ゲイリー・ヤング、カクタス・ジャック(CWA 9/22/88)
 カクタスが重いきった動きをしたり
 連携技もあるので盛り上がってますが
 普通に悪い意味でカオスです。
 悪い試合。

総評
本編はちゃんと見た訳ではありませんが
 多彩な話題について丁寧に語っている印象です。
 ただ小話の寄せ集めという感じも受けるし、
 挟まれる試合と何らリンクしていないのはいけませんね。
 試合ですがレア度は低い上に、
 相手に恵まれていないために内容も薄いです。
 やはりWCW時代の映像をWWEに押さえられているのが辛かったですね。
 一応ボリュームはあるのでJJが好きなら悪くは無いDVDです。
 (執筆日:12/30/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

D(エンフォーサー:ミック・フォーリー):ジェフ・ジャレットvs.カート・アングル

  カートが両脚を取るもJJはすぐにロープを掴む。
  カートは脚を取ると頭をはたいて挑発。
  カートがグラウンド・ヘッド・ロック。
  JJは起き上がるとロープに振る。
  カートがショルダー・タックルを決めグラウンド・ヘッド・ロック。
  JJは起き上がるとロープに振る。
  アーム・ドラッグからグラウンド・ヘッド・ロック。
  カートは起き上がるとロープに振る。
  JJがショルダー・タックルを決めグラウンド・ヘッド・ロック。
  カートが起き上がりバック・ドロップに切り返すもJJは離さない。
  カートはコーナーに押し込むとクリーンに離れず殴りつける。
  ロープに振ろうとする。
  JJは振り返すとドロップ・キック。
  クローズラインで場外に落とす。
  ブランチャで追撃する。
  カートを柵にぶつけエプロンからダブル・アックスへ。
  カートは避けてJJを柵に激突させる。
  JJをリングに戻すと腹を蹴りつける。
  アッパーカートを叩き込む。
  ロープに振ろうとする。
  JJが振り返しアトミック・ドロップ。
  蹴りを受け止められるも延髄切りを決める。
  ロープにもたれたカートにヒップ・ドロップ。
  JJウォークからもう1発狙う。
  カートは起き上がるとカウンターでクローズライン。
  バック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  JJはエルボーをいれ逃れるとコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使って裏に回りロール・アップ。
  カートはカウント2で返すとクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  JJはエルボーをいれ逃れると殴りつけていく。
  カートは体勢を入れ替えるとショルダー・ブロック。
  コーナーのJJめがけ突進。
  避けられ鉄柱に激突するも耐えてクローズラインへ。
  JJは避けるとDDT。
  両者ダウン。
  殴り合いに。
  カートは押されるも膝蹴りを入れロープに走る。
  JJがカウンターでクローズライン。
  もう1発。
  カートのクローズラインを避けるとプロト・ボム。カウント2。
  JJはコーナーに振り返されるも蹴りを入れると殴りつけようとする。
  カートがカウンターでベリー・トゥー・ベリー。
  カバーするもカウント2。
  アングル・スラムを狙う。
  JJが空中でDDTに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  スーパープレックスを狙う。
  カートが抵抗し場外のベリー・トゥー・ベリーを狙う。
  JJは顔を引っかいて防ぐとスーパープレックス。
  カバーするもカウントは2。
  カートの蹴りを受け止めると4の字に捕らえる。
  カートがロープを掴む。
  カートがクローズラインを避けジャーマン。
  カウント2で返されてもロックを離さず2発目。
  3発目も決めカバー。カウント2。
  肩紐を外しアングル・スラムへ。
  JJがアーム・ドラッグに切り返す。
  JJはカートに蹴りを入れるとパイル・ドライバーを狙う。
  リバース・スープレックスに返されるやサンセット・フリップを狙う。
  カートはその上を行きアンクル・ロックに切り返す。
  ロープを掴もうとするJJを中央に戻す。
  JJは回転して逃れるも脚が痛み起き上がるのに手間取る。
  カートが背後から近づきアングル・スラム。
  カバーするもカウントは2。
  ムーンサルトへ。
  しかし避けられ自爆。
  両者同時に起き上がる。
  カートがクローズラインへ。
  JJが避けるとレフェリーに誤爆。
  JJが蹴りをいれストローク。
  カバーしフォーリーがカウントするもカウントは2。
  フォーリーがレフェリーを起こそうとしている裏でカートはJJにロー・ブロー。
  カートが椅子を手にする。
  立ちふさがるフォーリーに椅子を叩きつける。
  リングに入るとJJにも椅子攻撃。
  レフェリーを起こすとカバー。
  カウント2で場外のフォーリーがレフェリーを引き摺り下ろす。
  フォーリーはカートに迫ると殴りつけマンディブル・クロー。
  JJが続けてギター・ショット。
  カバーするとフォーリーがカウントしカウント3!
  JJの勝利!

試合結果

@NWA王座戦、キング・オブ・ザ・マウンテン・マッチ:ク リスチャン・ケイジ(ch)vs.スティングvs.ジェフ・ジャレット(新チャンピオン!)vs.アビスvs.ロン・キリングス(Slammiversary 6/18/06))
Aファンズ・リベンジ・マッチ:サモア・ジョーvs.ジェフ・ジャレット(No Surrender 9/24/06)
Bタイトルvs.キャリア(スペシャル・エンフォーサー:カート・アングル):ジェフ・ジャレット(ch)vs.スティング(新チャンピオン!)(Bound for Glory 10/22/06)
Cリーサル・ロック・ダウン:カート・アングル、サモア・ ジョー、スティング、ライノ、ジェフ・ジャレットvs.クリスチャン・ケイジ、AJスタイルズ、トムコ、アビス、スコット・スタイナー(Lockdown 4/15/07)
D(エンフォーサー:ミック・フォーリー):ジェフ・ジャレットvs.カート・アングル(Bound for Glory 10/12/08)
@ジェフ・ジャレット、ジム・ジェイムソンvs.ビル・ダンディー、バディ・ランデル(CWA 3/?/86)
Aジェフ・ジャレットvs.トニー・ファルク(CWA 3/12/86)
Bジェフ・ジャレットvs.へクター・ゲレロ(DQ)(CWA 12/26/87)
CCWA王座戦:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ジェフ・ジャレット(CWA 2/6/88)
Dジェフ・ジャレット、ビル・ダンディーvs.ゲイリー・ヤング、カクタス・ジャック(DQ)(CWA 9/22/88)