PPV 名 |
ROH:Bluegrass Brawl 7/22/10 |
ベ スト・マッチ |
なし |
グッ ド・マッチ |
アメリカン・ウルヴスvs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 ROH王座戦:オースチン・エリーズ (ch)vs.スパンキー(New Frontiers 6/4/05)→詳細 |
レビュー |
1枚、約3時間です。 @ビーフ・ウェリントンvs.パラダイス ビーフ・ウェリントンの名前をしたレスラーは私の知る限り3人目です。 なんでそんなに人気なの。 試合はパラダイスのムーブに多少の可能性は感じましたが、 ウェリントンがWCWで見た事があるようなゲテモノで救えない。 悪い試合です。 AOVWサウザン・タッグ王座戦:エリート(ch)vs.スーシオ&ファング 序盤は強引なレスリング。 エリートが受けでスーシオ&ファングの小気味よさを引き出す、という伝統的NWAタッグですね。 終盤はコーナー上を使って視覚的に分かりやすく盛り上げます。 予想に反してちゃんと楽しめる内容でした。 平均レベルです。 Bサラ・デル・レイvs.デイジー・ヘイズ サラの一方的なドミネイト。 その構図だけで、レスリングはありませんね。 しかしデイジーの反撃はダイナミックなので一応このカード、オリジナルの見せ場には事欠きません。 フィニッシュが丸め込みだったのはいまいち。 これならKOW退場に動揺した所を突く形にすべきです。 悪くない試合。 Cマイク・モンドvs.デリリウス モンドはフレアー・スタイルで大げさなリアクションを見せます。 それによりデリリウスが本来のキャラの意義を思い出していますね。 終盤はデリリウスの攻撃過剰で失速しましたが中身はそれなりにあります。 悪くない試合。 Dクリス・ヒーローvs.コルト・カバナ カバナはファン・マッチ的動きをしますが、今回はちゃんとテクニカルな裏打ちがありますね。 ヒーローの打撃での支配に対して、まずまずの受けを見せていますし、 反撃の打撃は対抗できるだけのハードさを持っている。 空間的に良い一進一退が繰り広げられました。 最後は丸め込みですが、フィニッシュよりも良い決着の付け方です。 平均的な良試合。 Eオースチン・エリーズ、オール・ナイト・エクスプレスvs.ロデリック・ストロング、ハウス・オブ・トゥルース 6人での殴りあいからスタート。 ヒール同士という事で盛り上がりにくいのではと心配しましたが、 双方共にトリオとしてのムーブを用意していて安定しています。 そこに補佐的にタッグ要素を加え、クオリティを積み上げましたね。 ストロングXエリーズもそこそこ面白いカウンター合戦を見せました。 最後はダイブ、真実の本、フィニッシャーと畳み掛けて〆です。 充実と言うといいすぎだがトリオのつぼを押さえている試合。 平均的な良試合です。 Fタイラー・ブラックvs.クラウディオ・カスタニョーリ 序盤はCCから執拗に挑発を仕掛け心理戦に。 タイラーは逸れに対しチョップや場外、フェンス、鉄階段と 自分のペースに引き戻すのに手段を選ばないスタンスですが、 王者としての姿を見失わずにいたのは好感が持てますね。 中盤はCCが腰/腹攻めで支配です。 タイラーがドロップ・キックを皮切りに動き回って中々良い攻防を生み出しましたね。 終盤も勝利への執念が焦点になった素晴らしい攻防です。 仮にこれをメインでROH王座戦として行っても満足させられた内容です。 グッド・マッチに少し届かず。 Gアメリカン・ウルヴスvs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 序盤はタッグではなくシングル・プレイヤーとして密度のレスリング。 ブリスコズの連携技という定番で繋いだ後の中核は控えがテーマ。 不意を突いて控えを攻撃する、控えが介入する、 やや綺麗過ぎるところはあるものの内外を交錯させて強い絵を持つシーンに仕上げています。 立体的なスポットからタッチ成功。 そこですぐに終盤突入とはいかず滑走時間が少しありましたが終盤は素晴らしかったですね。 マークが弱々しさを感じさせず、ジェイが脚の痛みというハンデを持ち続ける、 2010年のブリスコズでありながらウルヴスと想像力を重ねて見事なシーンを組み合わせました。 