ROH 10年のレ ビューに戻る TOPに戻る

PPV 名
ROH:Phoenix Rising 3/27/10
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
なし
レビュー
1枚、約2時間55分です。

@ケニー・オメガvs.ロッキー・ロメロ
 両者の持ち味は出ているが自由を求める気風が似ているから
 2人だけの物を見つける所まではいかなかったですね。
 相手の技が炸裂するまでの待ちがなく緊張感があれば良かったし、
 また終盤の攻防はより花開く可能性を秘めていました。
 オープニングぐらいで済ませるにはちょっと惜しかったカードでしたね。
 まあまあ良い試合。

Aヒューマン・トルネードvs.ショーン・デバリ
 デバリは大きな動きがわざとらしい上、
 基本でも独創性でも通じるレベルではない。
 更にはエンバシーのメンバーというだけでトルネードとの格も無視していて評価できる内容ではない。
 悪い試合。

Bケビン・スティーンvs.スコット・ロスト
 スティーンが素晴らしい乱闘スタイルを見せました。
 空間の使い方、言葉による観客の煽り、重み、全てがあります。
 ロストは敵としては十分扱われていなかった&踏み込めていなかったものの
 そこは状況を考えると許容範囲だし、ロストは打撃戦が出来るから攻防は良い物になっている。
 平均的な良試合。

Cブリスコ・ブラザーズ、ネクロ・ブッチャー、ラスチェ・ブラウンvs.クラウディオ・カスタニョーリ、ジョーイ・ライアン、バイソン・スミス、プリンス・ナナ
 ヒーローが昨夜負傷したためナナが代役になっています。
 それもあってファン・マッチ様式になっていますね。
 軍団抗争的な面白さもないし、ラスチェらもムーブ単一で魅せられない。
 悪くない試合。

Dケニー・キングvs.スコーピオ・スカイ
 スコーピオはまずまずの動きだし、ケニーも試合を作れています。
 ただ特に意味を持ってないシーンもあるし、
 Bと同じくハラハラする勝負にはなっていない。
 結局可もなく不可も無くって所で平均レベル。

Eハードコア・マッチ:ジェリー・リンvs.スティーブ・コリノ
 マイク・アピールからリンが要求しハードコア戦に。
 ちょっとした導出から多種多様の凶器を取り出すと、
 それをリングに詰め込んでカオスな空間を作り出します。
 両者年をくっている割りに、流血、ハード・バンプをしながらも
 テキパキと最後まで攻防を続けました。
 粗野と工夫を足し算して3にして見せたECWらしい内容です。
 ジェネリコ乱入が決め手になったのが勿体無い。
 グッド・マッチに届かずも中々良い試合。

Fアメリカン・ウルヴスvs.コルト・カバナ、エル・ジェネリコ
 カバナはWWE復帰後コミカルな要素を掌握できていない。
 引き込む事と盛り上げる事、それが混同されている。
 ただタッグとしては良い試合ではある。
 タッグのつぼを押さえているし、
 そこで終わるスポットかと思いきや続きが合ったりして驚かされます。
 
ブレーン・バスタァァァァーも決まって綺麗にフィニッシュまで持っていきました。
 両者の実績を考えるとカバナ、ジェネリコの勝利まで
 もう少し障壁があっても良い気がしますけれどもタッグ王座に目を向けたタッグでもないしこんな所でしょう。
 中々良い試合。


Gロデリック・ストロングvs.オースチン・エリーズ
 軽いテンポで進むがそれは同時に重さをなくしている。
 最後はストロングがロープの外に脚を出した状態で
 エリーズに雪崩式ギブソン・ドライバーでマットへ投げるのですが
 自身は体勢を崩してリングサイドのテーブルに落下する。
 これで腕を痛めて試合続行不可能になります。
 悪い意味で想像しなかった形です。
 トップ・ロープで雪崩式ギブソン・ドライバーを狙うも突き飛ばされてテーブル落下。
 これぐらいで良いでしょう。
 
 これに伴い次に予定されていたタイラー対ストロングは中止に。
 タイラーが現われエリーズとの試合を要求。
 エリーズはROH王座を賭けるなら、と条件をつけタイラーも了承する。
 
HROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.オースチン・エリーズ
 軽く流していると、肩に包帯を巻いたストロングが現われ、俺を差し置いて王座戦を行うな、と文句をつける。
 コルネットの判断によりそのまま参加し3ウェイに。

I
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.オースチン・エリーズvs.ロデリック・ストロング
 それぞれが勢い、気持ちを持ってぶつかっており、
 中々の3ウェイ・スポットや観客席2人へのダイブといったスポットも絡めています。
 ただそこそこの終盤モードから始まる中、
 それだけで通用する程の物でもないですね。
 結局単品では良い試合ではないし、
 かといってG〜Iまとめて捉えるには流している部分が多いです。
 
Big Bangへの宣伝としては素晴らしいのでメイン・イベントだけど”イベント”に過ぎない。
 

総評。
 最後のパーソナル・ガントレットを許容できるかは意見が分かれそうだが
 リンvs.コリノ含め予想以上に中身は充実した大会となっている。
 
(執筆日:6/18/10)
DVD Rating
★★☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
ケニー・オメガvs.ロッキー・ロメロ

ヒューマン・トルネードvs.ショーン・デバリ

ケビン・スティーンvs.スコット・ロスト

ブリスコ・ブラザーズ、ネクロ・ブッチャー、ラスチェ・ブラウンvs.クラウディオ・カスタニョーリ、ジョーイ・ライアン、バイソン・スミス、プリンス・ナナ

ケニー・キングvs.スコーピオ・スカイ

ハードコア・マッチ:ジェリー・リンvs.スティーブ・コリノ

アメリカン・ウルヴスvs.コルト・カバナ、エル・ジェネリコ

ロデリック・ストロングvs.オースチン・エリーズ

ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.オースチン・エリーズ
10
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.オースチン・エリーズvs.ロデリック・ストロング


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 
なし





勝 敗付試合カード(勝者が赤字)
1
ケニー・オメガvs.ロッキー・ロメロ

ヒューマン・トルネードvs.ショーン・デバリ

ケビン・スティーンvs.スコット・ロスト

ブリスコ・ブラザーズ、ネクロ・ブッチャー、ラスチェ・ブラウンvs.クラウディオ・カスタニョーリ、ジョーイ・ライアン、バイソン・スミス、プリンス・ナナ

ケニー・キングvs.スコーピオ・スカイ

ハードコア・マッチ:ジェリー・リンvs.スティーブ・コリノ

アメリカン・ウルヴスvs.コルト・カバナ、エル・ジェネリコ

ロデリック・ストロングvs.オースチン・エリーズ(ノー・コンテスト)

ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.オースチン・エリーズ
10
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.オースチン・エリーズvs.ロデリック・ストロング

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