TOPアメリカン・プロレスDragon Gate USA →Dragon Gate USA:United: NYC 1/28/11

Dragon Gate USA:United: NYC 1/28/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間40分です。

@戸澤陽vs.サミ・カリハン
 オープニングという事で熱い激突を、という意図でしょうけどねぇ。
 いきなり気合の自爆合戦。
 間抜けにしか見えません。
 その後も中々まともにならない。
 カリハンがダウンから変化をつけるようになると
 もう完全にしっちゃかめっちゃかです。
 徹夜明けの妙なテンションを思わせるような内容。
 少し悪い試合。
 
 モクスリーがホミサイドを罵倒するアピール。
 反論してきたレビー・スカイを殴るよう戸澤に命令。
 戸澤が渋っているとジグソウが現れ次の試合へ。

Aジグソウvs.ジョン・モクスリー
 試合のテンポが先立って暴走。
 自分がそれに合わせなきゃとなって雑になっていきましたね。
 またジグソウがゲストなのに対し、モクスリーはメイン・ロスターという事で
 ジグソウを軽んじる形で試合は設計されていました。
 少し悪い試合。

 登場したハルクにYAMATOが襲いかかる。
 今から試合だといいレフェリーにゴングを鳴らさせる。 
 またジュリアス・スモークスが現れモクスリーを殴りながら退場。

Bオープン・ザ・フリーダム・ゲート王座戦:BxBハルク(ch)vs.YAMATO
 ストーリー・ラインからスタートさせた割りにはじっくり時間を使おうという語り口。
 YAMATOが脚攻めで土台を固めてハルクに攻め込みます。
 畳み掛けの見せ方が上手くハルクがピンチであるという状況が際立ちますね。
 小さな会場ならではの一体感を覚えやすい内容です。
 終盤は加速度的に攻防を重ねクオリティを保ったままフィニッシュ。
 演出こそあるものの3試合目という位置づけ含め、これでよいのかと首を傾げてしまう。
 普通に平均的な良試合程度。
 
Cブロディ・リーvs.ジミー・ジェイコブス
 ジェイコブスが現在の状態を交え、
 リーの巨人っぷりを引き立てながらも存在感を残す攻防。
 内容自体は悪くないが、リーのパワー・ボムで沈む結末は悲しい。
 Blood Warriorsに抜擢したからリーが負ける訳にはいかないが・・・。 
 少し悪い試合。

D1回戦:Ronin(チャック・テイラー、ジョニー・ガルガーノ)vs.Blood Warriors(土井成樹、リコシェ)
 ムーブを決める型が出来ていて適切に後始末を行うので安定している。
 Roninは実質FISTなので完成度が高く、
 上手く観客の反応を含む間を開けながらリコシェを孤立させています。
 そのリコシェはムーブをいつでも出せるように受けを取っていますね。
 エネルギーを爆発させるオーソドックスなタッグの見せ方には向かないが
 リコシェの特性を考えると適切な選択でしょう。
 好意的に成長と捉えて良い。
 終盤は控えの攻撃が洗練されたタイミングで挿入され盛り上がっていきました。
 クライマックス前の花道スポットがカメラの位置上遠方だったのは勿体無かったですね。
 中々良い試合。

Eオースチン・エリーズvs.リッチ・スワン
 スワンはキャラがしっかり固まっていてシングルでも通用しますね。
 しかし良い試合になるために深く関わる事は出来ない。
 ダイブやエプロンなど印象付けているのは良いものの
 それ以外の部分は特に目をひく所がありません。
 また最後のスワンの定番セントーンに対するエリーズの防御はコメディーを思わせる物でした。
 平均レベル。

F1回戦:World-1(吉野正人、Pac)vs.Blood Warriors(CIMA、ドラゴン・キッド)
 キッドはPacに同じハイ・フライヤーの匂いを感じたのか
 気合が入っていて素晴らしい緩急を見せています。
 また細かい動作も光ります。
 対するPacも身体能力を存分に発揮した攻防を見せ、
 この2人のシングルが見たいと思わせますね。
 CIMAはPac孤立時にユーモアを使って楽しませてくれます。
 吉野は相変わらずそのスピードには驚かされる。
 孤立展開が全然活かされていないように
 タッグとしてはまったく完成度は高くないけれど
 4人全員が個々のカラーを爆発させた内容で、
 ドラゲーに才能ある選手が集結しているという事実を改めて実感する。
 好勝負に少し届かず。

@オープン・ザ・トライアングル・ゲート王座戦:吉野正人、Pac、BxBハルク(ch)vs.ドラゴン・キッド、戸澤陽、岩佐拓(Kobe Puroresu Festival 7/19/09)
 連続ダイブ、同時サブミッション、1対2。
 終盤には3人同時技、3人連続技。
 タッグならではのスポットが豊富に見られます。
 しかし使いどころをまったく意識しておらず
 一定時間に一つスポットを混ぜようという按配です。
 挑戦者組にリーダーもおらず密度が高いもののフラットな内容。
 平均的な良試合です。

ハイライト、Pac、プレビュー・ビデオを収録。

総評
 外さないねぇ。
 ドラゲーならではの出来で初代タッグ王座トーナメントを良い滑り出しでスタートさせました。
 しかしその前に霞む形でシングル王座交代があったのは微妙な印象。
 またそれを意図的にやっている訳ですからね。
 防衛戦の相手が尽きてきたという事情も分かるがタッグ王座トーナメント後に出来なかったものか。
 (執筆日:5/27/11)

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@戸澤陽vs.サミ・カリハン
Aジグソウvs.ジョン・モクスリー
Bオープン・ザ・フリーダム・ゲート王座戦:BxBハルク(ch)vs.YAMATO(新チャンピオン!)
Cブロディ・リーvs.ジミー・ジェイコブス
D1回戦:Ronin(チャック・テイラー、ジョニー・ガルガーノ)vs.Blood Warriors(土井成樹、リコシェ)
Eオースチン・エリーズvs.リッチ・スワン
F1回戦:World-1(吉野正人、Pac)vs.Blood Warriors(CIMA、ドラゴン・キッド)
@オープン・ザ・トライアングル・ゲート王座戦:吉野正人、Pac、BxBハルク(ch)vs.ドラゴン・キッド、戸澤陽、岩佐拓(Kobe Puroresu Festival 7/19/09)