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PPV 名
ROH:Champion's Challenge 8/27/10
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
なし
レビュー
1枚、約3時間です。

@ブロックB決勝:オールナイト・エクスプレスvs.エル・ジェネリコ、コルト・カバナ
 まずANEがやられていく。
 NWA伝統の受けだけど受けに対して余りに緊張感がないですね。
 当たり前と思って仕事するとそれが表面に出てくるものです。
 ジェネリコの孤立後、コリノが乱入→カバナと殴り合いながらフェード・アウトです。
 これで1対2になる訳ですが、コリノ乱入のサプライズが消える程度に時間を使いながら
 ジェネリコ敗北という当たり前の決着へと導きます。
 ただ効果を分散しているだけ。
 やるなら結果を出さないと。
 少し悪い試合。
 
AブロックC決勝:ブラヴァド・ブラザーズvs.ダーク・シティ・ファイト・クラブ
 前回は駄目駄目だったブラヴァドズですが今回は躍動していますね。
 ミスも目立ちません。
 しかし全般のスキルにおいてDCFCが上回っているので久しぶりの参戦となるDCFCのアピール・マッチ以上の物にはなっていない。
 少し悪い試合。
 
BブロックA決勝:ネクロ・ブッチャー、プリンス・ナナvs.ブリスコ・ブラザーズ
 スティーブンス楔状によりネクロのパートナーはナナに。
 このおかげでネクロのパワー・バランスがある程度修正されていますが、
 ブリスコズの相手を務めるには不十分すぎます。
 戦略性を下げまくって戦うブリスコズが馬鹿みたいだもの。
 これが決勝なんて馬鹿げている。
 悪い試合。

Cケビン・スティーンvs.デイビー・リチャーズ
 スティーンが素晴らしかったですね。
 序盤の土台作りに始まり、インパクトのある腰攻め、
 同時並行で工夫の腕攻めを見せ、表情で膨らませる。
 見事なものです。
 リチャーズは能動的に脚攻めのカードを切ってしまう等
 終始スティーンに比べてギアがかかるのが遅かったですが、
 終盤に連続蹴りを持ってくる等、前回のROH王座挑戦者を上回るべき状況を表現をして見せたのは素晴らしいですね。
 表現性は普段から物足りなさを感じる要素ですし。
 グッド・マッチに届かずも中々良い試合でした。

Dボビー・デンプシー、セドリック・アレクサンダーvs.ジェイク・マニング、カレブ・コンレー
 デンプシーのための試合に過ぎませんが、
 セドリックのトップ・スピードにはちょっと目を見張りましたね。
 悪い試合。

Eオープン・チャレンジ:キングス・オブ・レスリングvs.ザ・セット
 セットは統一感があるので技に威力が足りなくても思ったより渡り合う事が出来ています。
 またセットの片割れが超軽量ですからCCとは相性良いですしね。
 終盤は片割れが控え室送りになりブリスコズにバトン・タッチという形でしたが、
 ただのKOW Xブリスコズのストーリー・テリングだけでなくセット自身のアピールにもなった内容でした。
 平均レベル。

Fジェフ・アーリーvs.スティーブ・コリノ
 コリノがスカッシュ。 
 試合後カバナが現われマイク合戦後、激突です。
 コリノがブラス・ナックルでKO。

Gスティーブ・コリノvs.ロデリック・ストロング
 そこに欠場かと思われていたストロングが現われ試合に。
 ストロングはロー・ブローを食らうも、カバナのブラス・ナックル攻撃からカウント3を奪う、という展開。
 試合の時間は残っていないが一応到着したからというボーナス・マッチですね。
 実質スキットと言っても良い。

Hチャンピオンズ・チャレンジ:タイラー・ブラックvs.エディ・エドワーズ
 タイラーはコルネットのROH王座を賭けよう、という提案を拒否し、
 セコンドのリチャーズを帰らせる等傲慢な態度でヒール転向を試合前にアピールしました。
 試合序盤対等な攻防を持ってきましたが、
 軽量級の色合いが濃く、軽い印象を受けましたね。

 タイラーはヒールとしてどうあるべきかを結構考えたと感じさせる試合運びでしたね。
 つぼは押さえていてYou can't see meのアイディアも秀逸です。
 ただベビーフェイス時の過激な攻防に関しては
 どうヒール・スタイルにアテンプトすべきか答えを見つける事は出来ていない。
 攻防が前に出ると一呼吸遅れますし、後半は行動の意味合い的重複も見られます。

 一方のエドワーズ。
 タイラーの状況によってニュートラル、もしくはベビーフェイスの位置づけです。
 しかしエドワーズもまた適応できていませんね。
 打撃はヒールの間のままで、攻撃は1つ1つでなくよりも1セット単位で前に出てきている。
 ねちっこい脚攻めはフェイスに合わないという判断も
 そのせいでハーフ・ボストン・クラブの乱用、力不足に繋がっていてはどうしようもありません。

