ROH 07年のレ ビューに戻る TOPに戻る

PPV 名
ROH:Reckless Abandon 11/30/07
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
なし
雑 感

約2時間20分です。

@
クラウディオ・カスタニョーリ対セス・スカイファイア
 スカイファイアの印象としては
 その場しのぎに上手く見えそうな動きを選択している感じ。
 その上説得力はないわ、只走るとかそういう動きにさえメリハリがないわ。
 更にはフィニッシュ前に踏み外すというおまけ付き。
 CCがつきあってやっている感満載の悪い試合。
   
Aフォールズ・カウント・エニウェア:アダム・ピアース対デリリウス

 ピアース久しぶりに見たなぁ。
 場外で4の字といったスポットを入れながら
 悪くない場外乱闘を繰り広げ
 最後の締めも良く、まあまあ良い試合。
 
Bクリス・ヒーロー対ジグソウ
 反復運動も試合に上手く融合されている程
 手の合うシーンが多く、
 ジグソウ(赤から青に一新)はクァックを彷彿させる程動きが良かったですね。
 只レスリングに重きを置いていた分
 決定打に欠け健闘レベルで終わってしまった感があるのは残念。
 中々良い試合。

Cリラックスド・ルールズ:ブライアン・ダニエルソン対ネクロ・ブッチャー

 技と死の頂点に立つ者同士の戦いですが
 時間が短いのは良いとして
 それならもっと激しいものを期待してしまいます。
 遠慮しているのか何か控えめですね。
 PWGで行われた同カードの方が良いだろうと思います。
 平均的な良試合程度。
 結局リラックスド・ルールズの意味は分からず。

Dナイジェル・マッギネス対サイラス・ヤング

 怪我が直ったばかりなので肩慣らし。
 スカイファイアよりはできるので幾つか良いスポットはある。
 ナイジェルはまだキレが戻ってないかな、という印象。
 少し悪い試合。 

 試合後ヒーローらが襲撃。
 CCに助けられたナイジェルはヒーローとタイトル戦をやってやると宣言。

Eエリック・スティーブンス対デイビー・リチャーズ対 ヒューマン・トルネード
 デイビーが2戦目(Bの後PPV用の試合を行っている)のためか
 スティーブンス、トルネード対デイビーという簡単な展開。
 しかしトルネードの演技、動きが秀逸で、平均より少し上に。

F
30分アイアンマン・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ ストロング→詳細
 素晴らしいカード。
 世紀の凡戦。
 完全な期待外れ。
 ・・・
 さて気を取り直して、その内容を。
 まず恐ろしい程観客が死んでいます。
 そして観客を生き返らせれない程微妙なレスリングから始まります。
 もう絶不調とか言うよりストロングとエリーズの皮をかぶった別人のようです。
 この雰囲気だと定番のムーブを入れないといけないのに
 裏をかく、読み合いからという形でもなく
 唐突な形でエリーズが頭部へのドロップ・キックを決めレスリングは終了。
 ここで5分以上終わってます。
 ここから約10分ストロングが腰攻め。
 エリーズも得意技を見せながら進みます。
 ほんと展開的に見る物はありません。
 16分でエリーズが1本目を取ります。
 この攻防でやや崩れたムーブがありましたが
 それを観客がミスと取るほど雰囲気は悪いです。
 ここからは全て得意技、必殺技狙いが絡んで来ると
 思ってもらって良いです。
 ストロングが優勢に進めるも丸め込みを食らって
 2−0で18分。
 3本目。
 只の丸め込みなのでストロングが圧倒的優位で
 始まっているはずなのにストロングがエリーズを蹴り上げ両者ダウン。
 反対なら分かるけどねぇ。
 普通にこの後ストロングが攻め2−1。20分。
 4本目始まるなり、ストロングがボストン・クラブ。
 これがフィニッシュに。
 こんなの受けると思いますか。
 2−2。21分。
 ここでまたストロングがボストン・クラブ。
 これでエリーズがロープを掴むのですが
 さっきタップしたばっかりなのに耐えてしまっていいのかという話です。
 追いつかれるだけなので限界に達する前に
 タップしたと解釈するしかありませんが
 観客が自ら納得させるために考えなければならないなんて
 情けない事です。
 そしてここでまたストロングがボストン・クラブ。
 うんざりしてきましたね。
 とにかくエリーズの腰がやばくなっているという無意味なアピールです。
 結局これはエリーズがかけられたまま
 場外に這い出てその後タップしたので無効。
 言い忘れていましたがこの2人
 後半は攻防に力を入れています。
 でもここはROHな訳で。
 本当は展開や間で修正を図らないといけなかったのであります。
 この後26分の時にストロングが450°スプラッシュに対し
 膝を立てることで防いでカバーでカウント3。
 腰と腹はつながっている理論でしょうが
 わざわざ盛り上がらないというフィニッシュをなぜ選ぶのでしょう。
 繰り返しますが観客は死んでいます。
 少しましにはなっていますが。
 これで残りは4分。
 どう使うかというと。
 エリーズを落とす事を繰り返す時間稼ぎで残り1分までいきます。
 下地ができていないのに、これを見て面白いですか。
 残り1分は形だけネタバレを防ぐと言うことで敢えて書きません。 
 さて全体を振り返ってみるとサイコロジーは通っているでしょう。
 ストロングの腰攻めとか時間稼ぎとか。
 後半の攻防に限って言えば技巧的にも○。
 リアリティはあると思いますよ。
 でもこれってプロレスな訳で。
 全体の間、流れが悪く、
 いやそんな事より、とにかく以て面白くない、いや、つまらない。
 その一言で全ては終わりだと思いますよ。
 この2人の試合でつまらない試合なんか
 未だかつてそう無かったと思います。
 ストロングも悪い。エリーズも悪い。観客も悪い。
 そら3乗したらこんな出来になるかってなもんで。
 平均レベル。
 
