PPV 名 |
ROH:Bitter Friends,Stiffer Enemies 4/24/10 |
ベ スト・マッチ |
なし |
グッ ド・マッチ |
ロデリック・ストロングvs.デイビー・リチャーズ→詳細 ストリート・ファイト:コルト・カバナ、エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン、スティーブ・コリノ→詳細 |
レビュー |
1枚、約2時間50分です。 @ラスチェ・ブラウンvs.サミ・カリハン カリハンが精力的に動いてラスチェの一発との対比化に成功しています。 腹狙いのサイコロジーで粗さを補っていますとこのカードにしては良くやった方でしょう。 悪くない試合。 Aダーク・シティ・ファイト・クラブvs.ブラバド・ブラザーズ DCFCの苛烈な攻めを十分アピールできています。 ブラバドズはジョバーも同然だったけど面白かったのだからそれで良い。 悪くない試合。 Bエディ・エドワーズvs.メタル・マスター レイヤースはメタル・マスターになっていた方が面白いなぁ。 終盤に丸め込み合戦をしたり、 サブミッションで深みを与えたりと じっくり構築をコンパクトに適用している。 試合が進むにつれもう少し精度が上がっていけば文句はないのだが。 平均レベル Cハウス・オブ・トゥルースvs.エリック・スティーブンス、ショーン・デバリ エンバシーが相変わらず浮上しそうにない。 デバリは攻めも受けも大げさなだけでスケール・アップになっていないし、 スティーブンスは不調なままでデバリとも接点を見つけられない。 適当にHoFが合体技を見せた後、微妙な反則フィニッシュです。 ひどい試合。 Dロデリック・ストロングvs.デイビー・リチャーズ→詳細 基本的な枠組みはNRC分裂後ぐらいと大差ないですね。 しかしレスリングを活かした柔軟な切り返し合いと 腰攻めの黙らせ方の繊細な描写は成長を感じさせます。 逆にチョップ、フォア・アームズ、といった単純な物の方で 理想的な形に持っていけてない所がありました。 中盤以降はリチャーズがリード。 間を取った表現と、腕攻めかと思わせての脚攻め、トペコンの自爆(これは無駄に体を張った行為に見えますが・・・)で 激戦へと展開させていきます。 アメドラからバトンを受け継いだリチャーズですが 春先から行動もそのレベルに近づきつつありますね。 汗の飛び散る攻防の末、突然の20分時間切れです。 フィニッシュしてこその部分は少なからずありましたが Pick 6 Seriesがそれなりに機能し始めているし、後にストロングがヒール・ターンする事を考えると許容範囲でしょう。 ぎりぎりグッド・マッチ。 Eリェット・タイタスvs.ピティ・ウィリアムス 柔軟に相手を活かす良い攻防の生み出し方を見せています。 しかしストロングvs.リチャーズのハード・ファイトを見た後では ぬるく、馴れ合いのように見える部分もありますね。 予想していたよりも2人の動きは良かったから試合順の不運が惜しまれます。 平均より少し上。 Fオースチン・エリーズ、ケニー・キングvs.ブリスコ・ブラザーズ エリーズは間、コミカルな受けでシーンに影響を与えている。 これが四流のデバリとは違う一流の業というものです。 多少スケール・ダウンしていますがケニーと息の合ったタッグ・ワークも見せています。 一方のブリスコズも良いですね。 軽く仲間割れや競い合い、というストーリーに 間で格好良さを生み出す表現で魅せていますね。 何度も言いますが今のブリスコズは物量で勝負していた頃とは一味違います。 それ程完成度は高くないが両方が魅力的なタッグである事を証明した内容です。 平均的な良試合。 GROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.クリス・ヒーロー→詳細 タイラーは新たな試みとしてラフ・スタイルに挑戦していますね。 まだ体格上、打撃は動きが追いついていませんが、これは中々面白い試みだと思いますよ。 タイラーもヒーローも倒れるか倒れないかの調整、空間の使い方、が素晴らしく上質の打撃戦になっています。 後半はヒーローがローリング・エルボーを解禁して追い込みます。 