PWG:Battle of Los Angels Night Two 8/31/13の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | BoLA2回戦:ケビン・スティーンvs.ジョニー・ガルガーノ BoLA2回戦:ACHvs.カイル・オライリー アダム・コール、ヤング・バックスvs.ARフォックス、リッチ・スワン、キャンディス・ラレー |
・リーガルが観戦。ニースが怪我で欠場。
@BoLA2回戦:ブライアン・ケイジvs.ドレイク・ヤンガー
ABoLA2回戦:ケビン・スティーンvs.ジョニー・ガルガーノ
挑発行為でのヒート・アップ。
大概、相同性につながるこの掴みを
それぞれのスタイル、違いをそのままでやってのける見せ方が素晴らしい。
スティーンはその後もミス・ディレクションを効果的に使いながら
苛烈で感情的な攻めで会場を沸かせます。
またドミネイトし過ぎることなくニュートラル状態を混ぜることで可能性の幅を広げています。
ダイブをキャッチされ鉄柱へのF5でKOされたガルガーノですが
決してアンダードッグに身を落とさず体力を削り合う緊迫感ある戦いに仕上げている。
体格差も背景に組み込まれているのがポイント。
ハード・ヒットな戦いの中でのガルガーノのクロス・フェイスの存在感は際立っていて
最後のフィニッシュは意味深く会場が爆発しました。
文句なしに好勝負。
BBoLA2回戦:ロデリック・ストロングvs.マイケル・エルガン
CBoLA2回戦:ACHvs.カイル・オライリー
まずACHが跳躍力を見せつけます。
バク転にしろ足をたたんでないのにあの高さは異常。
動きを抑えた攻防からテンポをあげると
オライリーが技術力を発揮し試合を支配。
ここからは完全にオライリーの独壇場となります。
アピールの挟み方、行動前の間の置き方、
腕を絡めた反撃の封じ方といい見事です。
オライリーの目指すべき完成系といっても過言ではないものを見せつけ
決勝に向けての機運を作り上げました。
ぎりぎり好勝負。
Dジョーイ・ライアン、チャック・テイラー、トレントvs.ウィリー・マック、トマッソ・チャンパ、B-Boy
EBoLA準決勝:マイケル・エルガンvs.ジョニー・ガルガーノ
FBoLA準決勝:ドレイク・ヤンガーvs.カイル・オライリー
Gアダム・コール、ヤング・バックスvs.ARフォックス、リッチ・スワン、キャンディス・ラレー
序盤はベビーフェイス側が技を次々と放ちます。
もう少し抑えるべき気もしますが、
見せ方、受け方は良く観客は湧いています。
ここにYバックスの受けによるサポートがあれば
よりフロー感が出て良かったでしょうけどね。
スーパー・キックを絡めてヒールがリングを制圧。
無駄にタッチしたり、必要な時にタッチを入れなかったりと
タッチ・ワークが不完全でテンポは良いとはいえません。
しかし続いてのキャンディス孤立において移入感は十分に高められる。
コール、Yバックスのアピール能力は際立っているし、
キャンディスも女性として体力差がありつつも
レスラーとして普通にこなそうとするため辛さのリアリティーを生み出している。
ベビーフェイスのビッグ・ダイブ、股間投げなどで
効果的に盛り上げてフィニッシュまで持って行きました。
完全にはまってはいないものの
求められる要素は揃っていて、実に魅力的でした。
ぎりぎり好勝負。
HBoLA決勝:マイケル・エルガンvs.カイル・オライリー
エルガンの体格vs.オライリーの蹴り。
オライリーがトルネードDDTから締め上げても投げられたりと
確かに体格差はあるもののデフォルメが強すぎる感がありますね。
決勝としての雰囲気作りとして効果的とはいえませんし、
またエルガンもデフォルメが決して得意な選手ではありません。
ただし方向性に疑問はあるものの
コンセプトの中においてはしっかり作り上げています。
オライリーが限られた勝利への道を
必死に追い求め続ける様は見応えがある。
終盤は一転ストレートな気持ちのぶつけあいになるものの
それまでの攻防の価値観には沿っていないし、
決着があっさりした印象を与えてしまいました。
平均的な良試合。
◆コールが現れオライリーを祝福。ヤング・バックスが現れ3人でオライリーを攻撃。キャンディス、ライアン、ヤンガーが現れるも返り討ち。レフェリーのノックスが現れるもスティーンまでコール側に加わる。他のレスラーが駆けつけるもコール、スティーン、ヤング・バックスを止められない。
総評
決勝の内容がいまいちでしたが、充実の内容で年間最高大会を狙える。
(執筆日:10/?/13)
DVD Rating:★★★★☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@BoLA2回戦:ブライアン・ケイジvs.ドレイク・ヤンガー
ABoLA2回戦:ケビン・スティーンvs.ジョニー・ガルガーノ
BBoLA2回戦:ロデリック・ストロングvs.マイケル・エルガン
CBoLA2回戦:ACHvs.カイル・オライリー
Dジョーイ・ライアン、チャック・テイラー、トレントvs.ウィリー・マック、トマッソ・チャンパ、B-Boy
EBoLA準決勝:マイケル・エルガンvs.ジョニー・ガルガーノ
FBoLA準決勝:ドレイク・ヤンガーvs.カイル・オライリー
Gアダム・コール、ヤング・バックスvs.ARフォックス、リッチ・スワン、キャンディス・ラレー
HBoLA決勝:マイケル・エルガンvs.カイル・オライリー(優勝!)