ROH 08年のレ ビューに戻る TOPに戻る

PPV 名
ROH:A New Level 5/10/08
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
ブライアン・ダニエルソン対丸藤正道詳細
雑 感
約2時間40分です。

ROH史上いまだかつてなかった大会場、ハマースタイン・ボール・ルームで興行を行います。

観客として会場に入るシーンや
レフェリーが白タオルを掲げるシーンを収録。

@FIP王座戦:ロデリック・ストロング(ch)対エリック・スティーブンス対塩崎豪
 余りに短かった、6分程、のが惜しいですけれど
 力がこもりまくったチョップ他技の打ち合いと
 軽く添えられた3ウェイ・ムーブに
 会場は初っ端からかなり熱くなりましたね。
 平均的な良試合。

Aケビン・スティーン、エル・ジェネリコ対デイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロ
 スティーンネリコは相変わらずの鉄板振り。
 2試合目という事でやや短めではありましたが
 タッグとは何たるかを分かっている両者が
 リングを広く使ったタッグ・ワークで大いに盛り上げます。
 グッド・マッチに少し届かず。

Bスクランブル・タッグ:クリス・ヒーロー、ブレント・オルブライト対ジャック・エヴァンス、ジグソウ対デリリウス、ペレ・プリモー
 スクランブル・タッグらしい技の打ち合いのスポット・フェスト。
 いつも通り楽しめますが、
 面子上大人数ならではの派手さを見せる事はできませんでした。
 平均レベル。
 サミングを食らったオルブライトが
 ヒーローにハーフネルソン・スープレックスを決めてしまった事から幕。
 試合後スウィニーがこれを咎め
 デンプシーを殴る事で忠誠を示せと言う。
 オルブライトはこれに応じず、S&Sに襲いかかりベビー・ターンです。
 ようやく、これでブレイクなるか。

Cブライアン・ダニエルソン対丸藤正道→
詳細
 この2人は日米のトップ・レスラーにもかかわらず
 相容れにくい組み合わせであると
 理論上でも経験上でも示されてしまった、かつてのドリーム・カード。
 しかし欠点があろうと何度となくやっているのだから
 ここで結果を残せないのはトップ・レスラーの名折れとばかりに
 今回はしっかり対策を打ってきました。
 丸藤の、所謂アスリートの土俵で行うという事を明確にし
 展開は同じムーブをやり返す、という単純明快なものを選択。
 ここまで決めていればずれも生まれませんし
 その条件下で最高の攻防を見せる事ができます。
 結果、待ちに待った一線越え、
 ぎりぎりグッド・マッチとなりました。
 今度はアメドラの土俵バージョンが見たいですね。

 デイジーが観客動員数の新記録が出たとアナウンス。
 デリリウスが薔薇を送り食事に誘うも
 突然タイタス(80年代を思わせる胡散臭さがたまらない)が現れてデイジーに迫ったため
 デイジーは逃げて行き答えを聞くことができず。

D森嶋猛対ネクロ・ブッチャー→
詳細
 期待外れだった、っていう観戦者の言葉を聴いた時には
 まさかと思いましたが実際に見てみると同意せざるをえない・・・。
 このカードに求められていたのは
 ジョー対ネクロの再現な訳ですよね。
 暴力、という極限状態の中に神が降臨し、
 人は熱狂と敬意を持って迎える・・・。
 しかし今回神は降り立たなかった。
 前提となる絶対的な暴力が足りなかったとはいえ
 例えそれがあってもその時は訪れなかったでしょう。
 それは2人の意識の問題で、
 俗にまみれている、という表現をしても良いかもしれない。
 森嶋はGHC王座という地位を手にし
 Noah製栄光の道を歩まなければならない、と自覚しているし
 一方のネクロも実質的なデス・マッチの封印と
 何やら色々お考えのご様子・・・。
 結局、神に見捨てられた一戦は
 所謂”良い”試合にもならず
 まったくの期待外れに終わったのでした。

 平均レベルです。

Eタッグ王座戦、ノーDQ:ジェイ・ブリスコ、オースチン・エリーズ(ch)対ジミー・ジェイコブス、タイラー・ブラック
 前回のジェイ対ジェイコブス戦の
 欠点を完全に改善してきましたね。
 より憎しみを前面に押し出したファイトを、
 そしてそれに値する暴力(椅子に加えテーブル、釘も使います)と流血を見せてくれます。
 最後のマーク登場というサプライズも素晴らしい。
 只試合時間が短かったですね。
 ジェイコブスがジェイとエリーズ両方に
 遺恨があって1本筋に絞りきれていない状況でもありますし
 各スポットを効果的に見せるにはもう少し時間が必要だった。
 グッド・マッチに届かずも中々良い試合です。

