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PPV 名
ROH:Richards vs. Daniels 10/16/10
ベ スト・マッチ
クリストファー・ダニエルズvs.デイビー・リチャーズ→詳細
グッ ド・マッチ
なし
レビュー
約2時間35分です。

@ケニー・キング、リェット・タイタスvs.アダム・コール、カイル・オライリー
 配置こそまだだがお互いの良さが素直に出し合える関係にありますね。
 また終盤は若手ならではの独創性という共通項からそれまでよりも深く入って盛り上げる事に成功しています。
 まあまあ良い試合。

Aトライアル・シリーズ第2戦:アンディ・リッジvs.リッキー・レイヤース
 荒っぽく支配する立ち位置は正解だが、
 レイヤースに1人で試合を作れるかというとそれは無理な相談で・・・。
 無碍に扱っただけに終わっている。
 悪い試合。

Bレディー・ジョジョ、ネヴァvs.デイジー・ヘイズ、ジャミラ・クラフト
 簡易の流れの中でデイジーとネヴァが軽くアピールしただけ。
 何故色々女子が居る中でこのカードを組んだのやら。
 悪い試合。

Cケビン・スティーンvs.ホミサイド
 危険な香のする行動をやりあってスタート。
 ホミサイドに間取りをやらせるわけには行かないのでスティーンが誘導していますね。
 その後スティーンがフェンスをリングに入れられずフェンスにエルボー・ドロップを打つなど変な形で雰囲気が出来上がっていきました。
 立ち方は良いけど相変わらずホミサイドは不十分な働き。
 フィニッシャーに設定したエース・クラッシャーを返され、
 雪崩式エース・クラッシャーでフィニッシュすることで
 ようやく一人前のクライマックスの攻防を実現出来ている状況です。
 まあまあ良い試合。
 試合後スティーンが戻ってきて乱闘。セキュリティーに引き離される。

Dメタル・マスターvs.マイク・モンド
 モンドが印象に残るよう努力はしています。
 メタル・マスターは独自の路線で楽しませようとしています。
 しかしどちらも相手にそれほど損害を与えていないとはいえ独りよがりな部分がある。
 少し悪い試合。

Eエリミネーション・マッチ:キングス・オブ・レスリングvs.ブリスコ・ブラザーズ
 場外乱戦からスタート。
 ブリスコズがスピードを落とさずに連携技を織り込むのに対し、
 KOWが一次的に一進一退の押し引き。
 一級品ではありますがもっとKOWならではの武器、挿入の妙を見せてほしかったですね。
 最初の脱落、ドゥームス・デイ・デバイスにカウンターというのは定番ですが、
 体重の乗らないエルボーではいくら何でも説得力に欠けますね。
 ジェイ対KOW。
 先ほどまでは意図的に押さえていたのかKOWの巧みな組み合わせを爆発させます。
 ジェイも相変わらず耐え姿で引き込みますね。
 さあ1対1という所で丸め込みにより一瞬で決着。
 タッグ王座戦を頂点に位置づけ、他で特殊形式を繰り返している状況は分かるのですけど
 この形式ならMOTNを狙いに行っても良いのにねぇ。
 平均的な良試合。

Fアイ・クイット・マッチ:スティーブ・コリノvs.コルト・カバナ
 (スティーンは拘束着を装着してリングサイドに)
 避けられるからと言って拳の振り方が甘すぎる。
 キャリアがあるが故の緩みが出ていますね。
 ただ試合自体は一定の成功をなしている。
 早い段階からアイ・クイット・ルールを使い
 様々な試行錯誤で見せ場を生み出していきます。
 やたらアイ・クイットを尋ねるせいで、スポットの大小を曖昧にしていてクオリティの伸び悩みにも繋がっていますけどね。
 終盤はレスリングの動きと組み合わせた切り返しで盛り上げます。
 スティーンが解放されての1対2は軽くダレるも個の試合を締めるドラマとしてはアリ。
 平均的な良試合。
 