シンデレラ・アングルを焼き増ししてきたのかな、と一瞬思いましたが タイラーはいつもとは違う攻防を積極的に繰り出す事による特別感で勝負していきました。 ケニー戦に引き続きボリュームのあるクライマックスを作り出しています。 勿論ケニー戦と違ってヒーロー戦はそれに値します。 ただ残念ながら試作機の域は出ません。 新たなラフ・スタイル、ヒーローのエルボー・スタイル、普段やらない行動、 真の王者としての最初の一歩でやるには 気を配らなければいけない事が多くあり多少完成度が落ちている事は否めませんでしたね。 しかしこの2日でタイラーに期待するようになった、という事実は大きい。 王者が面白ければ団体も魅力的になるというものです。 グッド・マッチに少し届かず。 Hストリート・ファイト:コルト・カバナ、エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン、スティーブ・コリノ→詳細 コリノは白スーツで登場。 流石、キング・オブ・オールドスクール、デビアスvs.デュガンを見た事があるのか、 Yシャツ+流血の強烈なリアリティーを分かってるねぇ。 まずは場外乱闘を繰り広げます。 拳と椅子が同等のカオス&ヴァイオレンス。 そこに1スポットでジェネリコが驚嘆すべき工夫を織り交ぜます。 やや長ったらしくなりかけた所でジェネリコがスカフォード上でダウンし一時脱落し、 カバナもビール瓶により流血します。 ここでカバナが1対2という危機的状況をもっと煽って欲しかったですね。 しかしそれをせずに片方が黙々と凶器の準備をするのでフル・スロットルで展開するメリットもあったけど。 頭部への椅子攻撃が少ない等の絶対値の面で ブリスコズvs.スティーンネリコのDbDに劣るかな、と思いましたが スティーンの倒錯ヒールとジェネリコの気概が想像以上に高まっていたし、足手まといと思っていたコリノ、カバナも貢献。 更にはフィニッシュもアイ・クイット・マッチに使えるような表現性の高い物で素晴らしいハードコア・マッチでしたね。 文句なしにグッド・マッチ。 試合後スティーンは逃げながらもジェネリコとシングル・マッチをやってやる、絶対に叩きのめしてやるからな、と意気込む。 総評。 ROHにおける主要ベクトルに対して 今後の期待が高まらざるをえない素晴らしい内容です。 今年は良い大会を結構出しているけど今後は更に充実した大会が生まれそう。 面白くなってきました。 (執筆日:6/25/10) |
DVD Rating |
★★★★☆ |
試合カード |
勝敗付はこちら |
1 |
ラスチェ・ブラウンvs.サミ・カリハン |
2 |
ダーク・シティ・ファイト・クラブvs.ブラバド・ブラザーズ |
3 |
エディ・エドワーズvs.メタル・マスター |
4 |
ハウス・オブ・トゥルースvs.エリック・スティーブンス、ショーン・デバリ |
5 |
ロデリック・ストロングvs.デイビー・リチャーズ→詳細 |
6 |
リェット・タイタスvs.ピティ・ウィリアムス |
7 |
オースチン・エリーズ、ケニー・キングvs.ブリスコ・ブラザーズ |
8 |
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.クリス・ヒーロー→詳細 |
9 |
ストリート・ファイト:コルト・カバナ、エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン、スティーブ・コリノ→詳細 |
勝 敗付試合カード(勝者が赤字) |
1 |
ラスチェ・ブラウンvs.サミ・カリハン |
2 |
ダーク・シティ・ファイト・クラブvs.ブラバド・ブラザーズ |
3 |
エディ・エドワーズvs.メタル・マスター |
4 |
ハウス・オブ・トゥルースvs.エリック・スティーブンス、ショーン・デバリ(DQ) |
5 |
ロデリック・ストロングvs.デイビー・リチャーズ(20分時間切れ)→詳細 |
6 |
リェット・タイタスvs.ピティ・ウィリアムス |
7 |
オースチン・エリーズ、ケニー・キングvs.ブリスコ・ブラザーズ |
8 |
ROH王座戦:タイラー・ブラック(ch)vs.クリス・ヒーロー→詳細 |
9 |
ストリート・ファイト:コルト・カバナ、エル・ジェネリコvs.ケビン・スティーン、スティーブ・コリノ→詳細 |