レビュー
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約2時間50分です。
Joe vs. Punk The Trilogyを同梱。
@マーク・ブリスコvs.マイク・モンド
モンドは緊張しているのか硬いですね。
このレベルでヒールの戦略性を扱うおうとするのも無理があります。
マークに関しては良いですね。
このモンドに対しどうすれば良いのか常に考えていて集中力は高め。
型ではなくアドリブを利かせる事で提示した力量にフィットした構築でボリュームを増している。
悪くない試合。
Aデイジー・ヘイズvs.レディー・ジョジョ
まともな相手同士でも時間が短い事を考えるとこれはスカッシュ・マッチにして欲しい所です。
無駄に時間を取りすぎ。
ただこんなカードで盛り上がれる程に今大会の盛り上がりは良さ気です。
悪い試合。
Bトライアル・シリーズ第1戦:アンディ・リッジvs.コルト・カバナ
トライアル・マッチの意味合いを出せているけどカバナはちょっと遊びすぎですね。
リッジも引きずられず、もう少し真剣味を出して欲しかった所です。
少し悪い試合。
Cケビン・スティーン、スティーブ・コリノvs.カイル・オライリー、アダム・コール
スティーンらが馬鹿にしオライリーらがやり返す形から入りましたが、
お互い相手のスタイルの入る余地のない攻めですね。
埋められない穴があります。
コリノ、スティーンが重いのでオライリー、コールは見せ場が限られ必然的にウェイトが偏る結果となっています。
平均レベル。
Dリッキー・レイヤースvs.メタル・マスター
頑張っているのだが結果を出せてはいない。
客乱入のアクシデント?を除いても
リセット・ポイントが多すぎて試合は遅々として進んでいない。
フィニッシュ含めクライマックスの見せ方も出鱈目です。
ひどい試合。
Eジェイ・ブリスコvs.リェット・タイタス
ジェイがテクニックと気持ちをこめた打撃を織り交ぜながら
タイタスに合ったベーシックな試合運びを行います。
ただ対等に描いて加熱していきますが、見ている方との差はありますね。
ズレていて良い試合とは言えません。
しかしその下の範囲では最大限に評価すべきぐらい複数の要素を押さえている。
クライマックスのドラマ演出にまで手を出していましたからね。
平均より少し上。
Fケニー・キングvs.ホミサイド
ホミサイドは何も作っていません。
元々感覚で波にのっていた所はあるとはいえここまで適当では・・・。
ケニーも相手に影響されて低調な構築となっています。
またエース・クラッシャーをフィニッシャーにした事で
予期せぬエンドとなり最後に形をつける事にも失敗している。
悪い試合。
試合後タイタスも加わりリンチ。ジェイが現われ追い払う。
しかしANEが去った後ジェイとホミサイドは口論に。
Gタッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.デイビー・リチャーズ、クリストファー・ダニエルズ
序盤は控えめですね。
ダニエルズ、リチャーズは不協和音がなく、かといって連携技も基本的な物しか出しません。
KOWも接し方を決めかねています。
中盤のKOWによる孤立は素晴らしいですね。
やや人工的な部分もありましたが、どう組み立てていくかの思考がありました。
合体技もインパクトがあります。
終盤はクオリティの高い1対1の攻防とKOW2人による受けを織り交ぜながら構築。
ダニエルズが依然長身相手への方法論をいまだ見出せていないのと(TNAで成功できなかった理由の1つ)
わざわざ誤爆からのフィニッシュにせずとも明日への予告を出来たように思う点が残念ですね。
グッド・マッチに少し届かず。
総評。
見事な1マッチ興行。こちらがオマケですね。
(執筆日:1/8/11)
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