 やや長ったらしく感じた所で最後はロープ悪用でのフォールという、もやもやするチープ・フィニッシュ。
 ブッキングは以外に好きだし、2人の仕事、挑戦性も評価すべき部分はあるのだけど
 正直に言って期待を下回った事は否めない。
 平均的な良試合ではないだろう、というネガティブな意味合いを含んだ中々良い試合。

 試合後エドワーズに襲いかかるタイラーをリチャーズが追い払う。


@ケビン・スティーンvs.エディ・エドワーズ(Hdnet Episode 21 8/15/09)
 体勢を崩している割には2人の間の呼気は一致していますね。
 お互い技が似ているせいか良く理解している。
 技の使い方、受けの反応に至るまでね。
 凄い試合ではないが全般を通して安心して楽しめました。
 まあまあ良い試合。

Aマーク・ブリスコvs.アレックス・ペイン(Hdnet Episode 20 8/8/09)
 マークの勢いへの身の任せ方が素晴らしいですね。
 スカッシュ・マッチに近かったけれど見応えがありました。
 少し悪い試合。 

Bエリミネーション・マッチ:ジミー・レイブ、クラウディオ・カスタニョーリ、エルニー・オサイラス、プリンス・ナナvs.コルト・カバナ、ブレント・オルブライト、グリズリー・レッドウッド、ネクロ・ブッチャー(Hdnet Episode 23 8/29/09)
 レッドウッド、オサイラスは体が小さいからこその機敏な見せ方が出来ていますね。
 レイブ、CCは試合運びもコメディーも切り替えでもたつく事なくこなしている。
 全体的に個々が仕事をしていましたね。
 ただCC、オルブライトの両リンは厳しいかな。
 ちょっとファン・マッチに偏りすぎて終盤のカバナの1対3の状況に引き込まれませんでした。
 平均より少し上。
 


総評。
 ブロック決勝が壊滅的でストロングの遅延によりシングルも流れ・・・。
 ウルヴスの2試合のみというバランスの悪い大会になっています。
 またメインもタイラーのヒール転向直後というタイミングの悪さが影響して好勝負にはならず。
 大会を救うことは出来ませんでした。
 ただその2試合がそれなりに興味深くはありましたね。
 
(執筆日:10/23/09)
DVD Rating
☆☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
ブロックB決勝:オールナイト・エクスプレスvs.エル・ジェネリコ、コルト・カバナ

ブロックC決勝:ブラヴァド・ブラザーズvs.ダーク・シティ・ファイト・クラブ

ブロックA決勝:ネクロ・ブッチャー、プリンス・ナナvs.ブリスコ・ブラザーズ

ケビン・スティーンvs.デイビー・リチャーズ

ボビー・デンプシー、セドリック・アレクサンダーvs.ジェイク・マニング、カレブ・コンレー

オープン・チャレンジ:キングス・オブ・レスリングvs.ザ・セット

ジェフ・アーリーvs.スティーブ・コリノ

スティーブ・コリノvs.ロデリック・ストロング

チャンピオンズ・チャレンジ:タイラー・ブラックvs.エディ・エドワーズ

ケビン・スティーンvs.エディ・エドワーズ(Hdnet Episode 21 8/15/09)

マーク・ブリスコvs.アレックス・ペイン(Hdnet Episode 20 8/8/09)

エリミネーション・マッチ:ジミー・レイブ、クラウディオ・カスタニョーリ、エルニー・オサイラス、プリンス・ナナvs.コルト・カバナ、ブレント・オルブライト、グリズリー・レッドウッド、ネクロ・ブッチャー(Hdnet Episode 23 8/29/09)


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 なし





勝 敗付試合カード(勝者が赤字)
1
ブロックB決勝:オールナイト・エクスプレスvs.エル・ジェネリコ、コルト・カバナ

ブロックC決勝:ブラヴァド・ブラザーズvs.ダーク・シティ・ファイト・クラブ

ブロックA決勝:ネクロ・ブッチャー、プリンス・ナナvs.ブリスコ・ブラザーズ

ケビン・スティーンvs.デイビー・リチャーズ

ボビー・デンプシー、セドリック・アレクサンダーvs.ジェイク・マニング、カレブ・コンレー

オープン・チャレンジ:キングス・オブ・レスリングvs.ザ・セット(ノー・コンテスト)

ジェフ・アーリーvs.スティーブ・コリノ

スティーブ・コリノvs.ロデリック・ストロング

チャンピオンズ・チャレンジ:タイラー・ブラックvs.エディ・エドワーズ

ケビン・スティーンvs.エディ・エドワーズ(Hdnet Episode 21 8/15/09)

マーク・ブリスコvs.アレックス・ペイン(Hdnet Episode 20 8/8/09)

エリミネーション・マッチ:ジミー・レイブ、クラウディオ・カスタニョーリ、エルニー・オサイラス、プリンス・ナナvs.コルト・カバナ、ブレント・オルブライト、グリズリー・レッドウッド、ネクロ・ブッチャー(Hdnet Episode 23 8/29/09)

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