TOPアメリカン・プロレスDragon Gate USA →Dragon Gate USA:Enter the Dragon Second Anniversary Celebration 6/5/11

Dragon Gate USA:Enter the Dragon Second Anniversary Celebration 6/5/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@吉野正人vs.リコシェ(BW)
 試合後BWが吉野、Pacを襲撃。
 YAMATOが加勢しBWを蹴散らす。
 この日メインで戦うYAMATOとPacが一触即発になるも吉野が仲裁。

AARフォックスvs.ピンキー・サンチェス(DUF)
 試合後DUFがフォックスを襲撃。
 ポストでフォックスを破壊する。

BFRAY!

C望月成晃、横須賀享vs.サミ・キャリハン、エリック・キャノン(DUF)
 DUFがいきなり仕掛けるだろう、という予測がある中で
 先に先手を打ってきたのは横須賀、望月。
 そのままキャリハンを孤立させ横須賀、望月が一方通行で試合を作っていきます。
 一方通行というと言葉が悪いですがDUF向きのテンポで序盤としては中々のものです。
 DUFはラフ・ファイトではなく横須賀の脚をテクニカルに攻めたれる事で逆転。
 この展開もまた予想外でしたね。
 終盤ではDGお得意のルチャ・ルールを使った加速する攻防。
 形をつけるスポットから入ってDUFの見せ場に持って言ったのは上手かったですね。
 DGUSAにDUFの存在を刻み付ける事に見事に成功した内容。
 中々良い試合でした。

Dイリミネーション・マッチ:オースチン・エリーズ、CIMA、ブロディ・リー(BW)vs.ジョニー・ガルガーノ(R)、リッチ・スワン(R)、吉野正人
 最初の乱戦から孤立するなどスワンのやられるシーンが目立ちます。
 こてんぱんにやられながらも誠実に反撃を試みるのはホットな見せ場です。
 しかしCIMAにあっさり完敗して、それまで成長させてきた高まりは収穫されない。
 吉野はテイラーの代役ですが彼が入った事で
 本来不必要な配慮が試合に加わり、
 ロニン側の連携力も明らかに落ちています。
 ガルガーノは6/2に続きプッシュが続きます。
 中盤まではスワンの頑張りに隠れ、ガルガーノは特にその価値を高めていなかったにも関わらず
 終盤になるとCIMA、エリーズ相手に大盤振る舞いの攻防。
 それまでの流れなんてなくとにかく激しいだけの攻防となっています。
 
 一方のBW。
 リーは非常に良い働きをしていて
 スワンを乱暴に扱う様はこの試合の大きな見所の一つでした。
 この怪物リーをどう攻略するかが鍵でしたが、
 なんとリーが自分の放ったビッグ・ブーツで負傷。
 ぽかーん、と開いた口がふさがりません。
 CIMAはアピール過剰。
 Ronin babyだと?I am babyといって赤ん坊の真似をし出す始末。
 この試合の乱れた流れを集約できるような微妙な働きでした。
 エリーズはリーと共に相手を乱暴に扱い、
 攻防でも素晴らしいものを見せたが、
 試合の展開に疑問を差し挟まなかったという点では彼にも不満が残る。
 35分もかけた試合だが失敗している。
 平均より少し上。 

Eオープン・ザ・フリーダム・ゲート王座戦:YAMATO(ch)vs.Pac
 この試合はYAMATOの磐石ぶりが目立ちましたね。
 序盤のレスリングは一貫性があり、
 中盤の脚攻めも理が通っています。
 適切にアクションを織り交ぜる試合運びでありつつ、
 戦いとしての理も損なわれていません。
 ここぞでアンクル・ロックを決めつつ突入していった終盤においては
 完全にその後も数分先の攻防まで見据えた試合運びをしていました。
 一方のPac。
 落ち着いて自分の価値を提示し、
 飛び技だけに頼らないバランスの取れた姿を見せています。
 そこには確かに成長が感じ取れますが
 やっぱりハイ・フライが魅力なのだからそこを強くプッシュしても良かったのではないか、という印象。
 そのためにこの試合全体の印象として
 最初に考えた通りの内容に収まっていて、
 偶発的に試合が発展していく、という要素が感じ取れなかったのが惜しい。
 好勝負に少し届かず。

 試合後CIMAが王座挑戦を表明。
 BWがYAMATOに襲いかかる。
 ロニンが現れ追い払う。
 ガルガーノは俺もその王座に挑戦するだろうが今は見逃してやる、と言う。

総評
 DUF含めDG USAにおける外人の地位を上げた大会。
 セミは失敗しているが他は一定以上の結果を残している。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:12/23/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@吉野正人vs.リコシェ(BW)
AARフォックスvs.ピンキー・サンチェス(DUF)
BFRAY!(勝者:ジョン・デイビス)
C望月成晃、横須賀享vs.サミ・キャリハン、エリック・キャノン(DUF)
Dイリミネーション・マッチ:オースチン・エリーズ、CIMA、ブロディ・リー(BW)vs.ジョニー・ガルガーノ(R)、リッチ・スワン(R)、吉野正人
Eオープン・ザ・フリーダム・ゲート王座戦:YAMATO(ch)vs.Pac