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Classic Lucha:Best of Classic Lucha 1993の分析


名勝負 なし
好勝負 UWAミドル級王座戦、3本勝負:ネグロ・カサス(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン(3/26/93)

カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:エル・ダンディvs.エミリオ・チャールズJr.(10/23/93)

@3本勝負:エル・イホ・デル・サント、ぺロ・アグアーヨ、オクタゴンvs.マスカラ・アニョ2000、ジェリー・エストラーダ、ヘビー・メタル(3/7/93)
 スタートするなり全員で場外乱闘。
 混沌としたまま、まずはルードが1本。
 2本目も継続させ、
 サントを初めとして演舞シークエンスで
 ルードを蹴散らしリングアウトで1-1に。
 3本目。
 サントの流血がこの試合を特別なものにしそうな予感を与えますが、
 特段そんなことはなく丸くまとまっています。
 まあまあ良い試合程度。
 (執筆日:11/?/18)

AUWAミドル級王座戦、3本勝負:ネグロ・カサス(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン(3/26/93)
 地力を感じさせるグラウンド。
 ここから演武に移ると大抵の場合フィニッシュですが、
 再びグラウンドに戻って
 重ねて変化をつけて構築していきました。
 絶妙の匙加減が出来る2人ならでは。
 ジャーマンでウルティモが1本目先取。

 2本目。
 カサスが主導権を取り返し、
 一方的な攻めながら立体感を出してシャープ・シューター。
 これまた決まり次第タップがお決まりですが、
 ウルティモが粘って重ねがけによりタップ・アウト。

 内容自体はルチャの良くある1、2本目ですが、
 だからと安穏と形に落とし込んで満足せず、
 その形の中で出来る最大級を追及しました。

 3本目。
 始まる前にカサスが隙をついて股間蹴り。
 甚振る蹴りとジャベで追い込み、
 ウルティモが粘ってキャメル・クラッチを跳ね除けるとカサスが場外転落。
 芸細かくエピック・マッチへと工夫を凝らしていますね。

 ダイブにしても決まる前に上手い鬩ぎ合い。
 見応えのある一戦でしたね。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:2/?/20)

Bマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:シクロン・ラミレスvs.フェリノ(7/9/93)
 プロモを見ている感じだと相当白熱していた抗争のようですね。
 その決着戦として考えると序盤はレスリング中心で控えめです。
 フェリノが意表をついてバック・ブリーカーを織り交ぜ試合を動かします。
 ラミレスの受け身の上手さも光りましたね。
 スピードや技の飛距離といった単純な要素が
 一般的なスペル・エストレーじゃのそれの一歩上を行っています。
 テンポよく技と軽い煽りを加えジャベで1-1に追いつきました。
 3本目。
 フェリノがシクロンを鉄柱にぶつけてダウンさせ腕を攻めたので
 これが戦いの鍵になるのかと思いきやラミレスは案外早く反撃しましたね。
 シクロンが業界一思いっきりの良いダイブを見せると
 コーナー上はチャンスでありピンチという
 観客の意識を利用しながら終盤を盛り上げていきました。
 ただ最後のフィニッシュはちょっと唐突でしたね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:?/?/12)

Cマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ク・クラックス・クランI vs.ク・クラックス・クランII(7/28/93)
 丁寧な受けで戦場を広く使いつつ
 鉄柱で激しさを表現することができています。
 序盤は良かったですね。

 ただ中盤のルード支配のターンは
 少し退屈と言わざるを得ません。
 また、その名の通り同じ容姿をしているので
 見慣れていない人だと集中力が途切れてしまうと
 どっちがどっちか分からなくなってしまいます。
 途中からはマスク、レスリング・タイツ引き裂きで
 ビジュアル面で分かりやすくなっていますけどね。

 終盤はニア・フォール合戦で
 まずまず盛り上がりを見せています。
 オーソドックスなコントラ・マッチで
 特筆すべきレベル程ではありません。

 平均的な良試合。
  (執筆日:11/?/18)

Dカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:エル・ダンディvs.エミリオ・チャールズJr.(11/21/93)
 ダンディが素晴らしい気迫を見せますが、
 それをなぎ倒すだけの力強さをエミリオが
 上手く行動で作り出しています。
 ジャケットを奪い取ったりエプロンを使ったりして
 粗野なイメージを強固にしているのが上手い。
 強烈なスパインからダンディを沈め1本。
 2本目。
 ダンディがエミリオを屈させるに十分な打撃で反撃を狙います。
 齟齬が置きそうになったときもエミリオが力強さでもって
 押さえ込んで乖離を防いでいる。
 伝統とは例外的に2本目も充実していた。
 3本目もその延長上で目が離せません。
 エミリオがその大きな体でど迫力のトペをかまし盛り上げます。
 ダンディがサブミッションなどで押さえ込んだのは地味ながら
 それぐらい手がつけられない脅威にエミリオがなっているので理には適っている。
 最後のロー・ブローも入れ込んでの攻防は見事でした。
 エミリオのキャリア・ベストか。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:?/?/12)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@3本勝負:エル・イホ・デル・サント、ぺロ・アグアーヨ、オクタゴンvs.マスカラ・アニョ2000、ジェリー・エストラーダ、ヘビー・メタル(2-1)(3/7/93)
AUWAミドル級王座戦、3本勝負:ネグロ・カサス(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン(新チャンピオン!)(2-1)(3/26/93)
Bマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:シクロン・ラミレスvs.フェリノ(2-1)(7/9/93)
Cマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ク・クラックス・クランI vs.ク・クラックス・クランII(2-1)(7/28/93)
Dカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:エル・ダンディvs.エミリオ・チャールズJr.(2-1)(11/21/93)