PWG:Battle of Los Angeles Night Two 9/3/16の分析
名勝負 | マット・サイダル、リコシェ、ウィル・オスプレイvs.マウント・ラッシュモア2.0(アダム・コール、ヤング・バックス) |
好勝負 | 1回戦:マーク・アンドリュースvs.ピート・ダン フェニックス、ペンタゴンJr. vs.クリス・ヒーロー、トミー・エンド |
@1回戦:ダルトン・キャッスルvs.トマッソ・チャンパ
A1回戦:マーク・アンドリュースvs.ピート・ダン
ピートが腕攻めにおいて印象的なヨーロッパのテクとアピールで
自身のヒールとしての獰猛性をしっかり伝えることができています。
ハスキンスも要所でハイ・フライを見せ盛り上げていますが、
ライバルならではの切り替えしに拘って
一部実用的でなかったりミスに繋がっていたりしますね。
どうしてもオスプレイやハスキンスに比べると
アンドリュースは少し完成度で見劣りして
今回の試合では一部シーンでそれが出てしまっていた。
それでも18分と長い試合時間を与えられた中で
PWGの観客に認められるだけの素晴らしい試合にはなっています。
ぎりぎり好勝負。
B1回戦:コーディ・ローデスvs.サミ・キャリハン
Cフェニックス、ペンタゴンJr. vs.クリス・ヒーロー、トミー・エンド
太ったヒーローの演舞という定型スポットから始めると
両肩に乗ってから場外にムーンサルトという仰天ムーブ。
コンビネーション・ムーブで勝負するルチャ側に対し、
ヒーロー側は一撃の重みで勝負と誘導しておいて
決して見劣りしないコンビネーション・ムーブを披露。
その後もヒーローにジャーマンなど
観客の予想を把握した上で、上手く期待を超えて、
観客を熱狂させるテクニックを駆使。
トップ・スターとなったペンタゴンも
LAパークばりに自分の世界に引き込むアピール力を見せていましたね。
タッグ分断の戦略性は薄いものの
飛び切りのタッグ・スポットがこれでもかと終盤も見られました。
文句なしに好勝負。
D1回戦:トレヴァー・リーvs.カマイタチ
E1回戦:マーク・ハスキンスvs.セドリック・アレキサンダー
F1回戦:カイル・オライリーvs.マット・リドル
格プロスタイルのオライリーですから相性は悪くないはず。
ただ攻防作りは思ったほど共有できていない印象。
ベースの共通項がある中で荒々しく、エネルギッシュにぶつかり合う中で
この試合ならではの光るものも幾つか生まれましたが後一歩。
ちょっと勿体無い試合ではあったかな。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Gマット・サイダル、リコシェ、ウィル・オスプレイvs.マウント・ラッシュモア2.0(アダム・コール、ヤング・バックス)
セコンドからいきなり入ってくるムーブ、
3人同時に連携していく動くムーブと
2010年代特有の複雑なムーブを序盤から。
PWGの熱狂的なファンも反応し、
早くも素晴らしい会場の一体感が生まれます。
中盤はお祭り試合的で少し抜けている部分もありますが、
Yバックスが側転しての引っかきという定番において
何度も側転をしたりといつもの試合と違うことを感じさせる工夫は十分。
終盤はトリオ最高峰の怒涛のスポット連発。
タッグでは見られない合体技、
例えばSSPスパイク・ツームストンみたいな馬鹿技、も
多く見られ、まさにPWGスタイルの極地といえます。
ものすごい試合でした。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:1/?/17)
DVD Rating:★★★★★
注目試合の詳細
なし試合結果
@1回戦:ダルトン・キャッスルvs.トマッソ・チャンパA1回戦:マーク・アンドリュースvs.ピート・ダン
B1回戦:コーディ・ローデスvs.サミ・キャリハン
Cフェニックス、ペンタゴンJr. vs.クリス・ヒーロー、トミー・エンド
D1回戦:トレヴァー・リーvs.カマイタチ
E1回戦:マーク・ハスキンスvs.セドリック・アレキサンダー
F1回戦:カイル・オライリーvs.マット・リドル
Gマット・サイダル、リコシェ、ウィル・オスプレイvs.マウント・ラッシュモア2.0(アダム・コール、ヤング・バックス)