Gクリストファー・ダニエルズvs.デイビー・リチャーズ→詳細
 2人共スターとしては今一歩足りない所がある。
 それ故、静と動のイメージで絵を作り上げる。
 まずダニエルズがショルダー・タックルを耐える事で自分の世界を描く決意を表明する。
 そして相手の挑発に対し
安直に打ち返さず咀嚼し、次の行動の移行速度で意思を表明する。
 
リチャーズは煩悩を捨てた事で場に同化する事が可能となっている。
 五感が一体化される。

 場と言う大海に身を任せながらも意思は失われていない。
 また蹴り一発ごとに刻印を施す。
 序盤のレスリングには抵抗の要素があるがこの時点から疲弊要素を織り込んでいる。
 中盤では気合とは違うカウント1の表現を見せるし、
 一極攻めと呼ぶ程には長くない攻めには常に相手の部位への眼差しがある。
 そして終盤において尚勝負はダメージという秤に集約されていない。
 そこにはダメージとタフネスとスタミナ、独自のパラメーター・バランスがある。
 瑣末だが6ヶ月かけて実現したため同格の要素は少しは入れるべきで、実際挿入されている。
 同じくその6ヶ月のお預けの間に相手に対する期待と緊張感を育んでいる。
 資格は全て内部にある。
 
かつてダニエルズがAJと共に見た境地。
 失われし楽園がリチャーズという導き手によって再興され、
 様々な経験を得た今再び旅出来たというのは大変幸せな事です。
 MOTY。文句なしにベスト・マッチ。
  


総評。
 クオリティは安定しているが、大会という全体から見たとき思ったより芯は通っていない。
 メイン・オンリーと言い切れないがそれに近い所がある。
 どちらにせよメインは必見なのでマスト・ハブです。
 
(執筆日:1/9/11)
DVD Rating
★★★☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
ケニー・キング、リェット・タイタスvs.アダム・コール、カイル・オライリー

トライアル・シリーズ第2戦:アンディ・リッジvs.リッキー・レイヤース

レディー・ジョジョ、ネヴァvs.デイジー・ヘイズ、ジャミラ・クラフト

ケビン・スティーンvs.ホミサイド

メタル・マスターvs.マイク・モンド

エリミネーション・マッチ:キングス・オブ・レスリングvs.ブリスコ・ブラザーズ

アイ・クイット・マッチ:スティーブ・コリノvs.コルト・カバナ

クリストファー・ダニエルズvs.デイビー・リチャーズ→詳細


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 
クリストファー・ダニエルズvs.デイビー・リチャーズ