FROH王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対クラウディオ・カスタニョーリ
 引っ張りに引っ張ってきたビッグ・マッチ・・・の割には
 ナイジェルがいつもの試合運びなんですよねぇ。
 いや、むしろ腕攻めの使い方に関しては甘かった分劣っていた。
 只それを考慮しても特別な試合ができなかったっていうのは
 CCがいまだアメドラやタイラー、エリーズらと
 同じレベルに立っていないという厳しい現実だと思うんですよね。
 CCからは大一番をまかせられて
 気持ちが入っているのが伝わってくるので
 観る方も入り込め、メインとしての締めはできているのですけれど・・・。
 中々良い試合程度。
 
 今大会のハイライトを収録。


総評。
 かつてない大きな大会だったため最高の大会にならなく て残念、
 という思い はどうしても残りますが
 冷静に振り返れば平均点は高いし
 アメドラ対丸藤の一番良い試合もある、
 そして雰囲気も素晴らしい訳で
 良い大会以外の何物でもないのです。

DVD Rating
★★★☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
FIP王座戦:ロデリック・ストロング(ch)対エリック・スティーブンス対塩崎豪

ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ対デイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロ

スクランブル・タッグ:クリ ス・ヒーロー、ブレント・オルブライト対ジャック・エヴァンス、ジグソウ対デリリウス、ペレ・プリモー

ブライアン・ダニエルソン対丸藤正道詳細

森嶋猛対ネクロ・ブッチャー→詳細

タッグ王座戦、ノーDQ:ジェイ・ブリスコ、オースチン・エリーズ(ch)対ジミー・ジェイコ ブス、タイラー・ブラック

ROH 王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対クラウディオ・カスタニョーリ


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 





試合レビュー:
 ブライアン・ダニエルソン対丸藤正道

  握手して試合開始。
  腕の取り合い。
  アメドラがブリッジからドロップ・キックを放つ。
  丸藤も側転、前転からのドロップ・キック。
  アメドラがヘッド・ロック。
  丸藤がグラウンド・ヘッド・シザースに返す。
  アメドラは反転して逃れると弓矢固め。
  丸藤が反転してカバーに返す。カウント2。
  仕切り直し。
  ロープ・ワークから丸藤がカウンターでドロップ・キック。
  アメドラも同じようにして決める。
  力比べで丸藤が押し込む。
  アメドラは一回転すると脇の下に頭を入れスープレックス。
  カウント2で返されるももう1発。
  これまたカウント2で返されるも3発目へ。カウント2。
  ロメロ・スペシャルを決める。
  丸藤がロープを掴む。
  コーナーの丸藤に蹴りを叩き込み腹にパンチでダウンさせる。
  ブレーン・バスターを狙う。
  丸藤が耐え逆に持ち上げる。
  エプロンに着地したアメドラに飛びつきエプロンへのDDT。
  更に場外からエプロンへの垂直落下式ブレーン・バスター。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  ロープにもたれさせると場外から頭部へのドロップ・キック。
  丸藤がフォア・アームズを打てばアメドラもアッパーカート。 
  丸藤が顔に掌を叩きつけ頭部を踏みおろしてリングに叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  劣勢のアメドラだったがコーナーへの攻撃を防ぎニー・ストライクを決める。
  キッチン・シンクを決めカバー。カウント2。
  コーナーに振られるや1回転して裏に回り
  ロープに走ってのクローズライン。
  続けてミサイル・キック。
  コーナーへのフォア・アームズへ。
  丸藤は防ぐと両脚で頭部を掴んでターン・バックルにぶつける。
  コーナーへのバック・エルボーからロープに走る。
  アメドラがバック・エルボーを叩き込みロープに走る。
  丸藤が同ロープに走りアックス・ボンバーへ。
  アメドラが避けロープに走る。
  丸藤が再び同ロープに走りアックス・ボンバー。
  カバーするもカウントは2。
  ならばと不知火へ。
  アメドラは押し飛ばして防ぐとバック・ドロップで場外に落とす。
  トペ・スイシーダを狙う。
  丸藤がカウンターで蹴りを入れる。
  コーナーに座り込んだアメドラにスプリングボード式ドロップ・キック。
  パワー・ボムを狙う。
  アメドラが着地しロープに走る。
  同ロープ走りのアックス・ボンバーを受け止めるとバタフライ・スープレックスからアーム・バー。
  丸藤は反転して逃れるとバタフライ・スープレックスからアーム・バー。
  アメドラは反転して逃れるとジャーマン。
  丸藤が気合で起き上がりスーパー・キックへ。
  アメドラは受け止めると倒してレッグ・ロック。
  丸藤がロープを掴む。
  ジャーマンを狙う。
  丸藤は逃れるとかがませスーパー・キック。
  カバーするもカウント2。
  不知火へ。
  アメドラはその動きを利用して丸藤を逆さづりにすると蹴りまくりドロップ・キック。
  続いて雪崩式バック・ドロップを狙う。
  丸藤が逃れ逆にアメドラを逆さ吊りにする。
  頭部への払い蹴りからスプリングボード式ドロップ・キックへ。
  アメドラは上体を起こして避け自爆させると
  キャトル・ミューティレーションへ。
  丸藤が同方向に跳びカバーの体勢。
  カウント2で返されるやスーパー・キック。
  アメドラがゆらぎながらもローリング・フォア・アームズ。
  丸藤がゆらぎながらも2発目のスーパー・キック。
  不知火へ。
  アメドラはその動きに逆らわないことで逃れるとトライアングル・チョーク。
  その状態でエルボーを叩き込む。
  丸藤ははらいのけるとスーパー・キック。
  トライアングル・チョークに捕らえる。
  アメドラは3度目で腕を上げるとロープに脚をかける。
  アメドラがロープにしがみつく。
  レフェリーが丸藤に離れるよう注意する。
  レフェリーに気が向いた丸藤をアメドラが丸め込む。
  丸藤は逆らわないことで逃れるとスーパー・キックへ。
  アメドラは避けるとクロス・フェイス・チキン・ウィング。
  崩れ落ちた所でエルボー連打。
  丸藤が体勢を変えエルボー連打。
  アメドラが体勢を変えエルボー連打。
  丸藤が体勢を変えオースレイ・スープレックス。カウント2。
  アメドラがタイガー・スープレックス。 
  カウント2で返されるも離さずエルボー連打。
  キャトル・ミューティレーションにつなげタップを奪う!
  アメドラの勝利!
  両者握手をかわす。



