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ROH:ROH on SGB part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH王座戦:デイビー・リチャーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル(Episode 23 2/25/12)

@カール・アンダーソンvs.マイケル・エルガン(SGB Episode 85 5/4/13)
 焦らすでもなく抑えて始めたかと思いきや
 スピード感をスムーズに出してきたのは良かった。
 かわし合いから技が炸裂して序盤終了。
 掴みとしてはまずまずです。
 ただ技ベースに構築手法が変わってきた時に
 お互い相手を良く知らないことが足枷になっています。
 だからと加えたカールの脚攻めですが、
 単なる時間稼ぎで勢いを落とす結果になっています。
 工夫も上手く回らず、終盤は技の適当な使い方での物量押し。
 期待外れな内容に終わってしまいました。
 まあまあ良い試合。

Aカイル・オライリーvs.デイビー・リチャーズ(SGB Episode 85 5/4/13)
 デイビーの方から積極的に仕掛けていきます。
 オライリーはカウンター・ベース。
 カウンターの入れ方は無駄に複雑にしすぎているきらいはありますね。
 それで手間取るシーンも見られました。
 ハードであることは素晴らしいです。
 ただ単なる型の流れに甘んじないとはいっても
 ずれを修正するほどの情熱のぶつかり合いにもなっていないですからね。
 テクニカルな動きから部位狙いを要素として絡め試合の幅を広げたところで
 断崖式ブレーン・バスターなどビッグ・イベントのメインと見まごうような特別なスポット。
 いつぞやのオライリーvs.コールのように
 改善点はあるものの記憶に残る師弟対決を見せました。
 素晴らしい試合。
 好勝負に少し届かず。

Bロデリック・ストロングvs.石森太二(SGB Episode 88 5/25/13)
 石森がクイックネスを存分に見せて魅了します。
 その上でロデリックがエプロンへのバック・ドロップで主導権を掴みます。
 若干手数の差が目立ちますね。
 攻めと受けを更に一体としたいし、一発で止めるならより強烈に決める必要があった。
 ロデリックのみで担当するに足るだけの安定した腰攻めが続きます。
 逆を言えば誰とでもできるので物足りない。
 その後もどちらのコントロール下に移っても
 相手とのコミュニケーションを特段必要としない方法で試合を進めていましたね。
 とはいっても終盤になってくるとその勢いを増して
 相手への無駄な配慮を排しているという点で情熱に昇華される。
 最後の攻防は中々見応えがあったのは確かです。
 平均的な良試合。
 (執筆日:6/?/13)

CAJスタイルズvs.マイケル・エルガン(3/29/14)
 オーソドックスなレスリング。
 その中でAJは精力的な見せ方をしていますが、
 それと比べるとエルガンの返し方は淡泊に見えかねないもの。
 AJが主導権を握りハードに打ち込みますが、
 エルガンもお得意滞空式ブレーン・バスターで負けていません。
 AJの動きを交えながらスポットで刻む構築論。
 それにより試合を一歩ずつ高めていきますが、
 その安定性に甘んじた30分ともいえなくもない。
 一進一退は良好ながらAJのカーフ・キラーは相変わらず唐突だし、
 時間を伝えないままでの30分時間切れは拍子抜けでした。
 中々良い試合程度。

DTV王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.ACH(SGB 11/15/14)
 比較的ゆったり目のスタート。
 お互いのバネを活かした攻防ですが、
 抗争が激化していることを考えるとオーソドックス過ぎるし、
 また演武としてもスイング感が足りないか。
 ACHの顔にハードなエルボーが入るアクシデントがあり、
 退場かと思いきや復帰。
 良い流れが出来てきましたが、最初のチョップこそ良いものの
 その流れの継続は上手くいっていないですね。
 まだまだ技の位置づけが甘いと言わざるを得ません。
 ビッグ・ダイブなどで盛り上がりを取り戻したものの
 クオリティは一歩届いてこない。
 平均的な良試合。
 (執筆日:12/?/14)