  握手を交わす。
  ゴングが鳴る。
  組むとダニエルズが押して離れる。
  組むとリチャーズがヘッド・ロック。
  ロープに飛ばされショルダー・タックル。
  ダニエルズは下がるも耐え切る。
  組むとダニエルズがヘッド・ロック。
  ロープに飛ばされショルダー・タックル。
  リチャーズが耐えすぐに胸を突く。
  ダニエルズが足を取って倒しレッグ・ロック。
  リチャーズがアーム・バーに返そうとする。
  ダニエルズはロックすると裏返しヘッド・ロック。
  リチャーズがすり抜けハンマー・ロック。
  ブリッジ。
  反対側の腕も取り両肩をつける。
  ダニエルズはカウント2で返すと起き上がる。
  軽く飛び首投げ。
  リチャーズがそのまま場外に出て間を置く。
  リチャーズがヘッド・ロック。
  ダニエルズがひざを突かせて腕を取る。
  前転したリチャーズを倒す。
  リチャーズが跳ね起き側転。
  切ってドロップ・キック。
  アーム・ドラッグで腕を取る。
  アーム・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  リープ・フロッグにいったダニエルズにニール・キック。
  カバー。
  カウント1で返されるやアーム・ロック。
  ダニエルズが起き上がりロープに振りチョップへ。
  かわされるもヒップ・トスからヘッド・ロック。
  ロープに振られかけるも腰を落として防ぐ。
  ロープに振られるもショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  側転で伏せたリチャーズを超えるとジャブ。
  ロープに振りチョップへ。
  かわされるもレッグ・ラリアット。
  カバー。
  カウント1で返されるやチン・ロック。
  リチャーズが起き上がりコーナーに押し込む。
  離れずショルダー・ブロック。
  もう1発。
  ダニエルズが不意を突いてニー。
  体勢を入れ替え殴りつける。
  コーナーに振り突進。
  リチャーズがカウンターでショルダー・スルーを決め落とす。
  エプロンに飛び出るとランニング・キック。
  コーナーに立つ。
  場外に下りるとダニエルズをフェンスに振ってぶつけビッグ・ブーツ。
  リングに戻すと足を絡めて変形4の字。
  ダニエルズがロープを掴む。
  リチャーズがダニエルズの足にストンピング。
  起こして蹴り倒す。
  カバー。カウント2。
  首4の字。
  ダニエルズは後ろにそらした後ロープを掴む。
  リチャーズがバック・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  観客の歓声を煽ってからテキサス・クローバー・リーフ。
  ロープに逃げたダニエルズにストンピング。
  ダニエルズが腹にパンチ。
  リチャーズがロープに走り胸を蹴り飛ばす。
  ロープに振ろうとする。
  ダニエルズが振り返しショルダー・スルーを狙う。
  リチャーズが蹴り上げ突進しクローズラインへ。
  ロープ際のダニエルズがかわすと同時に場外へのバック・ドロップ。
  ロープに走りロープ間を通るドロップ・キックへ。
  リチャーズがかわすと同時にリングに戻りトペを狙う。
  ダニエルズがカウンターで掌底。
  アラビアン・プレスに繋げる。
  リングに戻すとダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
  ロープに振りキッチン・シンク。
  背中にニー。
  蹴りつける。
  カバー。カウント1。
  首を掴むとターン・バックルに走り激突させる。
  カバー。カウント2。
  ショルダー・ロック。
  起き上がってきたのでチン・ロックに変え倒す。
  リチャーズが起き上がり腹にパンチ。
  ロープに走る。
  ダニエルズがカウンターでボディ・スラム。
  アラビアン・プレス。
  カウント2で返されるや腰にニーをいれカバー。カウント2。
  チョップ。
  コーナーに振りクローズライン。
  アピール。
  コーナーに振り突進。
  リチャーズがカウンターでハイ・キック。
  リチャーズがコーナーのダニエルズにランニング・エルボー。
  スナップ・スープレックス。
  叫ぶとコーナー上へ。
  ダイビング・ヘッド・バッド。
  カバー。カウント2。
  DRドライバーを狙う。
  ダニエルズがコーナーに押し込みショルダー・ブロック。
  リチャーズは耐えると持ち上げてコーナー上に載せる。
  ダニエルズはコーナーを上ってきたリチャーズを殴りつける。
  エルボーを連打。
  リチャーズは耐えるとヘッド・バッド連打。
  スーパープレックス。
  カバー。
  カウント2で返されるやアンクル・ロック。
  ダニエルズがロープを掴む。
  リチャーズが胸に蹴り。
  アピール。
  もう1発。
  アピール。
  ダニエルズは胸を突くとエルボー。
  打ち合い。
  張り手の打ち合い。
  リチャーズが頭部を蹴り上げまくる。
  ダニエルズが掌底を連打。
  
