TOPアメリカン・プロレスDragon Gate USA →Dragon Gate USA:Bushido: Code of the Warrior 10/29/10

Dragon Gate USA:Bushido: Code of the Warrior 10/29/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約3時間5分です。
◆CIMAがリコシェットのWarriorsインターナショナル入りを表明。
今夜他にも一人リクルートするつもりだという。

@エリック・キャノンvs.リコシェvs.チャック・テイラーvs.ジョニー・ガルガーノ
 それぞれ十分にアピールした上で打ち合っている。
 しかし互いに尊重し均等に見せ場を作っているため形骸化している。
 相手を輝かせる事と我を出す事は決して相反しない。
 また終盤に3ウェイ・スポットをもう少し欲しかった。
 オープニングとして会場を温めるには適切な内容。
 平均より少し上。

◆CIMAはテイラーをWarriorsインターナショナルに誘うも断られる。
代わりにガルガーノが申し出るもCIMAは無視。

Aホミサイドvs.リッチ・スワン
 ホミサイドもスワンも自分のやるべき事は一環している。
 しかしホミサイドはやっぱり相手の力を引き出す、とか
 関係性の中で良い物を生み出そう、という意識はもはやない。
 スワンもホミサイドがこんな調子だからってもう少し流れを生み出したい。
 ホミサイドがWorld-1としてデビューするも
 黒歴史にしてゲストだった事にしないかな、と思わせる内容。
 悪い試合。

◆エリーズがスワンの健闘を称え導いてやる、と言う。

Bオースチン・エリーズvs.吉野正人
 攻防はスピードがありスムーズ。
 変化のつけ方も理解しあっていますね。
 一極攻めもそつのがない。
 エリーズは特に観客に意識させてもいない
 細かい素振りの完成度が光りますね。
 ボディ・リフトを使ったりと工夫も見せています。
 一方で吉野はやはりドラゲーの選手だな、という印象。
 表現にバネがなく、終盤の攻防は流しているようにしか見えない。
 平均的な良試合。

◆観戦していたスワンはエリーズを抱え起こすかと思いきや放って去っていく。

Cアイ・クイット・マッチ:ジミー・ジェイコブスvs.ジョン・モクスリー
 バルコニー・ダイブからスタート。
 ストラップ、釘を持ち出して飛ばしてきたのにはちょっと違和感がありましたね。
 そこまでの過程を描く前哨戦が少ないのですから
 もう少し状況を試合の中でまず説明する必要がありました。
 しかしその攻めからは切迫感、相手を攻撃せずにはいられない感情が伝わってきます。
 釘攻撃がジェイコブスが結構な流血になり試合に引き込まれます。
 気合を入れたぶつかり合いの中でモクスリーの変化も光ります。
 後ろ手に縛り上げるシーンなど特別なスポットを用意し
 ジェイコブスらしい、じくじくとした抗争戦に仕上げました。
 ただアイ・クイット・マッチと言いながらマイクを持って尋ねる訳でもなく
 実質タップ・アウト・マッチと化していたのは勿体無かったかも。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

◆ジェイコブスは今後はレスリングに回帰し王座奪取を狙うという。

D曙、ブロディー・リーvs.オシリアン・ポータル
 巨人って相手を荒っぽく扱い、攻撃が利かない表現が求められる。
 それ故に多くのレスラーが相手を、試合を軽んじてしまう状態に陥ったのだけど
 それにしたって言い訳には不十分というものです。
 リーにはもう期待できそうにない。
 曙はその点元横綱という歴史がありますからね。
 例え下手でも真面目にやって、
 呪術にかかる道化もこなすとなればそれで十分と感じられる。
 試合は呪術から曙、リーが仲間割れするも
 その状態でもOPをスカッシュしてしまいました。
 試合後曙とリーが殴りあい。
 ひどい試合ながら、怖いもの見たさで曙vs.リーがちょっと待ち遠しくなってしまった。

ECIMA、堀口元気vs.戸澤陽、YAMATO
 戸澤の勢いある攻めと弱そうな受けのギャップは良いですね。
 CIMAは元エースという立場を上手く使っている。
 試合は特に優れた場面もないがしっかりした内容。
 ヒール要素が余り無かったものの
 そのおかげで戸澤の頑張っている耐え姿から盛り上がって終盤に突入です。
 1対1を中心にしたせいで流れは上手く作り出せていないものの
 充実した動きを見せているので目が離せない攻防となっています。
 中々良い試合。

◆試合後ガルガーノがWarrior-1に入れてくれと頼む。
 CIMAがまたもや断るとガルガーノがCIMAに襲い掛かる。
 テイラー、スワンも加わり俺たちはRoninを結成するという。
 CIMAがWarrior-1もう一人のメンバーはリーだという。
 リーが現れるとRoninは逃げていく。

◆エリーズが明日Warriorsと組んでRoninと戦うことを表明。

Fオープン・ザ・フリーダム・ゲート王座戦:BxBハルク(ch)vs.Shingo
 このカードは特別。
 ハルクが気兼ねなく魅力的に動け、Shingoはそんなハルクをコントロールできますからね。
 実際この試合でもそういう関係性が見られましたが中盤はやや煩雑。
 シーンのために技が構成部として個の意味合いを失っていたり、
 試合を落ち着かせる所でスポットの効果も若干下げている。
 終盤になると執念的な打撃の打ち合いと気合の返し合い。
 素晴らしい攻防であったものの
 ハルクxShingoだから特別な事をしないといけない、
 そういった前提が先立っていた事は確か。
 メイン、トップ王座戦としては合格点だが、数え歌としてはもう一歩。
 中々良い試合でした。

◆試合後YAMATOが現れハルクを攻撃。
 ハルクを助けに現れた吉野がドリーム・ゲート王者としてアピール。

@FRAY!
 メイン・ショーでも見たくなるような選手が揃っているし、
 ハード・ヒット系からハイ・フライヤー系へと
 各スタイルを前後半に寄せたのも良いですね。
 登場したレスラーの中でもシアンパが目を引きました。
 鋭い打撃にバランスの良い受身。
 リアルに充実しているからの動きです。
 レスラー像を描くには体の厚みが足りない所が欠点となるでしょうが
 チャンスを積極的に与えてやって欲しい選手でした。
 平均レベル。

・ハイライトを収録。

総評
 好勝負はないものの外人、タッグ、トップ王座でクオリティの高い試合が生まれ、
 今後のストーリーに関わってくるであろうRonin結成という瞬間もあるので悪くない。
 (執筆日:5/27/11)

DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@エリック・キャノンvs.リコシェvs.チャック・テイラーvs.ジョニー・ガルガーノ
Aホミサイドvs.リッチ・スワン
Bオースチン・エリーズvs.吉野正人
Cアイ・クイット・マッチ:ジミー・ジェイコブスvs.ジョン・モクスリー
D曙、ブロディー・リーvs.オシリアン・ポータル
ECIMA、堀口元気vs.戸澤陽、YAMATO
Fオープン・ザ・フリーダム・ゲート王座戦:BxBハルク(ch)vs.Shingo
@FRAY!