TOPアメリカン・プロレスDragon Gate USA →Dragon Gate USA:Fearless 6/3/11

Dragon Gate USA:Fearless 6/3/11の分析


名勝負 なし
好勝負 オープン・ザ・ユナイテッド・ゲート王座戦:CIMA、Pac(ch)vs.YAMATO、戸澤陽

@CIMA(BW)vs.リッチ・スワン(R)
 普通ならスワンのハイ・フライの見せ場を作るものだけど
 試合開始時から後半までCIMAが優位に立って甚振るだけ。
 スワンがまだスポット一つ見せていないので
 スカッシュ・マッチと変哲ありません。
 そういうカードでない事を知っているので
 途中で試合を見る事を放棄するなんて事はしませんが良くないですね。
 後半もCIMAの受けが適当で
 本当にやられているという感じがせず、
 あれっ?やっぱりスカッシュ・マッチだったのかな、という印象で終了。
 地味に楽しみにしていたカードだけに残念でした。
 悪くない試合。

AFRAY!
 エリック・キャノン(DUF)が勝利。

B横須賀享vs.リコシェ(BW)
C望月成晃vs.サミ・キャリハン(DUF)
 試合後望月がキャリハンの腕を上げるもDUFが望月に襲い掛かる。
 助けに来た横須賀ともみ合いになり、他のレスラーに引き離される。

Dジョン・デイビスvs.ピンキー・サンチェス
 ピンキーは勝てばDUFに加入させてやると言われるも敗北。
 試合後DUFがピンキーを抱え起こして叩きのめす。

Eオースチン・エリーズ(BW)vs.ジョニー・ガルガーノ(R)
 エリーズが積極的に挑発を仕掛け、
 ガルガーノの堂々とした立ち振る舞いを光らせます。
 まずは基本的な攻防。
 ガルがーノのキレを目立たせようという意図でしょうね。
 ただ肩にテーピングを巻いているガルガーノ、
 印象の中にあるのと比べると今回やや体が重い感じです。
 しかしムーブはともかく、この試合において自分のやるべき役回りは理解している。
 間でもって挑発にのらないクールなキャラを演じています。
 このキャラクター・テリングでどんどん展開させていくのかと思いきや
 一つ一つのシーンも思いの他濃厚でした。
 観客席のフェンスにおいてブレーン・バスターの攻防を行ったりと
 会場を使ったユニークで激しい攻防が見られます。
 リングに戻ってからはややペースを落としての攻防。
 再びギアを上げると後はベテラン、エリーズならではの
 様々なもちネタを駆使して激戦へ、激戦へと試合を高めていきました。
 やや過剰な印象も受けるがガルガーノを押し上げる試合としては概ね成功している。
 好勝負に少し届かず。

Fオープン・ザ・ユナイテッド・ゲート王座戦:CIMA、Pac(ch)vs.YAMATO、戸澤陽
 グラウンドからスピードのある攻防に行ったと思ったら
 わざと動きを止めて相対する絵を作り期待感を高めます。
 相手を軽く捕まえながらの進行といい
 良くも悪くもDGの歪さの弱い正統なタッグ運びが見られます。
 スポットに頼らずとも鬩ぎ合いを見せれているのは良いですね。
 それは一進一退の精度の高さによるものです。
 後半もPacをラフに追い込むという見せ方が入ってきますが、軸はぶれずに真っ直ぐ続く。
 時に勢い良く、時にゆったりと、
 時に基本技で、時に凄い技で、
 適切なスポットを組み合わせていく、実に地に足のついた内容でした。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 アンダーカードはやや低調なスタートでしたが
 セミ、メインでしっかりした大会に仕上げてきました。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:12/23/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@CIMA(BW)vs.リッチ・スワン(R)
AFRAY!(勝者:エリック・キャノン(DUF))
B横須賀享vs.リコシェ(BW)
C望月成晃vs.サミ・キャリハン(DUF)
Dジョン・デイビスvs.ピンキー・サンチェス
Eオースチン・エリーズ(BW)vs.ジョニー・ガルガーノ(R)
Fオープン・ザ・ユナイテッド・ゲート王座戦:CIMA、Pac(ch)vs.YAMATO、戸澤陽