リチャーズが頭部を蹴り上げまくる。
  ダニエルズが掌底を連打。
  掌底。
  ロープに走る。
  リチャーズが打ち上げ蹴り上げる。
  ロープに走る。
  ダニエルズがブルー・サンダー・ドライバー。
  STOからコウジ・クラッチ。
  リチャーズがもがいて逃れアンクル・ロック。
  ダニエルズがアンクル・ロックに切り返す。
  リチャーズが回転して場外に落とす。
  トペ・コンヒーロで追撃する。
  リングに戻す。
  コーナーのダニエルズに突進。
  ダニエルズがカウンターで蹴り。
  突進。
  リチャーズがカウンターで蹴り。
  ダニエルズがエルボー。
  リチャーズも打ち返す。
  ダニエルズがチョップ。
  ロープに振る。
  リチャーズがハンドスプリング・キック。
  カバー。カウント2。
  バックを取る。
  抵抗するダニエルズの背中を蹴りつける。
  コーナー上に載せ背中を殴りつける。
  雪崩式バック・ドロップを狙う。
  頭を叩かれ落とされるもコーナーを駆け上がりトップ・ロープから雪崩式ジャーマン。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとフェニックス・スプラッシュを狙うべくコーナー上へ。
  ダニエルズが起き上がり殴りつける。
  スーパープレックスを狙う。
  リチャーズが腹にパンチを入れヘッド・バッドを連打して落とす。
  シューティングスター・プレスへ。
  ダニエルズがかわして自爆させると同時にコウジ・クラッチ。
  リチャーズがロープに足をかける。
  ダニエルズはエプロンに出たリチャーズを起こすとチョップ。
  チョップ。
  コーナーにもたれさせ突進。
  リチャーズがカウンターで蹴り。
  トルネードDDTの体勢。
  ダニエルズが殴りつけ掌底。
  アイコノクラズムを狙う。
  抵抗されるも殴りつけるとエプロンへのデス・バレー・ドライバー。
  リングに戻る。
  リチャーズは何とかカウント19でリングに戻る。
  ダニエルズはリチャーズの掌底を連打。
  リチャーズは場外に落ちるも戻ってきてもっと打ってみろとアピール。
  ダニエルズが掌底を連打。
  リチャーズはかわすと張り手を連打。
  ダニエルズはガードするとローリング・クローズラインをかわしエンジェルズ・ウィングまで持っていく。
  カバーするもカウントは2。
  起こすとチョーク・スラム。
  BMEへ。
  リチャーズが起き上がりアンクル・ロックに捕らえる。
  起き上がり締め上げる。
  ダニエルズが回転して丸め込む。カウント2。
  リチャーズがソバット。
  ダニエルズが延髄切り。
  リチャーズがラリアット。
  カバーするもカウント2。
  叫ぶと張り手を連打。
  ソバット。
  張り手。
  ソバット。
  側頭部を蹴り飛ばす。
  カバーするもカウントは2。
  DRドライバーを決めるもカウント2。
  アンクル・ロック。
  ダニエルズが回転して逃れようとする。
  リチャーズは引っ掛けて決めなおす。
  ダニエルズが裏返して蹴り飛ばそうとする。
  リチャーズが対応して変形アンクル・ロックまで持っていく。
  ダニエルズがたまらずタップ!
  リチャーズの勝利!
  ダニエルズはリチャーズの腕を挙げ称える。
  ダニエルズがマイクを取りリチャーズの力を認める。
  リチャーズもROH王座をかけもう1度戦おうと応える。
  


勝 敗付試合カード(勝者が赤字)
1
ケニー・キング、リェット・タイタスvs.アダム・コール、カイル・オライリー

トライアル・シリーズ第2戦:アンディ・リッジvs.リッキー・レイヤース

レディー・ジョジョ、ネヴァvs.デイジー・ヘイズ、ジャミラ・クラフト

ケビン・スティーンvs.ホミサイド

メタル・マスターvs.マイク・モンド

エリミネーション・マッチ:キングス・オブ・レスリングvs.ブリスコ・ブラザーズ

アイ・クイット・マッチ:スティーブ・コリノvs.コルト・カバナ

クリストファー・ダニエルズvs.デイビー・リチャーズ詳細

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