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PPV 名
ROH:Chi-Town Struggle 6/24/06
ベ スト・マッチ
なし
グッ ド・マッチ
なし
雑 感

@アイリッシュ・エアボーン対シェイン・ハガドーン、トリック・デイビス
 カード通り。語るに足らず。
 悪い試合。

Aロデリック・ストロング対ジミー・ジェイコブス
 この頃のジェイコブスってハード・ファイト・スタイルになっていますね。
 それは意外性、見せ場という形で上手く作用していて
 今回もハードな攻めを見せるストロングとお互いを高めあっている。
 観客との一体感も素晴らしく中々良い試合です。

Bブリスコ・ブラザーズ対ジミー・レイブ、コントラッド・ケネディーIII
 連携技が豊富なブリスコズだからこそ成り立つ
 やりすぎとも言える激しい攻めを見せています。
 これはエンバシーのまったりした支配と対比になる予定でしたが
 CKIIIのためもあってエンバシー側は良い攻めを見せれず
 ブリスコズのショー・ケース・マッチになった事は否めない。
 平均レベル。

Cサモア・ジョー対デリリウス
 誰しもジョーが勝つのは分かっている。
 しかし彼ら自身が試合でそれを認めてはいけない。
 このジレンマの中で彼らは興味深い答えを出している。
 それはデリリウスがコメディー・タッチに敵わない事を明示し
 ジョーが技を披露していって試合を作るというエキシビションの形をとりながらも、
 持ち上げられなかったのを最後にボディ・スラムを決める、
 そして激しく打撃を打ち合う、という場違いな定型を入れる事で
 幻想と分かっている幻想を生み出しました。
 幻想自体がプロレスの根幹要素としてあるのでこれにはニヤリとさせられますね。
 まあまあ良い試合。

 試合後CC、ネクロがジョーを襲撃。
 BJ、ピアースが現れ、ここにウェブ、エースが加わって次の試合へ。

DBJウィットマー、アダム・ピアース、エース・スティール対ネクロ・ブッチャー、クラウディオ・カスタニョーリ、ネイト・ウェブ
 ダイブ、椅子をハイ・スポットに最後はテーブルで締める。
 良い意味で混沌とした汚い空間になっています。
 有刺鉄線冠をかぶせての椅子攻撃というフィニッシュは素晴らしい。
 まあまあ良い試合。

Eピュア王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ホミサイド
 ホミサイドは挑発にのり、いきなりパンチを打ってしまうが
 冷静になってレスリングで攻める。
 →ナイジェルは腕攻めに打開策を求め成功。
 →得意の場外戦にいくもテーブルに沈められる。
 カウント19で間に合う。
 →再び場外へ。
 先程の経験を活かさなかったために今度はカウント20になってしまう。
 このようにストーリー自体は理が通っています。
 しかし何といってもホミサイドの試合運びが出鱈目過ぎました。
 腕攻めのリアクションに関しても蹴りが有効と見せつつ、チョップを平然と打ちますしねぇ。
 おそらくホミサイドは考えてプロレスをやるとどつぼにはまるタイプなんでしょう。
 また最後の場外シーンにしたって
 微妙なカウントアウト・フィニッシュの前に椅子を使ったら反則でしょう。
 悪くない試合。

FKENTA対オースチン・エリーズ
 初顔合わせという事で堅実な構築をしてきましたね。
 挑発で形を作り、緊張感を高め、
 初めて見る技で盛り上げ、打撃を途中から解禁して高める。
 個人的にこういう二度と組まれる可能性の無い
 カードには挑戦的になって欲しいですが
 この狙いは確かに成功していました。
 ハイ・レベルな内容です。
 そして、それまでに得られた感触を元に
 終盤は上手く長い内容に仕上げて熱狂を生み出しました。
 グッド・マッチに少し届かず。

GROH王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)対コルト・カバナ
 30分に及ぶ熱戦といえば聞こえは良いけれど・・・
 とにかくこの試合の問題は
 全力の方向性を間違えていて、またユーモアを見せている事。
 時間に余裕があるからユーモアを見せてしまった、とも
 ユーモアを見せるから時間がかかったとも、言えるけど
 それはどちらでも良い事です。
 例えばテクニカルな心理戦を見せるけれど
 ロープに押し込んで張り手を打つだけでそれ以上の効果がある。
 お喋りはいらないし、キャトル・ミュティレーションに対して様々な切り返しができてもそれを見せる必要は無かった。
 地元でカバナが圧倒的な支持を受けている以上
 単純にベビーフェイスとヒールのカラクリにのせれば良いんです。
 よりシリアスに。
 観客の気持ちを背負う。
 それが求められていた。
 ユーモアによって好勝負になり損ねた一戦でした。
 中々良い試合。


総評
 盛り上がりは良いしセミ、メインも良い。
 まさに良大会の条件を揃えていますが
 最後3試合の期待値は実際よりも高かったですね。
 そういう意味で1つ星止まりかな。
 (執筆日:6/29/09) 
DVD Rating
☆☆☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
アイリッシュ・エアボーン対シェイン・ハガドーン、トリック・デイビス

ロデリック・ストロング対ジミー・ジェイコブス

ブリスコ・ブラザーズ対ジミー・レイブ、コントラッド・ケネディーIII

サモア・ジョー対デリリウス

BJウィットマー、アダム・ピアース、エース・スティール対ネクロ・ブッチャー、クラウディオ・カスタニョーリ、ネイト・ウェブ

ピュア王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ホミサイド

KENTA対オースチン・エリーズ

ROH王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)対コルト・カバナ


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 



勝 敗付試合カード(勝者が赤字)
1
アイリッシュ・エアボーン対シェイン・ハガドーン、トリック・デイビス

ロデリック・ストロング対ジミー・ジェイコブス

ブリスコ・ブラザーズ対ジミー・レイブ、コントラッド・ケネディーIII

サモア・ジョー対デリリウス

BJウィットマー、アダム・ピアース、エース・スティール対ネクロ・ブッチャー、クラウディオ・カスタニョーリ、ネイト・ウェブ

ピュア王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ホミサイド(カウントアウト)

KENTA対オースチン・エリーズ

ROH王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)対コルト・カバナ

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