50-60年代のプロレス:流智美の黄金期プロレス50選 Vol.4 生傷男ブルーザー&ぶっ壊し屋クラッシャーの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約3時間50分。
第4弾はリアル・ヒール、ブルーザーに
馬場との流血戦で知られるクラッシャー。
ブルーザーの経歴は・・・
良家の生まれながら生粋の暴れん坊。
親の金盗んでギャンブルしたり
ブタ箱に入れられたり
裏口入学、退学を繰り返し
フットボール界からも追放される。
酒場でケンカに明け暮れていたところをスカウトされたというもの。
1試合目−ディック・ザ・ブルーザーvs.ボブ・オートン(6/1/51)
両者デビューしたて。
ブルーザーがヒールぶりに関しては一枚上なとこを見せています。
これは試合より流智美大先生によるブルーザーの経歴に耳を傾けていればよい試合です。
2試合目−ディック・ザ・ブルーザーvs.ビル・メイビー(4/6/56)
相手が技巧派なのでまあ良い試合です。
3試合目−ディック・ザ・ブルーザーvs.ラスプーチン(6/10/55)
相手はプロレスラー長寿リストNo.3に入っているロシアの怪僧。
相手がでかく必殺技のスタンプ・ホールド(リバース・ベアハグ)が出来ないときは
どうやって決着をつけるかを紹介するためだけの試合。
瞬殺です。
4試合目−3本勝負:ディック・ザ・ブルーザーvs.ウィルバー・スナイダー(4/26/57)
相手がスナイダーということでまあ良い試合なんですが
決着方法がいけません。
なんともしょっぱい・・・。
5試合目−US王座戦、3本勝負:バーン・ガニア(ch)vs.ディック・ザ・ブルーザー(1/27/56)
ブルーザーということで
ガニアはアマレスの動きを控えめに
タックルなども使って迫力ある試合を構築していきます。
残念だったのはこれまた決着方法。
珍しいレフェリーまきこまれスポットかと思いきや
事故だったようで決着した後
物申しで判定が覆るという有様・・・。
6試合目−スタン&クラッシャー・リソワスキーvs.ザ・シーク、アンジェロ・ポッフォ(6/1/56)
これまたレフェリーが甘い判断をしたかと思いきや
次は厳しく判断するという基準の無さが試合をぶち壊し。
中身も気合はいりすぎのシークがリソワスキーの良さを出させず
残り1人もレスリング・テクニックとしてはどうということもないサベージの父親。
リソワスキー兄弟のタッチ・ワークの上手さがやや光るぐらい。
7試合目−スタン&クラッシャー・リソワスキーvs.バーン・ガニア、エドワード・カーペンティア (4/26/57)
1本目が長いこと長いこと。
たまにはこういうのも緊張感があって良いですね。
しかしガニアがあまりに試合を運ぶ重荷を背負いすぎな気がします。
カーペンティアが米国にやってきたばっかりというのもあるんでしょうけれど・・・。
カーペンティアをひたすらたてています。
当然この2人というドリーム・タッグの前では
リソワスキー兄弟もやや霞みがちでした。
カーペンティアはクァックに似ている気がするなぁ。
8試合目−スタン&クラッシャー・リソワスキーvs.ウィルバー・スナイダー、バーン・ガニア(9/13/57)
これまた長い試合。
前の試合と比べるとスナイダーのもう1歩足らないところ(若さゆえもありますが)が目立ってしまいます。
前の試合と同じくガニアがロープが外れるという
ハプニングにも対処するなど試合をひっぱっています。
いつのまにやらガニアの特集になっている気も・・・。
総評。
コワルスキーが狂気系、シュミットが冷酷系なら
ブルーザーは暴力系といったところか。
それぞれ一味違ったヒールなので見比べてみると面白いと思います。
一方のクラッシャーはタッグのみで
ガニアらに隠れてしまっているので
クラッシャーを知らないで初めて見る人より
馬場との試合等で見たことがある人向けです。
また第3の隠し特集としてガニアが活躍しています。
Vol.1,2程ではないがお勧めです。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ディック・ザ・ブルーザーvs.ボブ・オートン(6/1/51)Aディック・ザ・ブルーザーvs.ビル・メイビー(4/6/56)(レフェリー・ストップ)
Bディック・ザ・ブルーザーvs.ラスプーチン(6/10/55)
C3本勝負:ディック・ザ・ブルーザーvs.ウィルバー・スナイダー(4/26/57)(2-1)
DUS 王座戦、3本勝負:バーン・ガニア(ch)vs.ディック・ザ・ブルーザー(1/27/56)(2-1)
Eスタン&クラッシャー・リソワスキーvs.ザ・シーク、アンジェロ・ポッフォ(6/1/56)(2-1)
Fスタン&クラッシャー・リソワスキーvs.バーン・ガニア、エドワード・カーペンティア (1-0)(タイム・リミット)(4/26/57)
Gスタン&クラッシャー・リソワスキーvs.ウィルバー・スナイダー、バーン・ガニア(9/13/57)(2-1)