ROH 10年のレ ビューに戻る TOPに戻る

PPV 名
ROH:HATE Chapter II 7/23/10
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
なし
レビュー
1枚、約2時間40分です。

@
ブラヴァド・ブラザーズvs.ハウス・オブ・トゥルース
 ブラヴァドズはブラザーズを名乗る割りに意思が統一されていないし、
 あらかじめ準備していればインパクトを与えられるはずの連携技でも駄目駄目。
 HoFとの意思合わせも出来ていなかったですね。
 HoFが派手な合体技をフィニッシャーにしたせいで最後に実力の無い印象が一層増しました。
 ひどい試合。

Aグリズリー・レッドウッドvs.エリック・スティーブンス
 トペを受け止める、逃れて鉄柱にぶつけるなど
 攻防のネタは幾つか揃っていますけどね。
 スティーブンスのヒール・スタイルのせいでどちらも余り得しない絡みです。
 最後はネクロが乱入で終了だし。
 悪い試合。
 試合後ラスチェが現われネクロと乱闘しましたが、
 他が総出で引き離す程のスケールの大きさはまったく無かったですね。

Bロデリック・ストロングvs.コルト・カバナ
 カバナがおちょくるもストロングはイマイチなリアクション。
 チョップ・スタイルのままですね。
 外からマルティニが介入し戦局が変わるもののストロングの戦略には組み込まれておらず独立しています。
 確かにミックスさせないのも手でしょうが
 ROH王座を見据えたヒールのあるべき姿では当然ありません。
 しかもこの場合ストロング自身はそのままでいいから楽なはずなのに、
 迷いが出て足を地につけれていませんからね。
 ストロングには当分の間、溜息をつく事になりそうですね。
 後半のチョップなんて全部いりませんし、一進一退ではなく一退一進になっていました。
 平均レベル。

Cアメリカン・ウルヴスvs.ジェネレーション・ミー
 ちょっと雑なタッグ進行ですね。
 ジェネレーション・ミーは小さな一発一発にリアクションを取りすぎだし、
 自陣に押し込む等の本来的には戦略的であるはずの行動は形骸化している。
 ただウルヴスが今までとは違うやり方、
 創造性の高い連携技を見せていたので面白かったですね。
 反撃のタイミングを捉えられていないジェネレーション・ミーでしたが、
 後半になって頭ではなく体で考えるようになると、ある程度は自然と修正されていきましたね。
 終盤は双方の魅力が楽しめる時間になっていました。
 ただ特に攻防が高まっていくそれでもなかったけど。
 ROH vs. TNAの最高タッグ対決としては完全に期待外れ。
 大会のミッド・カードとしては普通に良い貢献をしている試合といった所。
 平均的な良試合です。

Dタイラー・ブラック、ジェリー・リン、デリリウスvs.オースチン・エリーズ、ケニー・キング、リェット・タイタス
 ベビーフェイスから仕掛けて場外技。
 1対2などでベビーフェイスが活躍し、その後ヒールが孤立。
 確かにトリオとしてあるべき展開なのだけど
 序盤の乱闘は時間が不十分だし、
 その後は難易度を考えると完成度が低すぎる。
 エリーズXデリリウスはエース対決としては弱く、
 その下にトップ王者のタイラーをつけるなんて勿体無さ過ぎます。
 平均レベル。
 試合後エリーズがデイジーを連れ去り、スティーンがタイラーを襲撃しクロス・フェイス。
 ジェネリコが現われ次の試合へ。

Eグラッジ・マッチ:ケビン・スティーンvs.エル・ジェネリコ
 前回に比べ抑え気味の印象を受けますね。
 スティーンは首攻めで確かな試合運びを見せ、ジェネリコは良い気持ちの見せ方で立ち向かいます。
 スティーンが勝利自体に拘らず寄り道できるのは大きいですね。
 後半は花道でのDDTやコーナーへの投げ技で盛り上げます。
 ただそこで椅子など凶器の追加を望んでしまう所。
 それが椅子攻撃による反則フィニッシュ、試合後のスカフォード・スポットで小さくまとまってしまったのは残念ですね。
 中々良い試合。

Fキングス・オブ・レスリング、サラ・デル・レイvs.ブリスコ・ブラザーズ、アメージング・コング
 乱戦においても試合において男から女へと権利が移ってもクオリティ、インパクトは落ちていませんね。
 しかしサラ、コングを適正に評価できているかというと否。
 見せ場で起用する等評価はしているものの
 彼女らの本当の姿を見せて、そこからどう試合の中で発展させていくかというプロセスはない。
 これぐらいは出来るだろう、と事前に値踏みして仕事を与えているだけです。
 それはKOW、ブリスコズのタッグ力を抑える結果にもなっている。
 平均的な良試合。

