PPV 名 |
ROH:Glory by Honor IX 9/11/10 |
ベ スト・マッチ |
なし |
グッ ド・マッチ |
キングス・オブ・レスリングvs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム→詳細 |
レビュー |
1枚、約2時間40分です。 @ケニー・キングvs.ジェイ・ブリスコ 最初に挑発している割に気持ちも、ヒールも見えないフローレスな試合運びです。 ジェイは強引に技を決めインパクトを生むが、一方でケニーはその影から抜け出せません。 思ったより低調なオープニングでしたね。 少し悪い試合です。 試合後ケニー、タイタスがジェイに襲い掛かるもマークが現われ次の試合へ。 Aマーク・ブリスコvs.リェット・タイタス 既にセコンドへのダイブは消費しているので特に大きなスタート・ダッシュにもなりません。 しかしキレがあるという程ではないがマークの動きはそこそこ良く安定していますね。 タイタスも特徴が出てるとまではいかないが相手を見ながら試合を運ぶ意識はあるようです。 可もなく不可もなくの内容。 これなら終盤の丸め込み合いも特にいらないです。 平均レベル。 Bネクロ・ブッチャー、エリック・スティーブンスvs.ボールズ・マホニー、グリズリー・レッドウッド まずはレッドウッドが普通に攻めている変なバランスの乱戦。 スティーブンスがボディ・リフトからレッドウッドを場外に投げ捨て、 ようやく正常になったかと思いきや乱戦終了でまさかの通常形式へ。 マホニーはゲストという事で楽な役回りでレッドウッドを武器として使ったりします。 エンバシーのいつもの軟弱なプロレスです。 ひどい試合。 Cダブル・チェーン・マッチ:ケビン・スティーン、スティーブ・コリノvs.エル・ジェネリコ、コルト・カバナ→詳細 凄惨性を捨てて統一感による風景作りで勝負していますね。 カバナにも余り怒りが見られません。 しかし流血関連の表現が優れていて徐々に雰囲気は出来上がっていきますね。 特にスティーンのラリった、とでも評すべき陶酔の表情は見事なものです。 その表現を超える物ではありませんがムーブにも色々予想を裏切る工夫が見られました。 テーブルでジェネリコを沈めた後、コリノの息子(彼もまた良い表情)が乱入し。 チェーンから解かれたコリノはカバナを縛り上げます。 試合後のTシャツの実現まで観客を引き込む見事なドラマでした。 しかし乱戦が拳ではなく顔で語られていた事、 終盤のドラマはブック依存で、チェーン関連で実現レベルは思ったより高くなかった事を考慮するとグッド・マッチとは呼べませんね。 グッド・マッチに少し届かず。 (執筆日:12/4/10) コルネットがリチャーズの引退撤回を発表。FBバトルでの王座挑戦も決定する。 DTV王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.ショーン・デバリ エドワーズが適当に相手を泳がせていますね。 デバリは特に能力的な向上は見られませんがビルド・アップにより攻撃力が増したのが地味に効果を挙げています。 エドワーズが完全にしっくりいってはいないものの大きなムーブでまとめあげました。 悪くない試合。 Eオースチン・エリーズvs.クリストファー・ダニエルズ エリーズがまとわりつくレスリング、ダニエルズは冷静に対処します。 中盤はエリーズが支配。 ダニエルズの抵抗が弱く、エリーズの支配力よりもチープさが少し上回っているのが残念です。 終盤も良い事は良いのだけど、エリーズの必殺技はどちらも返されるのに、 ダニエルズは三種の必殺技を通り越し雪崩式エンジェルズ・ウィングでフィニッシュする、というアンバランスさが受け入れにくいですね。 確かにダニエルズに元TNAという肩書きがあり、 エリーズはマネージャー業を兼任している状況も分かるのだけど・・・。 平均的な良試合。 Fキングス・オブ・レスリングvs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム→詳細 WGTTは元メジャーとしての堂々の登場。 自分に自信を取り戻したように活き活きとしていますね。 ただ試合運び、リズムは崩れ気味なのでKOWが引っ張っています。 WGTTの技に大きく受け、仕掛けで一気に持っていく。 中盤はKOWが連続で相手を孤立させます。 