Eマット・サイダル、ACH、セドリック・アレキサンダーvs.AJスタイルズ、ヤング・バックス(SGB 2/14/15)
 攻防の軌道範囲が小さく、
 思ったより息ぴったりともいかない。
 ただ中盤トリオでの制圧シーンで持ち直すと
 ハイ・テンポなアクションに移っていきます。
 中でもセドリックの攻防は高品質で良かった。
 怒涛の攻防に移っていくと観客も大いに盛り上がり、
 最後の締めへの持って生き方は流石ROHといった所。
 中々良い試合。
 (執筆日:3/?/15)

Fアルベルト・エル・パトロン、マット・サイダル、ACH vs.ロデリック・ストロング、ブリスコ・ブラザーズ(SBG 5/9/15)
 序盤はまずフライヤーの
 ACH、サイダルが場内をスティール。
 パトロン、ジェイは控えめに下がります。
 中盤はACHの孤立シーンで
 ロデリックが鉄板の腰攻めで貢献。
 終盤ではパトロンが前面に出てきて
 アピール能力を遺憾なく発揮して記憶付。
 ブリスコズも連携攻撃で盛り上げ、
 派手なトリオの交錯を見せました。
 それぞれが求められているシーンで活躍した試合。 
 好勝負に少し届かず。

G中邑真輔vs.ロデリック・ストロング(SBG Episode 196 6/24/15)
 RPWの一戦と異なりロデリックは余分なキャラ付なく対峙。
 考えながら相手の動きとミックスしていますが、
 考えているからこそ実際の精度が落ちているか。
 もう少し技と技の繋ぎにスピード感をつけたい所です。
 後半にかけてロデリックが容赦ない技を繰り出すと
 中邑ものってきて見応えのあるニア・フォール戦。
 それぞれ必殺技を返すという単純明快な形で
 最後は爆発的な盛り上がりを見せました。
 中々良い試合。

Hバレット・クラブ(AJスタイルズ、ヤング・バックス)vs.オカダ・カズチカ、ロッポンギ・ヴァイス(ロッキー・ロメロ、トレント・バレッタ)(SBG Episode 196 6/24/15)
 RPGVは定番芸の置き方が精度不十分。
 YバックスもSuck itネタを使わず、
 序盤は比較的淡々とした試合運びですね。
 TVとしての制約を意識して萎縮しているのか。
 オカダもスケール感を発揮できておらず例外ではありません。
 AJとオカダの絡みから後半戦。
 細かい部分への意識が良い意味でなくなったか
 伸び伸びとした攻防を繰り広げました。
 個々のブーストからトリオとしての形へ上手く落とし込んでいて
 かなり見応えのある内容へと転じました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:6/?/15)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@カール・アンダーソンvs.マイケル・エルガン(SGB Episode 85 5/4/13)
Aカイル・オライリーvs.デイビー・リチャーズ(SGB Episode 85 5/4/13)
Bロデリック・ストロングvs.石森太二(SGB Episode 88 5/25/13)
CAJスタイルズvs.マイケル・エルガン(30分時間切れ)(3/29/14)
DTV王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.ACH(SGB 11/15/14)
Eマット・サイダル、ACH、セドリック・アレキサンダーvs.AJスタイルズ、ヤング・バックス(SGB 2/14/15)
Fアルベルト・エル・パトロン、マット・サイダル、ACH vs.ロデリック・ストロング、ブリスコ・ブラザーズ(SBG 5/9/15)
G中邑真輔vs.ロデリック・ストロング(SBG Episode 196 6/24/15)
Hバレット・クラブ(AJスタイルズ、ヤング・バックス)vs.オカダ・カズチカ、ロッポンギ・ヴァイス(ロッキー・ロメロ、トレント・バレッタ)(SBG Episode 196 6/24/15)