PPV 名 |
ROH:Death before Dishonor VII 6/19/10 |
ベ スト・マッチ |
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.デイビー・リチャーズ→詳細 |
グッ ド・マッチ |
クリストファー・ダニエルズvs.ケニー・オメガ→詳細 タッグ王座戦、ノーDQ:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 |
レビュー |
1枚、約3時間5分です。 Buffalo Stampede II 6/18/10を同梱。 UiSが入場しようとする横をジェネリコが駆けリングに。 スティーンに今すぐ戦え、と呼びかける。 コリノがオープニングなんぞではやらん、と拒否するも スティーンは承知して、オープニングで激突する事に。 @グラッジ・マッチ:エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン まずいきなりオープニングに持ってきたのは良い仕掛けですが 試合自体は既に決まっていた事&ドラマ性押しの状況を考えると コリノは囮となってスティーンが不意打ちというお約束スタートでよかった気がします。 ダイブも序盤に配置していますしね。 ジェネリコの打撃の意味性の弱さ、スティーンの口数の少なさもあってスロー・スタートです。 しかしPWGやIWSで既に成功済みの攻防を織り交ぜて体勢をしっかり確立させると ジェネリコの意味のある技、2人の獲得してきたキャリアに合わせた攻防で爆発させました。 中々良い試合でしたね。 Aオール・ナイト・エクスプレスvs.アップ・イン・スモーク タッグの型が粗く、それに伴い技の連続配置が適切な効果を上げていません。 またUiSはROHだとどうしてもジョバー用の受けがちらほら出てきますね。 しかしお互いのスタイルははっきりしているし、 派手な見せ場は結構あるのでライト・テイストの繋ぎとしてはまずまずですね。 平均レベル。 試合後ANEがアピール。マネージャーとしてエリーズを紹介。 Bオースチン・エリーズvs.デリリウス 毒霧は出落ち。 AAキャラにこんなおもちゃを与えては緩くなるのも当然です。 後半もジョバー的受け、カウンターすべき所での避けでダラダラ。 最後も最初に追放されたANEが乱入するという弱すぎる結末です。 悪い試合。 Cセカンド・アニュアル・トロント・ガントレット:エディ・エドワーズvs.タイラー・デュークスvs.ショーン・デバリvs.コルト・カバナvs.ロデリック・ストロング まずはエドワーズXデュークス。 エドワーズは小気味良い攻防でデュークスの良さを昨夜より出す事に成功していますね。 必要となるまで定番の脚攻めを温存しハイ・テンポを優先させます。 切り返しも上手くいっているし、前夜と違って丸め込みの意味があるフィニッシュでしたよ。 これだけなら平均的な良試合ぐらいの評価をしても良い。 次はデュークスXデバリ。 デバリが脚攻めを引継ぎます。 デュークスは劣勢に置かれての試合運びは物足りない部分がありますね。 ナナの介入で決着。 悪い試合です。 カバナXデバリ。 カバナが楽々と切り捨てます。 デュークスの健闘を考えると惜しいですね。 デュークスはキャリアが足りないし、デバリは実力が足りないから 他にどうしようもないとはいえ、それなら参加選手をもう1人増やしても良かったかもしれませんね。 悪い試合。 カバナXストロング。 まずまずのストーリー・テリング&ストロングのヒール・アピールですが カバナにダメージがない状態という事を考えるともう少し時間をかけても良い気がしますね。 悪くない試合程度。 全体としては平均より少し上ぐらい。 スティーンとジェネリコが乱闘しながら登場。 コリノ、カバナが加わり最後はジェネリコがスティーンにブレーン・バスターから首絞めです。 Dクリストファー・ダニエルズvs.ケニー・オメガ→詳細 初顔合わせならではの高い緊張感を持って試合に臨んでいます。 そこにダニエルズならではの優れた見せ方の付随した基本が加わる。 エプロン技などの過激さ、意味合い、それらムーブを間で固有。 この間は単純にそれ自体素晴らしいし、それによりオメガが考える時間を得ているのが大きいですね。 後半、技の連続打ちのようにオメガが限界としての現実感を出してしまいましたが 空間的様式美が素晴らしく最後までハイ・クオリティ、予想を超えた内容になっていましたね。 ぎりぎりグッド・マッチ。 Eタッグ王座戦、ノーDQ:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 ブリスコズが不意打ちで現われダイブ。 スタート・ダッシュをリズミカルな物量攻めに繋げます。 ノーDQにした意味合いを感じさせるような凶器使用はありませんでしたが、 正統的見せ場、タッチの流れは中々の物ですし、 ふさわしいタイミングでそれぞれがリアリティーのある流血を重ねていきます。 ジェイの鉄柱に縛り付けてのマークへの暴行もドラマチックでしたね。 ハガドーンへのドゥームスデイ・デバイス、 敢えてジャイアント・スイング+ドロップ・キックをフィニッシュにする等して壮絶な遺恨戦を演出しきりました。 前回に比べると雑な部分はありますがそれが価値を持つ程エネルギッシュな好勝負。 文句なしにグッド・マッチです。 FROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.デイビー・リチャーズ→詳細 最高のレスリングとは言わないが、あらゆる可能性が見えている、素晴らしいレスリングです。 またドロップ・キック、喉を踏みつけ等、分かりやすく価値のある素材に対して 攻防を更に一歩進めるという単純な工夫をこらしていますね。 挑発合戦、ダイブの織り交ぜ方も中々です。 後半はダイナミック且つ若者だからこそ出来る過激技で限界までエスカレートしていきます。 ただプロキシズムと場外でのそれでは当然後者の方が上な訳で そういう風にそれ自体が上位の技によってステージを上げていく構築は余り面白くないですね。 あらゆる要素において名勝負足るレベルを満たしているが、 この試合においてもリチャーズに抱く不満、自由度、表現性の弱さは改善されていませんでした。 しかしROHのMOTYCである事に変わりありません。 ぎりぎりベスト・マッチ。 総評。 ここぞと注ぎ込んだ4試合が成功。 ここまでクオリティが高いのはROHならではです。 年間最高大会を狙える出来栄え。 お見事。 (執筆日:10/20/10) |
DVD Rating |
★★★★★ |
試合カード |
勝敗付はこちら |
1 |
グラッジ・マッチ:エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン |
2 |
オール・ナイト・エクスプレスvs.アップ・イン・スモーク |
3 |
オースチン・エリーズvs.デリリウス |
4 |
セカンド・アニュアル・トロント・ガントレット:エディ・エドワーズvs.タイラー・デュークスvs.ショーン・デバリvs.コルト・カバナvs.ロデリック・ストロング |
5 |
クリストファー・ダニエルズvs.ケニー・オメガ→詳細 |
6 |
タッグ王座戦、ノーDQ:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 |
7 |
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.デイビー・リチャーズ→詳細 |
勝 敗付試合カード(勝者が赤字) |
1 |
グラッジ・マッチ:エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン |
2 |
オール・ナイト・エクスプレスvs.アップ・イン・スモーク |
3 |
オースチン・エリーズvs.デリリウス |
4 |
セカンド・アニュアル・トロント・ガントレット:エディ・エドワーズvs.タイラー・デュークスvs.ショーン・デバリvs.コルト・カバナvs.ロデリック・ストロング |
5 |
クリストファー・ダニエルズvs.ケニー・オメガ→詳細 |
6 |
タッグ王座戦、ノーDQ:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 |
7 |
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.デイビー・リチャーズ→詳細 |