Gス クランブル・マッチ:ジェイ&マーク・ブリスコ対ジミー・ジェイコブス、タイラー・ブラック対ジャック・エヴァンス、ラッカス対ブレント・オルブライト、 BJウィットマー
 只技を連続で打ち合うだけのスポット・フェスト。
 ムーブ的に目を見張る物がないとは言わないが短いし
 平均より少し上程度。
 メインでなければもう少し評価しても良いが・・・。
 蛇足ながらブリスコ兄弟もこの日2試合目でした。 

@YRR対アイリッシュ・エアボーンズ(FIP)
 ムーブだけで今一つ。
 少し悪い。


総評 
 久しぶりに見たROHの救いようのないPPV。
 TNAと良い勝負。
 
DVD Rating
☆☆☆☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
クラウディオ・カスタニョーリ対セス・スカイファイア

フォールズ・カウント・エニウェア:アダム・ピアース対デリリウス

クリス・ヒーロー対ジグソウ

リラックスド・ルールズ:ブライアン・ダニエルソン対ネクロ・ブッチャー

ナイジェル・マッギネス対サイラス・ヤング

エ リック・スティーブンス対デイビー・リチャーズ対ヒューマン・トルネード

30分アイアンマン・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング→詳細

スクランブル・マッチ:ジェイ&マーク・ブリスコ対ジミー・ジェイコブス、タイラー・ブラック 対ジャック・エヴァンス、ラッカス対ブレント・オルブライト、BJウィットマー
特1
YRR 対アイリッシュ・エアボーンズ(FIP)


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 30分アイアンマン・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング
  
