ROH 09年のレ ビューに戻る TOPに戻る

PPV 名
ROH:Contention 6/12/09
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
なし
雑 感
1枚、約2時間50分です。

@
コルト・カバナ、ネクロ・ブッチャー、グリズリー・レッドウッド対ジミー・レイブ、クラウディオ・カスタニョーリ、エルニー・オサイラス
 カバナのコメディーで掴み、組み合わせの展開で魅せます。
 しかしそこまで。
 後半はレッドウッド、ネクロ、オサイラスが入っている事に対し
 技術レベルを要求しない事で対応し流しています。
 悪くない試合。

Aショーン・スピアーズ対アレックス・ペイン
 スピアーズのヒール像が寄せ集めで拒否反応を起こしている。
 ひどい試合。

 フレアーが登場し挨拶。

Bブライアン・ダニエルソン対ケニー・キング
 キングは良い形で身体能力の高さを見せているし
 タイタスの介入を使いながらの構築も良い。
 しかしスナップ・メア連発はアイデアとして成功しきれていないし
 タイタスの歌はターニング・ポイントとして長すぎる。
 終盤の攻防は一進一退だが安直な素材選択である事は否めない。
 まあまあ良い試合です。

Cケビン・スティーン、エル・ジェネリコ対ヤング・バックス

 狙い通りやりきり、それが成功したという意味ではとても素晴らしい。
 ゆったり和やかな立ち上がりでお客さんようこそ、と迎える。
 軽く小馬鹿にされた所でニックがジェネリコと素早い攻防を見せる。
 そのまま連携でおお!と思わせながら
 絶妙のタイミングでスティーンがキャノン・ボールで黙らせる事で
 このYバックスなんて素晴らしいタッグなんじゃないか?という点で留める。
 スティーンネリコが観客と対話しながらマットを捕まえ溜めた後
 怒涛のクライマックスでやっぱり凄い奴だったと明らかにしてエンド。
 最高のデビュー戦です。
 しかしPWGを見ている方からすると本当にデビュー戦である必要があったかに疑問を持ちますね。
 PWGのベスト・タッグがROHのベスト・タッグに挑戦状を叩きつけてきたとして
 セミ、メイン・クラスにまで舞台を上げても良いはずです。
 1大会ごとの目玉を作るのに苦労している事情もある訳ですからね。
 日本からの参戦者を歓声で迎えているのですから
 PWGは見ない・知らない、って層がそんなに多いとも思えませんし。
 デビュー戦仕様で要求されずに出し切れなかった能力があったのは残念です。
 グッド・マッチに少し届かず。

 丸坊主になったナイジェルが登場。
 もうすぐ復帰する、王座戦線のタイラーやリンなんか目じゃないと言う。
 そこにエリーズが登場しアピール。
 ナイジェルは翌日の王座戦に立ち会う、と言い
 エリーズは王座を奪取したらナイジェルを挑戦者にすると言う。

D4ウェイ・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング対ディーロ・ブラウン対エディ・エドワーズ
 握手の段階でエリーズがストロング包囲網を敷きます。
 最初から、しかも1対3という展開自体は退屈ですが
 ストロングが細かく動き、エリーズが自分の為にディーロ、エドワーズを誘導する行為を見せた為に面白くなる。
 しかしそのストーリーにおける答えとはいえ
 翌日ROH王座に挑戦するエリーズがストロングにタップするフィニッシュは駄目。
 疑念を抱いて別の形を模索するべきでした。
 まあまあ良い試合です。

Eジミー・ジェイコブス対ソンジェイ・ダット
 ジェイコブスはジーンズを穿いて乱戦寄りのスタイルな上心ここにあらず。
 ソンジェイはいらぬアピールを連発や時流をわきまえずに技を出す。
 インディー復帰後、力を出し切れない印象はいつも受けるが今回は100%ソンジェイ自身の責任。
 悪い試合です。

Fジェイ・ブリスコ対デイビー・リチャーズ
 一歩引いた遺恨。
 打撃戦+と腕攻めで丁度良いムードを醸します。
 終盤の消耗感も良かったですね。
 フィニッシュは内容からはやや外れているように思うが意表を突かれたという点では面白かった。
 平均的な良試合。
 試合後エドワーズが加わるもスティーンネリコによってウルヴスはタップさせられる。

Gジェリー・リン対タイラー・ブラック
 執拗なヘッド・ロックなどベーシックな技に頼った戦法で序盤を作り
 中盤は一発、一発を重ねる。
 後半で切り返しを出し、終盤は技の重みをそのスケールのまま変化させずに組み立てる。
 タイラーもフェンスを使ったシーンやクライマックスで良いタッチを加えている。
 これ以上のレベルになりえない内容ではあるけれども
 正攻法であり、何より46歳のリンに意味を求めるならこれしかない訳ですから好印象。
 中々良い試合。

@デイジー・ヘイズ対ルフィスト(4/17/09)
 コスプレに人形を持って登場、と普通にイタイ娘といった感じのルフィスト。
 それはともかくとして試合は完璧。
 仕掛けるルフィストに対しデイジーがスピードで圧倒して迎え撃ちスタイルの対比をセット・アップ。
 ルフィストが見た目にインパクトある攻めで主導権を握り、
 その中でクイックによってデイジーがリズムづけ。
 終盤もデイジーが読みきって作り上げたフローは素晴らしい。
 別の技種、行動を入れても駄目だし
 同じ技種でも違う技ならあのリズムは生まれない。
 6分しかなかったけれど期待通り面白かった。
 まあまあ良い試合。


総評。
 Yバックスの扱い、ノン・タイトルというメインを含めたカードは大会としてかなりインパクトに欠けます。
 そんな中で小さい大会なりに頑張ろう、というのじゃなくて
 大小かかわらずその試合の意味を考えて取り組んだ試合が幾つも見られたのは良かった。
 盛り上がりも良く、見たかった試合が特典としてついてきたので大会としては思いの他評価が高くなりました。
 
(執筆日:9/9/09)
DVD Rating
☆☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
コルト・カバナ、ネクロ・ブッチャー、グリズリー・レッドウッド対ジミー・レイブ、クラウディオ・カスタニョーリ、エルニー・オサイラス

ショーン・スピアーズ対アレックス・ペイン

ブライアン・ダニエルソン対ケニー・キング

ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ対ヤング・バックス

4ウェイ・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング対ディーロ・ブラウン対エディ・エドワーズ

ジミー・ジェイコブス対ソンジェイ・ダット

ジェイ・ブリスコ対デイビー・リチャーズ

ジェリー・リン対タイラー・ブラック

デイジー・ヘイズ対ルフィスト(4/17/09)


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 なし




勝 敗付試合カード(勝者が赤字)
1
コルト・カバナ、ネクロ・ブッチャー、グリズリー・レッドウッド対ジミー・レイブ、クラウディオ・カスタニョーリ、エルニー・オサイラス

ショーン・スピアーズ対アレックス・ペイン

ブライアン・ダニエルソン対ケニー・キング

ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ対ヤング・バックス

4ウェイ・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング対ディーロ・ブラウン対エディ・エドワーズ

ジミー・ジェイコブス対ソンジェイ・ダット

ジェイ・ブリスコ対デイビー・リチャーズ

ジェリー・リン対タイラー・ブラック

デイジー・ヘイズ対ルフィスト(4/17/09)

ROH 09年のレ ビューに戻る TOPに戻る