異なる時間軸に持っていた魅力が1試合の中に同時に存在している好勝負。 文句なしにグッド・マッチです。 @ピュア世界王座戦:サモア・ジョー (ch)vs.ジェイムス・ギブソン(New Frontiers 6/4/05)→詳細 ピュア王座らしい真面目なレスリングでスタート。 ギブソンの脚狙い、ジョーの重い蹴りと着実に布石を敷いていきます。 全体を通してギブソンが輝いていましたね。 WWEでは階級が違うからとこういう良い試合に発展する可能性は無かったと思わせます。 そういう点で見てて嬉しくなります。 しかし終盤はもう一伸び足りませんね。 ギブソンはギロチン・チョークと脚へのサブミッションと フィニッシュを狙えるサブミッションが2つになってしまったせいで狙いを集中しきれなかったし、 ジョーはそれに適応する形で構築していたけれど 終盤はヘビー級としてもっと相手を食っても気にしないような貪欲さがあっても良かった。 中々良い試合です。 AROH王座戦:オースチン・エリーズ (ch)vs.スパンキー(New Frontiers 6/4/05)→詳細 エリーズの立ち位置の良さもあるけれど スパンキー自身の積極性が事を上手く回すきっかけになっています。 大一番という事で慎重になってしまってもおかしくないのに ミスを恐れず積極的に攻撃性を出していった。 ここまで迷いがないと自然とカバーされていくものです。 エリーズもスパンキーの気持ちに応えるように手加減なしの技の打ち込み。 必殺技であるスライス・ブレッド#2を多様するなど分散的構築ではありましたが、 両者の意気込みが素晴らしくそれでも全般を通して予想の上をいきました。 スライス・ブレッド#2自体が安売りされた訳でもないですしね。 スパンキーのキャリア・ベスト。 ぎりぎりグッド・マッチです。 総評。 平均的なクオリティが高い事が必ずしも良い訳ではない。 それは時に観る方を疲れさせます。 しかし今回はOVWとの協賛により 観る方が上手く力をセーブしながら堪能できるカーブ・ラインを描いています。 セミ、メインはしっかりと見応えあり良い大会ですよ。 ついでにおまけも良い。 (執筆日:10/22/09) |
DVD Rating |
★★★☆☆ |
試合カード |
勝敗付はこちら |
1 |
ビーフ・ウェリントンvs.パラダイス |
2 |
OVWサウザン・タッグ王座戦:エリート(ch)vs.スーシオ&ファング |
3 |
サラ・デル・レイvs.デイジー・ヘイズ |
4 |
マイク・モンドvs.デリリウス |
5 |
クリス・ヒーローvs.コルト・カバナ |
6 |
オースチン・エリーズ、オール・ナイト・エクスプレスvs.ロデリック・ストロング、ハウス・オブ・トゥルース |
7 |
タイラー・ブラックvs.クラウディオ・カスタニョーリ |
8 |
アメリカン・ウルヴスvs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 |
1 |
ピュア世界王座戦:サモア・ジョー (ch)vs.ジェイムス・ギブソン(New
Frontiers 6/4/05)→詳細 |
2 |
ROH王座戦:オースチン・エリーズ (ch)vs.スパンキー(New
Frontiers 6/4/05)→詳細 |
勝 敗付試合カード(勝者が赤字) |
1 |
ビーフ・ウェリントンvs.パラダイス |
2 |
OVWサウザン・タッグ王座戦:エリート(ch)vs.スーシオ&ファング |
3 |
サラ・デル・レイvs.デイジー・ヘイズ |
4 |
マイク・モンドvs.デリリウス |
5 |
クリス・ヒーローvs.コルト・カバナ |
6 |
オースチン・エリーズ、オール・ナイト・エクスプレスvs.ロデリック・ストロング、ハウス・オブ・トゥルース |
7 |
タイラー・ブラックvs.クラウディオ・カスタニョーリ |
8 |
アメリカン・ウルヴスvs.ブリスコ・ブラザーズ→詳細 |
1 |
ピュア世界王座戦:サモア・ジョー (ch)vs.ジェイムス・ギブソン(New Frontiers
6/4/05)→詳細 |
2 |
ROH王座戦:オースチン・エリーズ (ch)vs.スパンキー(New Frontiers 6/4/05)→詳細 |