@AJスタイルズ、マット・サイダルvs.ブリスコ・ブラザーズ(100th Show 4/22/06)→詳細
 13分しかないのでアクションを凝縮させています。
 まずAJ、サイダルが自由に動き回って爆発。
 ブリスコズの孤立へと繋げます。
 その後ブリスコズが連携技を活かして支配。
 通常部分においてAJ、サイダルにはもう少し上手く働いてほしい所でしたね。
 ダブル・ダイブも早く多少正確さに欠けた印象です。
 終盤はAJの力強いムーブから開幕。
 スプリングボード式ドゥームス・デイ・デバイスなど
 序盤と同じく驚きに満ちた攻防で面白かったですね。
 しかし最後のAJのカットの防ぎ方といい
 まだまだ力を使い切っていない印象が強く残ってしまった事は否めない。
 中々良い試合。


総評。
 C、Eがショーをスティールできなかったように狙い通りの出来ではないでしょう。
 ただこの大会独自の趣があり小さいながらもまとまってはいる。
 
(執筆日:10/23/09)
DVD Rating
☆☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
ブラヴァド・ブラザーズvs.ハウス・オブ・トゥルース

グリズリー・レッドウッドvs.エリック・スティーブンス

ロデリック・ストロングvs.コルト・カバナ

アメリカン・ウルヴスvs.ジェネレーション・ミー

タイラー・ブラック、ジェリー・リン、デリリウスvs.オースチン・エリーズ、ケニー・キング、リェット・タイタス

グラッジ・マッチ:ケビン・スティーンvs.エル・ジェネリコ

キングス・オブ・レスリング、サラ・デル・レイvs.ブリスコ・ブラザーズ、アメージング・コング

AJスタイルズ、マット・サイダルvs.ブリスコ・ブラザーズ(100th Show 4/22/06)→詳細


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 
AJスタイルズ、マット・サイダル対ブリスコ・ブラザーズ

  ブリスコ兄弟が急襲するもAJに返り討ちに合う。
  AJがジェイにドロップ・キック。
  交代したマークがスプリングボード式ドロップ・キックを狙うも避けられる。
  両チーム早くも連携攻撃を見せる。
  サイダルが捕まる。
  サイダルはヘッド・シザースにドロップ・キックをジェイに決め交代。
  AJが攻め込んでいく。
  ジェイは払い蹴りを入れると連続攻撃を決めAJを捕らえる。
  AJが不意を付いてのハリケーン・ラナを決めると
  場外に逃れたブリスコ兄弟にダブル・ダイブ。
  リングに戻るとマークはAJにロー・ブロー。
  サイダルには連携で打ち上げマットに叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  サイダルを捕らえ連携攻撃を決めていく。
  サイダルは連携攻撃を防ぐとハリケーン・ラナを決め交代。
  AJが勢い良く攻めていく。
  ジェイにバック・ドロップからフェイス・バスター。
  そしてスタイルズ・クラッシュへ!
  マークがドロップ・キックでカット。
  マークにネック・ブリーカー+ダイビング・ボディ・プレスもカットされる。
  ジェイにパワー・ボム+スタナーを決める。
  マークがAJをフェンスにぶつける。
  サイダルがジェイにハリケーン・ラナを狙う。
  ジェイは耐えて肩車の状態に戻すとスプリングボード式ドゥームス・デイ・デバイス!
  カバーするもカットされる!
  AJに連続攻撃を叩き込んでからサイダルに狙いをつける。
  サイダルはジェイに延髄切りを狙う。
  避けられるもマークに当たる。  
  マークの脚を払ってスタンディング・ムーンサルト。カウント2。
  サイダルがスパイク・ジェイ・ドリラーを狙う!
  AJが防ごうとマークに飛びかかるも届かずスパイク・ジェイ・ドリラーが炸裂!
  ジェイがAJを押さえている隙にマークがカバーし1,2,3!

 






勝 敗付試合カード(勝者が赤字)
1
ブラヴァド・ブラザーズvs.ハウス・オブ・トゥルース

グリズリー・レッドウッドvs.エリック・スティーブンス(DQ)

ロデリック・ストロングvs.コルト・カバナ

アメリカン・ウルヴスvs.ジェネレーション・ミー

タイラー・ブラック、ジェリー・リン、デリリウスvs.オースチン・エリーズ、ケニー・キング、リェット・タイタス

グラッジ・マッチ:ケビン・スティーンvs.エル・ジェネリコ(DQ)

キングス・オブ・レスリング、サラ・デル・レイvs.ブリスコ・ブラザーズ、アメージング・コング

AJスタイルズ、マット・サイダルvs.ブリスコ・ブラザーズ(100th Show 4/22/06)→詳細

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