WGTTが本来なら流れの一部のタイミングとして動くべきなのに、 動けないからと諦めシーン化して盛り上げようとしているのは余り感心しませんね。 終盤はWWEとの攻防量の差異が課題でしたが、 WGTTの持ち技を上手く配置そこから膨らませて作り上げていました。 良くも悪くもWGTTを素材としてROHの試合を作り上げました。 ぎりぎりグッド・マッチ。 GROH王座戦、ノーDQ(立会人:テリー・ファンク):タイラー・ブラック(ch)vs.ロデリック・ストロング→詳細 タイラーはコントロール力を発揮。 地味な行動でも場を掌握する力がありますね。 WWE移籍が決定すると共に攻防よりも煽りが前面に出ていて 5月からの開眼時に比べて見劣るようになってしまったのは否めませんが、 You can't see meからのSTFなど独特のセンスは出ている。 一方のストロング。 ヒール転向したにも関わらず自分を上回るナチュラル・ヒールが出てきた、という不運。 それには同情しますが王座を受け継ぐ役割をまかされたにしてはこの日のストロングはお粗末でしたよ。 何を目指しているのかまったく見えないのです。 代名詞であるチョップはヒールのそれではありません。 ベビーフェイスの一球入魂でもない。 中盤では鬩ぎ合いよりも構築的リズムが前に出た攻めです。 終盤にレフェリーが気絶し、端でファンクとマルティニがやりあうのも+という状況です。 まあわずか15分という試合時間しか与えなかった結果、 ストロングの苦難の道のりを否定するかのように、 ただタイラーが去るからという理由だけでストロングがROH王座を獲得できたように映らせたROHもROHだとは思いますけど。 中々良い試合ではあるけど余り印象は良くない。 試合後ホミサイドの電撃復帰。 総評。 ROHクオリティでサプライズも用意されていて良い大会だったと思います。 しかしGbHにふさわしい飛びぬけた試合は無いし、 何よりROH王座の将来に抱く不安が払拭されなかったのは大きい。 タイラーは予想通りの離脱で、ストロングは迷走、 リチャーズは残留しても今回欠席しているように定期参戦は望めず。 ダニエルズはそこそこでトップ・リーダーにはなれそうにはない。 そしてホミサイドは最近まるで実績を残せていないのにこの扱いですからね。 2つ星程度です。 (執筆日:9/23/10) |
DVD Rating |
★★☆☆☆ |
試合カード |
勝敗付はこちら |
1 |
ケニー・キングvs.ジェイ・ブリスコ |
2 |
マーク・ブリスコvs.リェット・タイタス |
3 |
ネクロ・ブッチャー、エリック・スティーブンスvs.ボールズ・マホニー、グリズリー・レッドウッド |
4 |
ダブル・チェーン・マッチ:ケビン・スティーン、スティーブ・コリノvs.エル・ジェネリコ、コルト・カバナ→詳細 |
5 |
TV王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.ショーン・デバリ |
6 |
オースチン・エリーズvs.クリストファー・ダニエルズ |
7 |
キングス・オブ・レスリングvs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム→詳細 |
8 |
ROH王座戦、ノーDQ(立会人:テリー・ファンク):タイラー・ブラック(ch)vs.ロデリック・ストロング→詳細 |
勝 敗付試合カード(勝者が赤字) |
1 |
ケニー・キングvs.ジェイ・ブリスコ |
2 |
マーク・ブリスコvs.リェット・タイタス |
3 |
ネクロ・ブッチャー、エリック・スティーブンスvs.ボールズ・マホニー、グリズリー・レッドウッド |
4 |
ダブル・チェーン・マッチ:ケビン・スティーン、スティーブ・コリノvs.エル・ジェネリコ、コルト・カバナ→詳細 |
5 |
TV王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.ショーン・デバリ |
6 |
オースチン・エリーズvs.クリストファー・ダニエルズ |
7 |
キングス・オブ・レスリングvs.レスリングス・グレーテスト・タッグ・チーム→詳細 |
8 |
ROH王座戦、ノーDQ(立会人:テリー・ファンク):タイラー・ブラック(ch)vs.ロデリック・ストロング(新チャンピオン!)→詳細 |