TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2018年 →PWG:Battle of Los Angels Night Three 9/16/18

PWG:Battle of Los Angels Night Three 9/16/18の分析


名勝負 BoLA準決勝:鷹木信悟vs.ウォルター

BoLA決勝:鷹木信悟vs.ジェフ・コブvs.バンディード
好勝負 BoLA2回戦:鷹木信悟vs.ロビー・イーグルス

タッグ王座戦:ラスカルズ(デズモンド・エグゼヴィアー、ザッカリー・ウェンツ)(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ(レイ・フェニックス、ペンタ・エル0M)

BoLA準決勝:バンディードvs.ジョーイ・ジャネラ

@BoLA2回戦:トレヴァー・リーvs.ブロディ・キング
ABoLA2回戦:ジェフ・コブvs.レイ・ホーラス

BBoLA2回戦:鷹木信悟vs.ロビー・イーグルス
 ロビーが積極的な仕掛け。
 鷹木は受けきって脚攻め。
 10分ない試合時間なので明確な展開を用意してきましたね。
 鷹木が上手い按配にコントロールを抑えているので
 ロビーの勢いも爆発していて大物食いするのではと思わせる。
 ロビーの奮闘に鷹木も比例してパワフルに。
 相乗効果がどストレートな展開とベスト・マッチし
 試合時間の短さを感じさせない魅力的な内容に。
 この長さでここまでのクオリティは久しぶりですね。
 ぎりぎり好勝負。

CBoLA2回戦:ジョーイ・ジャネラvs.CIMA
DBoLA2回戦:ウォルターvs.ジョナ・ロック

EBoLA2回戦:バンディードvs.フラミータ
 今年何度となく行われているタッグ・パートナー対決。
 レフェリーのノックスも交えたダンス・アピールから
 スピード、立体性を最大化させた鉄板の攻防。
 終盤も切り返しが多く面白いですね。
 ただ試合時間が長くないので、
 展開を早めるのは良いものの間の置き方が不十分。
 技のための試合になってしまったのが玉に瑕。
 好勝負に少し届かず。

Fタッグ王座戦:ラスカルズ(デズモンド・エグゼヴィアー、ザッカリー・ウェンツ)(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ(レイ・フェニックス、ペンタ・エル0M)
 ラスカルズはマスクをつけて登場。
 仕込んだネタを手始めにスーパーキック祭りにトペ打ち合いで
 大きく盛り上げていきました。
 連携技にエプロン技、ダイブと息つかぬスポット・フェスト。
 2日目メインと同じく思いきった方針が功を奏しました。
 ぎりぎり好勝負。

GBoLA準決勝:ジェフ・コブvs.トレヴァー・リー

HBoLA準決勝:バンディードvs.ジョーイ・ジャネラ
 観客のチャントを利用して
 アクションせずとも熱量を高めて見せる。
 その上で椅子に座らせてのトペコン、エプロンDVDで爆発。
 ジャネラのハードコアな発想が解き放たれますが、
 これにバンディードがついていき
 予想以上にバランスが取れた攻防になっています。
 立ちた椅子へのジャーマンなんていう狂気スポットと
 バンディードのリドル的スーパー・マン・アピールが交錯し、
 最高の内容に仕上がりました。
 終盤は大技のインパクト量に頼っていますが、
 それで勝負してもなんら問題ないレベル。
 ぎりぎり好勝負。
 
IBoLA準決勝:鷹木信悟vs.ウォルター
 タックルを切ったりと細やかなレスリングから
 ウォルターがダウンさせてヘッドロックで動きを封じる戦略へ。
 鷹木もヘッド・ロックで押さえ返したりと展開が素晴らしい。
 何が凄いって戦局を変えるための戦略的な選択を
 一つ一つのムーブごとにしていること。
 余りにシンプルで余りに深く、細やか。
 精緻すぎる連続性です。
 100回チョップを打ち合った訳でも
 断崖式の技を打ち合った訳でも
 アスリートとして全力でぶつかった訳でもないですが、
 プロレスのセンテンスで世界最高の試合になっている。
 ぎりぎり名勝負。 

Jダービー・アレン、ダン・バリー、ジョディ・フレッシュ、PCO、プーマ・キングvs.アダム・ブルックス、デイヴィッド・スター、DJ Z、Tホーク、ティモシー・サッチャー

KBoLA決勝:鷹木信悟vs.ジェフ・コブvs.バンディード
 体格的には同じ鷹木、コブですが、
 ここではコブ>鷹木で位置付け。
 コブに対抗すべく鷹木とバンディードが連携技を見せるという
 レアなものでまずは序盤の目を引きます。
 連鎖パワー・ボムを序盤から出すなど
 スポットは場合によって早めに切っていきます。
 ただ技を食らったレスラーが場外まで出ないことで
 重くなりすぎるのを防いで、
 同時にコンスタントに3ウェイ・ムーブを入れることを可能にしている。
 しっかりテンポ・コントロールもできていますね。
 約10分経過という所で鷹木が脱落。
 コブvs.バンディードに。
 どちらもシングル・レスラーとして凄い実績がある訳ではないので挑戦的なブックですが、
 この期待に両者見事に応えます。
 コブは間を取りながらドミネイト・モード。
 体重差を活かしたスケール技を解き放ち、
 ヒール・アピールなんてせずとも会場の空気をバンディード推しに変えます。
 バンディードもこのBoLAを通してブレークスルーした
 カリスマ的アピール能力を遺憾なく発揮。
 サマーソルトをキャッチしてパイル・ドライバーなど
 物凄いスポットで極限の攻防。
 これまでの決勝の中で一番の出来になるとは思わなかった。
 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:11/?/18)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@BoLA2回戦:トレヴァー・リーvs.ブロディ・キング
ABoLA2回戦:ジェフ・コブvs.レイ・ホーラス
BBoLA2回戦:鷹木信悟vs.ロビー・イーグルス
CBoLA2回戦:ジョーイ・ジャネラvs.CIMA
DBoLA2回戦:ウォルターvs.ジョナ・ロック
EBoLA2回戦:バンディードvs.フラミータ
Fタッグ王座戦:ラスカルズ(デズモンド・エグゼヴィアー、ザッカリー・ウェンツ)(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ(レイ・フェニックス、ペンタ・エル0M)
GBoLA準決勝:ジェフ・コブvs.トレヴァー・リー
HBoLA準決勝:バンディードvs.ジョーイ・ジャネラ
IBoLA準決勝:鷹木信悟vs.ウォルター
Jダービー・アレン、ダン・バリー、ジョディ・フレッシュ、PCO、プーマ・キングvs.アダム・ブルックス、デイヴィッド・スター、DJ Z、Tホーク、ティモシー・サッチャー
KBoLA決勝:鷹木信悟vs.ジェフ・コブ(優勝!)vs.バンディード