 森嶋猛対ネクロ・ブッチャー


  森嶋のフォア・アームズにネクロのパンチ。
  森嶋が足を踏みロープに走る。
  ネクロはカウンターで拳を入れると蹴り落としビッグ・ブーツ。
  ヘッド・バッドを連打し叫ぶ。
  シーツで首を絞めパンチ。
  リング・ベルを腕に叩きつける。
  マットを剥ぐとパワー・ボムを狙う。
  森嶋がリバース・スープレックスに返す。
  ラリアット。
  エプロンから飛んでフォア・アームズ。
  オレ・ヒップ・アタックを決める。
  リングに戻しビッグ・ブーツ。
  背中の上にのり親指を下げる。
  チン・ロック。
  ネクロが振り返しボディ・スラムを狙うも持ち上げられず森嶋が押しつぶす。カウント2。
  チン・ロック。
  スペース・ローギヌ・フォア・アームズからミサイル・キックへ。
  ネクロが受け流し自爆させると拳連打からラリアット。
  ダイビング・クローズラインを決めカバー。カウント2。
  椅子を持ってきてその上にDDT。
  カバーするもカウント2。
  椅子攻撃を狙う。
  森嶋は受け止めると椅子攻撃。
  椅子を押し当てヒップ・アタック。
  カバーするもカウント2。
  椅子を立てるとそこへの雪崩式バック・ドロップ。
  カバーするもカウントは2。
  ネクロが最後の力を振り絞り拳を叩き込んでいく。
  ロープに走る。
  森嶋がカウンターでラリアット。
  バック・ドロップを決め1,2,3!
  森嶋の勝利!



勝 敗付試合カード(勝者が赤字)

FIP王座戦:ロ デリック・ストロング(ch)対エリック・スティーブンス対塩崎豪

ケビン・ス ティーン、エル・ジェネリコ対デイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロ

スクランブル・タッグ:クリ ス・ヒーロー、ブレント・オルブライト対ジャック・エヴァンス、ジグソウ対デ リリウス、ペレ・プリモー

ブライアン・ダ ニエルソン対丸藤正道詳細

森嶋猛対ネクロ・ブッチャー→詳細

タッグ王座戦、ノーDQ:ジェイ・ブリスコ、オースチン・エリーズ(ch)対ジミー・ジェイコ ブス、タイラー・ブラック

ROH 王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対クラウディオ・カ スタニョーリ

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