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Classic Lucha:Best of 1990の分析


名勝負 なし
好勝負 NWA世界ミドル級王座戦、3本勝負:アンヘル・アステカ(ch)vs.エル・ダンディ(6/1/90)

@メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:フエルザ・ゲレラ(ch)vs.パンテラ(5/4/90)
 レスリングを一つ一つ丁寧に見せていきます。
 モンキー・フリップからムーンサルトで裏に回り丸め込みと
 王道の組み合わせで1本目を締めました。
 2本目はフエルザがテンポよく相手をダウンさせていきます。
 パンテラが同じリズムで反撃するから心地よい一進一退が生まれました。
 3本目は2本目と同じく上手く進めています。
 只やっている事がオーソドックスすぎますね。
 上質な攻防をじっくりやる事しか売りになっていません。
 最後までレスリングに拘って変形ロメロ・スペシャルを終盤にやる方向性は好感が持てるんですけどね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:?/?/12)

ANWA世界ミドル級王座戦、3本勝負:アンヘル・アステカ(ch)vs.エル・ダンディ(6/1/90)
 レスリングはダンディがリードライン
 スポットで盛り上げますが、
 スポット以上にレスリングへの戻しが秀逸ですね。
 アステカのキャメルクラッチを場外に逃れ、
 変速ショルダースルーで韻踏み、と
 印象的な流れでフィニッシュ。
 一本目から充実していますね。

 2本目。
 密着したレスリングながら
 立体感を覚える攻防から
 アステカが脚狙いで2-0を狙う良い展開。
 今度はダンディの反撃。

 この頃のEMLLって今のルチャ様式とは違って
 レスリングに価値観を置く独自感がありますね。
 その魅力が十分に感じられる内容です。
 ここもしっかりフィニッシュ前に形を作れている。

 3本目。
 これまでの過程を活用しながら
 3本目ならではのニアフォール感を出します。
 ダンディが綺麗な受け身でスケール感を増していたのが印象的ですね。
 あとは吊り天井時に失敗することで見せた
 脚のダメージ表現が単発で、その後は無視されていたのが課題点。
 そこを克服していたらより味わい深かったでしょうね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/19)

Bカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:エル・サタニコvs.エル・ダンディ(12/14/90)
 サタニコが入場時に襲撃しダンディを鉄柱にぶつけます。
 打撃に噛み付きとラフ・ファイトで進行。
 ダンディがずんぐり体型に似合わぬ
 クイックな見事な動きをここぞで見せ、
 ら・マヒストラルでフィニッシュです。
 2本目はサタニコがじっくりと打撃でダウンさせますが、
 技と乱戦の織り交ぜ特に優れているとは思えないですね。
 3本目はトペを織り交ぜて盛り上げていきます。
 しかし最後はロー・ブローをダンディがアピールし、
 それがレフェリーに認められDQフィニッシュという
 ルチャには良くある他のプロレスでは弱すぎて認められない決着でした。
 中々良い試合。


注目試合の詳細

なし

試合結果

@メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:フエルザ・ゲレラ(ch)vs.パンテラ(2-1)(5/4/90)
ANWA世界ミドル級王座戦、3本勝負:アンヘル・アステカ(ch)vs.エル・ダンディ(新チャンピオン!)(2-1)(6/1/90)
Bカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:エル・サタニコvs.エル・ダンディ(2-1)(DQ)(12/14/90)