PPV 名 |
ROH:The Big Bang! 4/3/10 |
ベ スト・マッチ |
タッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)対キングス・オブ・レスリング→詳細 |
グッ ド・マッチ |
なし |
レビュー |
1枚、約2時間45分です。 @NWAナショナル王座戦:フィル・シャッター(ch)対ザック・サルベーション やろうとしている動きの使い方が分かっていないから哀れな内容になる。 ミスで盛り上がるような状況。 ひどい試合。 Aケニー・キング対デイビー・リチャーズ 両者打撃のタイミング、それによる流れが見事です。 ケニーは気後れする事なくリズムにのっていてまったくリチャーズに見劣りしません。 これには感心しました。 終盤、熱戦用の技が不足していてタイタスの介入で補っている状況ですけどね。 リチャーズのクライマックスでのスポット使いは やや時期遅れながらいつもと違っていて新鮮な感じで楽しめました。 中々良い試合。 試合後キングは握手を拒否して去っていく。 その後でダニエルズが登場。 俺こそがBest in the Worldだと言いリチャーズに挑戦を表明する。 Bブッチャー・ルールズ:エリック・スティーブンス対ネクロ・ブッチャー どんなルールだろうが今のネクロは試合を止める受けをする。 しかしスティーブンスのフェンス絡みの技は迫力があったし、 オサイラス、ナナの盛り上げによりいつもよりは楽しめます。 少し悪い試合。 Cリェット・タイタス対カサンドロ・エル・エクゾシスト いつもとは違ってタイタスがセクハラ攻撃を受けるので盛り上がっていますね。 ただ意外な事にそういう要素は適当で、 あくまで勝負を試合の中心に据えた内容になっています。 少し雑だが会場の雰囲気と合っているし、制限を感じさせる事なく動き回っているので楽しいですよ。 平均より少し上。 Dケビン・スティーン、スティーブ・コリノ対コルト・カバナ、エル・ジェネリコ ジェネリコからスティーンへの接触が試合後まで実現させない狙いのために モヤモヤするし、無理のある構築になっていたりする。 ストーリーに対する表現は全員意外と良いのでビッグ・マッチの時にはやってくれそうですが・・・。 悪くない試合。 試合後遂にジェネリコの怒りが爆発しスティーンに襲いかかる。 逃げようとしたスティーンにダイブを決めてリングに戻すとブレーン・バスタァァァァーへのフルコースへ。 コリノがぎりぎりで救い出すも怒りの収まらないジェネリコはそこらの若手に八つ当たり。 Eタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)対キングス・オブ・レスリング→詳細 序盤は重力で重みを増したレスリング。 挑発、意識もパートナーに伝染され共有していますね。 ブリスコズの数が減った連携技もKOWが防ぐ形で1つ1つの価値を上げている。 ブリスコズは最近の目標に掲げたスケールのでかさがこの試合では実現できています。 早い段階からブレーン・バスターを常用するのだけど そのカウント2はニアフォール目的ではなく、 ベース・ラインのリズムの底上げを狙っている事に注目してください。 ダイブを挟むとヒーローがエルボーで支配しますが 先程はカウント2のリズムを生むためのカバーだったのが 甚振りのカバーへと変質し、そこから焦りが入り混じってニアフォールへと移っていく。 技の使い方もそうで同じ技でもそこには違う意味が込められている。 感涙の技巧です。 控えを長くダウンさせカットさせず、30分越えでチープ・フィニッシュなど 正気を失わせて熱狂させる方法論を取っていませんが試合の性質を考えるとそれで良い。 アドレナリンなんかで忘れさせるには惜しい程の重さがこの試合にはある。 良い意味で凄くしんどい。 ジェイが試合後に吐いたのも納得できる程の肉の削りあい。 ぎりぎりベスト・マッチ。 FROH王座戦、3ウェイ・ダンス:タイラー・ブラック(ch)対オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング→詳細 3人ともそれぞれの立ち位置を忠実に守り、どっしり構え相互の関係を持っていく。 まずはエリーズが試合前のマイクで煽り場外で傍観を決め込む。 ストロング対タイラーがエリーズの思惑通り荒れダイブ・スポット。 タイラーがストロングを排除しながらエリーズにお仕置きし、 次はストロングがタイラーを排除しながらエリーズにお仕置きする。 エプロンでストロング、タイラーが技を受けた後、エリーズが盛り返し熱を帯びていく。 こう書くと分かるように非常に綺麗な構築です。 3ウェイ・スポットもタイミングを図って要所で取り入れていますしね。 ただ問題は余りにも無機質な構築であり、エリーズに依存しているという事です。 2010年を任されるはずのストロング、タイラーはそれに忠実に従うだけで気概を見せず余り感心しませんでした。 終盤も3ウェイ・ダンスにも関わらず何かと理由をつけて3人での打ち合いを長引かせているし、 連続の30分マッチだしで思うように入り込めなかったですね。 グッド・マッチに少し届かず。 Gブルー・デーモンJr、マグノ対スペル・パルカ、ミステリオッソ デーモンJr、マグノは特に優れてはないけどまだ良しとしましょう。 問題はロートル2人。 その緩い攻防、手抜きで椅子を使う展開には脱力させられるし、 クオリティ以前の問題で遅刻してラスト・マッチに移動させるわ、 途中でマスクを剥がれ素顔で試合するわ、恥ずかしいとは思いませぬか。 一瞬ミスとは理解できないようなひどいミスもありましたね。 ひどい試合。 余りにもひどいのでDVD化に当たってはボーナス・マッチとして特典扱いされています。 情けない。 総評。 ルチャが最後に来た事に関しては余りにひどすぎてボーナス・トラックにしか映らないので大会としての評価からは除外。 そうなると7試合の内3つで素晴らしい試合が行われ 重要な大会としての位置づけも満たしているので良い大会ですね。 ただE、Fの連戦は疲れるので試合の合間のトーク、プロモを削って軽く1試合挟むのが理想的だったかな。 (執筆日:5/22/09) |
DVD Rating |
★★★☆☆ |
試合カード |
勝敗付はこちら |
1 |
NWAナショナル王座戦:フィル・シャッター(ch)対ザック・サルベーション |
2 |
ケニー・キング対デイビー・リチャーズ |
3 |
ブッチャー・ルールズ:エリック・スティーブンス対ネクロ・ブッチャー |
4 |
リェット・タイタス対カサンドロ・エル・エクゾシスト |
5 |
ケビン・スティーン、スティーブ・コリノ対コルト・カバナ、エル・ジェネリコ |
6 |
タッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)対キングス・オブ・レスリング→詳細 |
7 |
ROH王座戦、3ウェイ・ダンス:タイラー・ブラック(ch)対オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング→詳細 |
8 |
ブルー・デーモンJr、マグノ対スペル・パルカ、ミステリオッソ |
勝 敗付試合カード(勝者が赤字) |
1 |
NWAナショナル王座戦:フィル・シャッター(ch)対ザック・サルベーション |
2 |
ケニー・キング対デイビー・リチャーズ |
3 |
ブッチャー・ルールズ:エリック・スティーブンス対ネクロ・ブッチャー |
4 |
リェット・タイタス対カサンドロ・エル・エクゾソシト |
5 |
ケビン・スティーン、スティーブ・コリノ対コルト・カバナ、エル・ジェネリコ(DQ) |
6 |
タッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)対キングス・オブ・レスリング(新チャンピオン!)→詳細 |
7 |
ROH王座戦、3ウェイ・ダンス:タイラー・ブラック(ch)対オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング→詳細 |
8 |
ブルー・デーモンJr、マグノ対スペル・パルカ、ミステリオッソ |