  慎重なレスリング。
  スピードを上げたりするも、
  どちらも積極的には仕掛けないまま5分経過。
  エリーズがいつもとは違う形で頭部へのドロップ・キックを決める。
  これでエリーズが先手を取る。
  ストロングはキッチン・シンクで主導権を取り返すと
  腰攻めの下地を作り始める。
  ドロップ・キックを狙う。
  エリーズは避けて自爆させるとブレーン・バスターを狙う。
  防がれるもSTOからオーバードライブ・エルボー。
  カバーするもカウント2。
  フロント・ヘッド・ロックから隙をついてホーンズ・オブ・エリーズを狙うが逃げられる。
  10分経過。
  ストロングがミサイル・キックを決める。
  腹、そして腰を攻めていく。
  エプロンに出してバック・ドロップを狙う。
  エリーズは防ぐと担ぎ上げようとする。
  防がれるもクローズラインでストロングをリングに入れる。
  ツイスティング・ボディ・プレスからホーンズ・オブ・エリーズを狙う。
  察知したストロングは立ち上がるとストロング・ホールドを狙う。
  エリーズはボディ・シザースに返すとトペ・スイシーダ。
  15分経過。
  リングに戻しエルボー連打。
  頭部へのドロップ・キックからカバー。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  ストロングは逃れるとダブル・ニー・ガット・バスターを狙う。
  エリーズはアーム・バー・テイクダウンに返すと
  頭部を蹴り上げホーンズ・オブ・エリーズでタップさせる!
  エリーズが先取(16分)!
  続けてブレーン・バスターを狙う。
  ストロングは防ぐとバック・ブリーカー。
  ギブソン・ドライバーを狙う。
  エリーズはコーナーに押し込んで逃れるとファイヤーマンズ・キャリーからコーナー上へ。
  ストロングはエリーズの体勢を崩すとスーパープレックス。
  エリーズが脚を絡めてダブル・フォールの状態。カウント2。
  ダブル・ニー・ガット・バスターからギブソン・ドライバーへ。
  ヘッド・シザースに返されるも脚を取りボストン・クラブを狙う。
  エリーズが丸め込みに返し1,2,3!
  エリーズが2本目も取る(18分)!
  ストロングがエリーズの頭部を蹴りつける。
  両者ダウン。
  ストロングが攻める。
  エリーズが隙をついてクルーシーフィックス・ボムを狙う。
  ストロングは防ぐと担ぎ上げロープに落とす。
  バック・ブリーカー2発からギブソン・ドライバーで1,2,3!
  ストロングが1本取り返す(20分)!
  ボストン・クラブを決める。
  タップし同点(21分)!
  ボストン・クラブを決める。
  エリーズがロープを掴む。
  再びボストン・クラブを決めるも
  エリーズを動かしていないのでエリーズはすぐロープを掴む。
  ストロングは離さない。
  エリーズが場外に降りるもストロングは離さずタップさせる。
  しかし場外では無効。
  ストロングがリングに戻る。
  エリーズもリングに戻ろうとエプロンに。
  ストロングが滞空式ブレーン・バスターを狙う。
  エリーズは逃れるとロール・アップへ。
  カウント2で返されるも胸を蹴りつけカバー。カウント2。
  打撃を打ち合う。
  25分経過。
  エリーズがニー・ブリーカーを決めるも腰の痛みでバック・ドロップに行けない。
  ストロングがバック・ブリーカーからハーフネルソン・バック・ブリーカーを狙う。
  エリーズがクルーシーフィックス・ボムに切り返す。カウント2。
  エリーズはストロングの頭部を蹴り上げるとブレーン・バスター。
  450°スプラッシュへ。
  ストロングは膝を立てて防ぐとカバーし1,2,3!
  これで3対2(26分)!
  エリーズを場外に落とす。
  戻ってきたエリーズを再び落とし明らかな時間稼ぎ。
  残り3分。
  戻ろうとした所にスプリングボード式ドロップ・キック。
  エリーズが殴りつけるもビッグ・ブーツでフェンスにぶつかる。
  残り2分。
  残り1分。
  エリーズはエプロンに上がると殴りつけローリング・エルボー。
  倒れたストロングを丸め込み1,2,3!
  残り30秒で同点!
  すかさずホーンズ・オブ・エリーズ!
  膝を入れ再びホーンズ・オブ・エリーズ!
  レフェリー・ストップで4対3になった所で時間切れ!


 

勝 敗付試合カード(勝者が赤字)

クラウディオ・ カスタニョーリ対セス・スカイファイア

フォールズ・カウント・エニウェア:アダム・ピアース対デリリウス

クリス・ヒー ロー対ジグソウ

リラックスド・ルールズ:ブライアン・ダニエルソン対ネクロ・ブッチャー

ナイジェル・ マッギネス対サイラス・ヤング

エリック・スティーブンス対デイビー・リチャーズ対ヒューマン・トルネード

30分アイアンマン・マッチ:オースチン・エリーズ対ロデリック・ストロング(4-3)詳細

スクランブル・マッチ:ジェイ&マーク・ブリスコ対ジミー・ジェイコブス、タイラー・ブラック 対ジャック・エヴァンス、ラッカス対ブレント・オルブライ ト、BJウィットマー
特1
YRR 対アイリッシュ・エアボーンズ(FIP)

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