TOPルチャ・リブレCMLL 2014年 →CMLL:Best of 2014 Part.3

CMLL:Best of 2014 Part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 世界タッグ王座戦、3本勝負:ショッケル、ネグロ・カサス(ch)vs.ラ・ソンブラ、ルーシュ(7/26/14)

@スーパー・ライト級王座戦、3本勝負:ヴィルス(ch)vs.スティグマ(7/27/14)
 (7/14/14収録)
 一定クオリティを満たしたレスリングから
 防ぎ合いのカウンター合戦に移り、ヴィルスがジャベ。
 2本目はヴィルスが安定した技づかいで試合進行させた後、
 スティグマが軽快に連続で技を叩き込んで反撃しジャベ。
 3本目。
 スティグマは攻防につながりがあり、
 決して歪な変化を見せないのが良いですね。
 トペのタイミングも綺麗です。
 ただロング・マッチになった時の対応はまだまだで
 デジャブを感じるシーンも多々ありました。
 これからの成長に期待ですね。
 中々良い試合。

A世界タッグ王座戦、3本勝負:ショッケル、ネグロ・カサス(ch)vs.ラ・ソンブラ、ルーシュ(7/26/14)
 (7/18/14収録)
 まだ軽い手合せかと思わせてルーシュがリングに入りリング制圧。
 意識して生意気なアピールを重ねてからショッケルを沈めます。
 カサスにもダブル・スーパープレックスを決めフィニッシュ。
 1本目の見せ方としては珍しいですね。
 2本目。
 引き続きの乱戦。
 感情的な激しい反撃を見せると、
 カサスはハード・ヒット、ショッケルは場外技で相手を沈めます。
 3本目。
 ソンブラが大物感を覚える
 ナルシストっぷりでアピール。
 挑発合戦から1対2の誤爆とかを挟みながら
 気持ちで同じ技を返したりと
 様々な見せ場を作り出していきます。
 ルーシュとカサスの遺恨劇が中心かと思いきや、
 ショッケルvs.ソンブラが意外に見応えがありましたね。
 バランスの良い1対1とタッグの攻防から
 最終的に1対1を中心にシフトしてきましたが、
 ここでセコンドのルーシュがカット後も下がらずDQという結末。
 最後がいまいちですが、充実の内容です。
 ぎりぎり好勝負。

Bメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch) vs. カベルナリオ(8/2/14)
 (7/29/14収録)
 1本目。
 ティタンが場外へアラビアン・プレス。
 カベルナリオが飛んできたリーにカウンター・パワー・ボム、と
 それぞれパワフルなムーブで激突。
 それゆえ、1本目の軽さはそんなに感じなかったですね。
 2本目。
 リーがダウン・モードに。
 2-0を仄めかそうという意図でしょうが、
 それを信じさせるにはエネルギー不足。
 リーが花道からのトペ・アトミコという
 強烈なムーブからフィニッシュし1−1.
 3本目。
 引き続きスポットを良い位置で挟み込み、
 徐々にボルテージを高めていきます。
 丸め来み、サブミッションにシフトし、
 上手くバランス感の良い一進一退に落とし込みました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Cカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ルーシュvs.ネグロ・カサス(8/9/14)
 (8/1/14収録)
 感情的に相手に襲いかかり刺々しい打撃。
 一進一退とアピールの間が
 バランスよく1ターンに詰まっています。
 ルーシュのえぐい打撃はコントラ戦でも健在で、
 まずは1本仕留めます。
 
 2本目カサスが攻め立てるも
 ルーシュに比べると打撃の鋭さが物足りないか。
 セコンドのソンブラがカサスの邪魔をするも
 カサスがラ・マヒストラルで1本取り返します。

 エプロンからの攻撃をそれぞれ行い、
 3本目として対等な印象に一度持っていきます。
 カサスが決め手を作りかけるも
 ルーシュがレフェリーを推してからの股間蹴り上げからフォール。
 タッグ、トリオで鉄板の激しさを見せている抗争の
 一つの決着点としてはワン・オブ・ゼムな印象がある。
 中々良い試合。


D3本勝負:ディアマンテ・アズール、ドラゴン・リー、ラ・ソンブラvs.カベルナリオ、ハチセロ、ネグロ・カサス(9/27/14)
 (9/16/14収録)
 アズールとハチセロがベテランならではのゆとりを持ってレスリング。
 リーとカベルナリオは若さを活かしたムーブで繋ぎ、
 ソンブラ、カサスのスター・パワーで序盤の攻防を〆ます。
 1対2の攻防から適切にフィニッシュ。
 2本目。
 1本目と同じくらいのバランス感を取っているのは良いですね。
 セコンドの使い方が上手く、攻防のクオリティものっています。
 3本目。
 大きな展開や上質さを飛びぬけたムーブがないのは残念。
 ショルダー・スルーで場外の相手にぶつけるビッグ・スポットが出て
 さあ、これからだと思ったら裏手からダイビング・クロス・ボディ、
 という1本目で良く行われる定番の流れからフィニッシュ。
 平均的なクオリティは相当高いもののそれ以上になりきらなかった。
 好勝負に届かずも中々良い試合。


 (執筆日:9/?/14)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@スーパー・ライト級王座戦、3本勝負:ヴィルス(ch)vs.スティグマ(2-1)(7/27/14)
A世界タッグ王座戦、3本勝負:ショッケル、ネグロ・カサス(ch)vs.ラ・ソンブラ、ルーシュ(2-1)(DQ)(7/26/14)
Bメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch) vs. カベルナリオ(2-1)(8/2/14)
Cカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ルーシュvs.ネグロ・カサス(2-1)(8/9/14)
D3本勝負:ディアマンテ・アズール、ドラゴン・リー、ラ・ソンブラvs.カベルナリオ、ハチセロ、ネグロ・カサス(2-1)(9/27/14)